過干渉はなぜ子供の問題を引き起こすのか?

過干渉はなぜ子供の問題を引き起こすのか?

親にとって過干渉は愛情を注いでいる感覚なのですが、実態は自分の中にある不安の解消や存在意義の確認のための行為だと言えます。

ただ、過干渉は「どこまでが過干渉でどこまでが過干渉ではないか」という線引きが曖昧でやっている親自身が自覚するのは難しく、さらに、過干渉を受ける子供も受け入れてしまうので厄介です。

たいてい思春期以降になりますが、不登校や対人恐怖症、依存症等、何かしらの形で問題が表面化します。

親子ともに過干渉に問題があると思えないために、問題が表面化したことでさらに干渉を強めて余計に悪化させていくケースもありますね。

親が子供に干渉すること自体は問題ではありませんが、干渉が過度になってしまうと子供を以下のような状態にしてしまうため問題なのです。

精神的に自立できなくなる

親に「挨拶しなさい」「お礼言いなさい」「ちゃんと謝りなさい」等と言われ続けると、子供はなぜするのかを考えないままとにかく言われたことをやるようになります。

感謝の気持ちが出てくるからお礼を言いたくなる、自分が悪いことをしたと思うから謝るといった行動の元となる自分の感情に目を向けないまま育ってしまうため、自分の感情がよくわからない状態になってしまいます。

その結果、人間が生きていく上で指針となる「自分がどうしたいか」が曖昧になってしまい、自発的に考えて行動することができなくなるのです。

子供も年齢とともに成長していくわけですから、本来なら親が年相応の接し方をしてくれて自分の成長を実感できるのですが、過干渉の場合はいつまでも子ども扱いされているように感じて成長が妨げられてしまいます。

自尊心が傷付けられることで怒りが鬱積する

人間は本来「自分はこうしたい」という意思を持っているにもかかわらず、その意思と関係なくやらされるというのは非常に苦痛を感じます。

ただ、ここは子供に自覚がなく、逆に何でもやってもらってラクだと思うケースすらあります。

しかし、根っこの部分ではどんどん自尊心は傷付けられていくため、自覚できない親への怒りが鬱積していくのです。

その鬱積した怒りは無性にイライラする状態を作り出し、家で物を壊す、暴れる、人間関係でトラブルを起こす等の問題を引き起こします。

愛された実感が得られなくなる

愛されたという実感は自分が求めたことに応じてもらったときに出るのですが、求めていない状態であるにもかかわらず先回りしてやると愛された実感が得られないままになります。

親からすれば愛情を注いだつもりが子供は愛された実感がないという状態になるのです。

ありのままの自分が愛されるという実感を親からもらえなかった子供は「ありのままの自分は愛されないのではないか」という自分の存在に対する不安を抱えてしまうために人にありのままの自分を見せられなくなります。

干渉の反対は見守ること

「親」という感じが示すとおり、本来親は木の上から立って見守る存在です。

つまり、子供に付きっ切りになって干渉を繰り返すのは親ではないということになります。

私も親ですから親が子供のことを心配する気持ちも、干渉したくなる気持ちもよくわかります。

それでも、自分の子供を信じて干渉したい気持ちをグッとこらえて見守るようにしていく。

子供に投影してしまう自分の不安は自分で対処して、子供には子供の自発的な人生を歩ませようとすることが親としてできることかなと思っています。

干渉の反対は放置ではありません。

自分の子供を信じてしっかり見守るようにしていきましょう。

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