排除と受容

排除と受容

対人恐怖症や強迫性障害などの神経症において、「排除」というのはキーワードだと思っています。

不安、恐怖、怒り、憎しみ、嫌悪、嫉妬、悲しみ、つらさ、苦しみ、怠惰、ズルさ、人と違う見た目や性質、症状、欲求、調子の波…

自分の中に何か異物のようなものがあると排除しようとする。

しかし、自分の気持ちや特徴は排除できない。

排除できないのに排除しようとすることを繰り返すことが異常なまでの執着へとつながるのです。

0か100かで考えてしまうことも、完璧主義になってしまうことも関連しています。

排除思考は他人にも向けている

本来、他人がどうしようが勝手な話であって自分の思う通りに動かないのは当然です。

しかし、異物を排除しないと気が済まない感覚が強い人ほど他人に対しても批判的になります。

「なぜ相手のことをもっと考えないんだ!」

「やろうと思えばもっとできるだろ!」

自分から見て問題だと思う他人の行動や言動、考え方、性質を排除しようとするわけです。

排除したい気持ちがある以上、相手に対してイライラしやすくなるのは当然なのですが、自分のそういう部分も排除しようとするから目を背けたりします。

抱えながら動けないから排除したくなる

神経症ではない人は「人から変に思われたかも」と思ったとしても、その不安を抱えたまま動くことができます。

対して、神経症で悩んでいる人は不安を抱えたら動けなくなる、動けてもかなり制約を受けて動きづらくなります。

だから、邪魔をしてくる不安を排除したくなるわけです。

「この症状さえなければ」と思うのも同じ。

邪魔をしてくるものだから排除したい。

もし、邪魔をされないならここまで排除しようとは思わないわけですから。

排除から受容へ

いまや整形などによって姿形を変えることもできますが、自分が抱く感情や欲求、生まれ持った特徴は変えることができません。

他人がどう考えるか、どうするか、人それぞれの価値観や考え方、行動も排除することはできません。

つまり、排除しようとしても排除できないものがあるということ。

「こんなこと思っちゃいけない」

「こんな自分じゃダメだ」

排除できないものを排除しようと頑張るのではなく、「排除できないんだな」「変わらないんだな」と受け入れて抱えながら生きていけるようにすることが大切なのです。

排除したいけど排除できないことに向き合い、葛藤を繰り返しながらも折り合いをつけられるかどうか。

折り合いをつけるのは簡単ではありませんが、カウンセリングで話をしながら気付きを重ねていく中で少しずつできるようになっていきます。

対人恐怖症克服に役立つ最新のコラムを読む

人気記事TOP3

  1. あなたの対人恐怖症度を無料でチェック
  2. 対人恐怖症になる原因と症状
  3. 対人恐怖症とは?

⇒対人恐怖症専門のカウンセリング詳細はこちら

このページの先頭へ