カラオケ恐怖症と私

カラオケ恐怖症と私

私はカラオケ恐怖症でした。正直今でも苦手です。

声変わりしてすぐの頃、家族でカラオケに行ったときのこと。

当時大好きだったミスチルを歌ったのですが、地声でしか歌えなくて音とずれた状態になりました。

それを聞いていた母親が「お兄ちゃんは声低いから」と必死にカラオケのキーを下げ、声が小さかったためボリュームも下げられたのです。

私は死にたいくらいの恥ずかしさと上手く歌えないショックで誰かと一緒にカラオケに行くことが怖くなりました。今でもそのときの光景は目に焼き付いています。

母親としては声が低くて小さい息子でも歌えるようにしてやろうという思いだったのでしょうが、声変わりで低い声しかでなくなったことにコンプレックスを感じていた当時の私には声の低い自分を否定されたようにしか感じられませんでした。

それ以降、音楽の授業でクラスのみんなの前で歌うテストでも声が出ず苦労しました。友達がいなかったのでカラオケに誘われることがなかったのは救いだったのかもしれません。

社会人になってからもカラオケに行くことは避けていたのですが、不動産会社に勤めたときに無理やりパワハラ上司に歌わされてそこでも「ちゃんと裏声で歌えよ!」と叱責されてより苦手意識が強化されました。カラオケで歌うとき極度の緊張で余計な力が入るから裏声なんて出せるわけなかったんですけどね。

それ以降、絶対にカラオケには行かないと心に決めていました。二次会のカラオケ、社員旅行でのカラオケ…誘われても全部断り続けました。行けば「地声でしか歌えない自分」がまた否定されると思っていたからです。

そういう状態だったにもかかわらず、ある日友達と飲みに行った帰り、酔いが回っていたこともありカラオケに行く話になってしまいました。

正直、また否定されるのは嫌だから避けたかったのですが、友達が久しぶりに行きたいということで流れのままカラオケへ。

お酒が入っているにもかかわらず歌う前はめちゃくちゃ緊張して、でも、自分の順番が来たら歌うしかないと意を決して歌ったのです。

かなり期間も空いたしもしかしたら裏声で歌えるかもという期待はありましたが、やっぱり地声でしか歌えませんでした。

歌いながらもチラチラ友達の反応を見てすごく気にしていたのですが、その友達は気にする様子はなく私が選んだ歌を聞いたことがあるかないかを普通に話していたのです。

この時点で「あれっ?」という感じだったのですが、さらにカラオケ終わってから「楽しかった、また行こうや」と言われて違和感を感じました。

なぜなら、私は友達に地声でしか歌えない自分を否定されると思っていたからです。

でも、次に会ったときも「今日もカラオケ行く?」と普通に聞いてくれて、「もしかして、地声でしか歌えない自分でも否定されないのかな」と思うようになったのです。

まぁ、私のカラオケに対する恐怖心は強烈なのでこの一回で消えるものではありませんでしたが、それでもかなり楽になりました。

実は以前カラオケ恐怖症を克服するために催眠療法を受けたこともあったのですが、まったく効果がなかったので友達が受け入れてくれたという経験はかなりの効果があったと言えます。

このように自分がダメだと思っている部分を受け入れてもらえたと感じる経験は、対人恐怖症を克服する上でも特効薬と言えるほど大きな効果を生み出します。

ただ、そのための行動を起こすにあたってはどうしても不安がつきまとうので、その不安をコントロールして行動できるようにするためにカウンセリングが必要かなと思っています。

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