周りに迷惑を掛けてしまっていることが申し訳なくて仕方ないのに、自分の臭いだからどうしようもない。
職場で嫌がらせを受けたり、学校でヒソヒソ陰口を言われたり、直接面と向かって言われたというケースも聞きますが、その辛さは想像を絶するほどのものだと思います。
わきが等の原因によって本当に臭い場合、単に思い込みや妄想だけで本当は臭くない場合とに別れますが、本人にはどちらかハッキリ判別はつけられません。
なぜなら、日本人は基本的に臭いに敏感であって、相手のことを思って本当のことを言わない可能性があるからです。
ですので、本当に臭い場合にできる臭いへの対策と、対策をしても臭いと思ってしまう場合、両方の解決策についてお伝えしていきます。
本当に臭い場合にできる具体的な対策
本当に臭い場合、原因として可能性が高いと考えられるのはワキガです。
まず以下の項目に当てはまるかどうかチェックしていただければと思います。
- 両親のどちらかがワキガである
- 耳垢が湿っている
- シャツ等の脇部分に黄色いシミができる
- 汗をかきやすい
- 体毛が濃い
- 家族や親しい友人に臭いと言われたことがある
6項目すべてに当てはまった方はワキガである可能性が高いため、臭いを抑える対策をしてみる価値はあります。
- ストレスを発散できる習慣をつける
- 生活習慣を整える
- 1日1リットル以上水を飲む(ジュース×、お茶△)
- コーヒーやキムチなどの刺激物はなるべく控える
- 揚げ物やジャンクフードなど油が多いものは控える
- アルコールを飲む頻度を少なくする
- タバコは吸わない
- 頭や身体を洗うとき力強く擦り過ぎないようにする
- 脇にデオドラントスプレー(せっけんの香り)を振る
- 首の後ろと耳の裏にせっけん系の香水を少量つける(擦らずポンポンとたたく感じでつける)
これらの対策を打つことによって、軽度のワキガであればほとんど臭わなくなります。(実証済み)
あと、手術をする方法というのもあるのですが、手術をしても完全に臭いがなくなるわけではありません。
臭いを気にしている期間が長ければ長いほど、自分の臭いに対する意識が強くなっているため、手術でほとんど臭わない状態になったとしても不安や恐怖はなくならないのです。
臭いがマシになっても気になる、臭くないのに臭いと思ってしまう場合の解決策
すでに自分の臭いへの意識が異常なまで強くなっているケースでは、いくら対策を打とうが手術をしようが改善することがありません。
なぜなら、問題が自分の臭いから自分の存在意義にすり替わってしまっているからです。
- 臭いを放ち人に迷惑を掛け続けている自分は存在価値がない
- この臭いがある限り何をしても上手くいくはずがない
- こんな臭い自分を本当に受け入れてくれる人なんていない
といったことを考え続け、「臭いがある自分」という存在自体を否定しています。
しかし、自分である以上自分の臭いはいつまでも付きまとうわけですから、否定しても解決などするわけがありません。
この状態を改善していくためには、臭いを含めた「自分」と向き合って少しずつ受け入れられるようにしていくことが必要です。
ただ、日本人が臭いに敏感であるがゆえどうしても臭いに対する意識は過剰になりますので、その過剰な意識から抜け出せるように原理を理解した専門家のカウンセリングを継続して受けるようにしてください。
臭いに敏感で、かつ、他人に迷惑をかけることを恐れる日本人にとって、自分の臭いによる悩みは生死にかかわる重大な問題だと思っておりますので、今回の記事が少しでも役に立てばと思っております。