単純な怒りと複雑な怒り

単純な怒りと複雑な怒り

あるカウンセラーさんとの会話で「怒りは原始的な一次感情で…」という内容が出てきたのですが、私の中で違和感を感じたため「怒り」について考えてみました。

なぜ違和感を感じたかと言うと、私の考えと違っていたからです。

以前通っていた心理学の講習で「怒りとは二次感情であり、その前に感じている一次感情がある」と教えられ、今までの経験上でもたしかに悲しみ等が怒りに変わっているなと納得していました。

しかし、今回の件で怒りが一次感情だという概念が出てきて、怒りには一次感情としての単純な怒りと二次感情としての複雑な怒りがあるなと考えるに至ったのです。

単純な怒りというのは、犬や猫などの動物が感じるような怒り、原始的な怒りです。例えば、誰かから叩かれて「何するんじゃー!」という感じの怒りですね。

これに対して複雑な怒りというのは、怒りが湧く前に何か別の感情がある場合に出てきます。

例えば、愛してくれなかった親への怒り。この怒りは単純な動物的怒りと違って、愛されなかった悲しみから生み出された怒りです。

子供なら誰でも親に愛されたいと思っているのにそれが満たされない。満たされないことで悲しい気持ちになります。と同時に「なぜ愛してくれないんだ!」という怒りがこみ上げるのです。

この複雑な怒りは、快・不快の感情だけでなく羨ましさや妬ましさなど複雑な感情を感じることができる人間だからこその高度な怒りと言えます。

しかし、この高度な怒りが厄介で、人との関係をこじらせる原因になってしまうんですよね。

恋愛でよくある本当は好きなのに嫌いと言ってしまう原理と似てるように感じます。

人間の社会ではなかなか動物のように純粋な感情をそのまま表現することはできませんが、同じ怒りでも単純な怒りなのか、複雑な感情から出てきた怒りなのか、自分で認識できるだけでも違います。

コミュニケーションにおいて、そのまま怒りをぶつけるのではなく、複雑な怒りの前にある悲しみ等の一次感情を伝えた方が上手くいくとも言われていますから大事ですよね。

怒りを原始的な一次感情とする見方が一般的なようですが、人間関係に悩む人が抱える怒りは二次感情としての怒りですので、今後も変わらず複雑な怒りに焦点を当ててカウンセリングをしていこうと思っています。

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