ありのままの自分を愛されたという実感

ありのままの自分を愛されたという実感

子供にとって「ありのままの自分が愛された」という実感は非常に重要です。

しかし、

  • お姉ちゃん(お兄ちゃん)の役割を果たす自分
  • 聞き分けのいい自分
  • 勉強ができる自分
  • 我慢強く頑張る自分

なら愛されるけど、

  • お姉ちゃん(お兄ちゃん)になりきれない自分
  • わがままを言う自分
  • 怠けてしまう自分
  • つらいことから逃げる自分

は愛されない。

親が思っていなかったとしても子供がこのように受け取っていたら「ありのままの自分は愛されないんだ」という感覚を持つようになってしまいます。

親子関係でありのままの自分が愛されないと思ってしまう原理

母親から「お兄ちゃんなんだから」と言われれば我慢して、いじめられて泣いて帰ったら泣き虫の弱い自分を責められ、習い事がしんどくてやめたいと言えば「逃げるな」と延々と怒られ、「服装のセンスが悪い」「その髪質は将来禿げる」等と冗談交じりにバカにされ、母親のために考えて買ってきたプレゼントを「いらないから返品してきて」と言われ、同年代の子と比較して友達や彼女ができない自分を否定されたり…

これは私の実体験ですが、このような経験が繰り返されると自分の本当の気持ちを表現できなくなります。

ありのままの自分を表現することを禁止され、表現すれば否定されるわけですから表現したくもなくなりますよね。

結果として、ありのままの自分を押し殺して親に合わせることが習慣化され、ありのままの自分は受け入れられない、愛されないんだという感覚を強めていくのです。

ありのままの自分が愛されないと感じると「愛されたい」に執着してしまう

親に合わせた自分を演じて愛されたとしても、根っこにある本当の自分は愛されないまま。

「愛されたい、愛されたい、愛されたい…」満たされない気持ちがどんどん膨れ上がって異常なまで愛情を欲するようになります。

ありのままの自分は愛されないと思っているからこそ、ありのままの自分を愛して欲しい気持ちが強くなる。

でも、ありのままの自分は愛されないと思っているから、ありのままの自分を人前で出すことができない。

出せないから愛されることはなく、愛されたい欲求が満たされないまま執着してしまうことになります。

その執着が「他人に認められたい、嫌われたくない」という考えを生み出し、他人の目が異常に気になる対人恐怖症、依存症などの問題を引き起こすのです。

過剰な愛されたい欲求が人間関係に及ぼす悪影響

「愛されたい」という欲求は誰しも少なからずあり、欲求があること自体は問題ではないのですが、執着している状態になると人間関係に様々な問題を引き起こしてしまいます。

相手の価値観に合わせすぎて表面的な付き合いしかできなくなる

本来、人間は自分の価値観で生きていくのですが、愛されることに執着していると相手の価値観に合わせて生きるようになります。

相手に合わせることによって自分が拒絶される危険性を減らすことができ、表面的に受け入れてもらいやすくなりますからね。

AさんにはAさん用の自分、BさんにはBさん用の自分、CさんにはCさん用の自分…とそれぞれ相手に合わせることで表面上の関係を成り立たせていきます。

反面、自分の価値観を抑えこむことになるため本当の自分を出せず、相手との関係性を深めることができなくなってしまうのです。

相手に過剰な要求を突きつけて関係性を悪化させる

家族に自分の気持ちを察してもらうことを過剰に求めて応えてもらえないとイライラしたり、自分のポリシーに反する行動をとる人がどうしても許せなかったり、友達が他の友達と仲良さげに話しているのを見て異常に嫉妬したり、彼氏を激しく束縛して徹底管理したり、メールの返事が少し遅いだけで執拗に催促したり…

「どうして私の気持ちをわかってくれないの!」と言わんばかりに過剰な要求を突きつけてしまう。

相手からすれば普通に対応しているだけなのに「なぜこんなに言われなきゃならないんだ」と疲弊して離れていきます。

仲良くなっていたはずの友達も、好きだと言ってくれていた彼氏も、本当はずっとずっと一緒にいて欲しいはずなのに、求めれば求めるほど大切な人がどんどん離れていくというジレンマに苦しむのです。

ありのままの自分を愛されたという実感を得るために

話せばわかってくれる可能性がありそうな親なら一度自分の正直な気持ちをぶつけてみるのもいいと思います。

過去の怒りや悲しみを整理した上で伝えてみたり、本当に愛してくれているか確認してみたり、今まで親の前で見せなかった自分を見せてみたり…

やってみた結果、親が自分の気持ちを受け止めてくれたと思えれば愛されたという実感を得ることができます。

しかし、話してもわかってくれない親の場合はこの方法が通用しませんので、カウンセリングでありのままの自分を受け止めてもらうことが必要となります。

ありのままの自分を受け止めてもらうことによって、「自分は愛されないのではないか」という不安感が少しずつ解消され、人前でありのままの自分を表現することができるようになっていく。

表現することで受け止めてもられた実感を得られるだけでなく、自分で自分を愛することができるようになって自分の価値観で生きる度合いが高まっていきます。

その度合いが他人の価値観で生きる度合いを超えたとき、「愛されたい」の呪縛から解き放たれ自分らしく生きられるようになるのです。

対人恐怖症克服に役立つ最新のコラムを読む

人気記事TOP3

  1. あなたの対人恐怖症度を無料でチェック
  2. 対人恐怖症になる原因と症状
  3. 対人恐怖症とは?

⇒対人恐怖症専門のカウンセリング詳細はこちら

このページの先頭へ