対人恐怖症を克服するにあたって考慮すべき7つの要素

対人恐怖症を克服するにあたって考慮すべき7つの要素

対人恐怖症は何か一つを解決すれば克服できるという単純なものではありません。

「この症状さえなくなれば…」と言われるケースは非常に多いですが、本当に症状がなくなりさえすれば対人恐怖症と無縁になれるのでしょうか?

以下の7つは私がカウンセリングをおこなう中で考慮している大切な要素ですので、参考にしながらどうすれば克服できるのかを考えてみていただけるといいかなと思います。

1.自信

自信がないから周りと比較して足りないと思っている分を補おうと頑張る。その頑張りが悪化を招き悪循環へと陥らせています。

頭が真っ白になる、睨むような視線、引きつった笑顔、どもり、発汗、赤面、手足の震え等は過剰な頑張りから引き起こされています。

自信を付けていくことで自然体の自分で居やすくなり、視線、表情、雑談、赤面、震え等の症状がなくなり、自分のペースで気楽に人と接することができるようになります。

2.考え方

他人中心→自分中心

他人中心に考えているため、自分中心の考えを見失っています。

「相手がどう思うか」「相手にどう思われるか」ばかり考える状態を「自分がどう思うか」「自分がどうしたいか」といった自分中心の考え方に変えていくことが必要です。

自分中心の考え方をとりもどしていくことが1の自信にもつながります。

狭い視野→広い視野

症状のことばかり考えてしまうことで、それ以外のことが見えない視野が狭い状態になっています。すべてを症状に結びつけてマイナスに考えてしまうため、症状をなくすという目の前のことしか考えられなくなります。

認知行動療法で変えていく対象となる「認知の歪み」はここに分類されます。

逆の考え方を取り入れる、他人の価値観に触れることで視野が広がって症状以外のことを考えたり、客観的に物事を捉えることができるようになります。

3.脳のバランス

脳内で感情を察知する扁桃体が活性化され、逆に感情をコントロールする前頭前野の働きが弱まっているため、不安や恐怖を敏感に察知してしまう。誰も気にしないような些細なことまで気に病んでしまう原因となっています。

生まれながらにして日本人は欧米人に比べると脳内物質のセロトニンが少なく、不安を感じやすい傾向もあります。

抗不安薬やSSRI等の薬を一定期間以上服用する、本能を解放していくような行動を増やす、やってはいけないと思っていることをやる等によって、自分の感情をうまく表現できるようになり、不安や恐怖も感じづらくなります。

⇒対人恐怖症と脳の働きについて詳細を知りたい方はこちら

4.習慣

対人恐怖症の症状が出る場面を避けたり、目の前の問題から目を背けたり、言い訳をこねくり回してできないと決め付けたりしてきたことが習慣化されているため、克服しようとしてもなかなか効果が出ない、良くなったと思ってもすぐ元に戻ってしまうという結果になります。

習慣が根付くといわれている期間である3ヶ月以上、今までと逆の行動をしていくことで行動を回避、困難から逃げる、結論出さない、決着をつけない、言い訳をするをやめる習慣をつけることができるため、効果を実感しやすくなるだけでなく再発を防止することができます。

5.努力の方向性

症状を抑えようと頑張ったり、人と上手く話そうと頑張ったりと自分では気付けない中で間違った頑張りを繰り返しています。

たとえ間違った方法であったとしても頑張ることで脳に快感が走って不安、恐怖が和らぐという効果があるため、間違った方法と無意識で自覚しながらも続けてしまう厄介な部分もあります。

まずは間違った方法だと気付き、不安や恐怖に対処しながら間違った方法を少しずつやめていく。正しい方法をタイミング良くおこなっていくことで今まで何をやっても克服できなかったことが嘘のように克服していくことができます。

6.感覚

4の対人恐怖症を維持、悪化させる習慣により、人とのかかわりを避けているため、実際に人とかかわってコミュニケーションを取る機会を失っています。年齢を重ねれば重ねるほど他人との差は開き、取り戻すことが難しくなっていきます。

実際にコミュニケーションをとってこういうタイプの人とはこういう接し方がうまくいくんだということ、相手との距離感はこれくらいがちょうどいいなと感覚として覚えていくことで、好きな人、嫌いな人と上手く関係をつくったり、人付き合いが上手くできるようになります。

7.疾病利得

克服するデメリットを考えて克服できそうだと思ってもやめてしまう。無意識で今の自分に心地よさを感じてしまっているため、克服につながる具体的な行動をしないという選択になる。

克服しないメリット、克服するメリット、克服しないデメリット、克服するデメリットを整理して調整すること、自分がどうしたいのかを自分と向き合って気付くことで不安や恐怖に負けずに行動できるようになります。

 

相反する面もあるそれぞれの要素をカウンセリングを受けながらバランス良く改善していくことで対人恐怖症は克服することができます。

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