死ぬかもしれない不安に苦しむパニック障害

死ぬかもしれない不安に苦しむパニック障害

パニック障害は不安神経症の一種であり、動悸、めまい、息苦しさ、過呼吸、吐き気、手足の痺れ等の身体症状を伴うパニック発作を中心に、繰り返すことによる予期不安の強化などによって苦しむ病気です。

電車、人ごみ、飛行機、新幹線、美容院といった特定の場所でパニック発作が出たことによって、強い予期不安を感じて発作が出た場所を避けて生活に支障をきたすようになる広場恐怖という症状も付随します。

急に息苦しくなって胸のドキドキが止まらない。このまま死ぬかもしれないと本気で思ってしまう苦しみは経験した人にしかわからないほどのものだと思っています。

脳の働きから見たパニック障害

パニック障害を脳の働きから見た場合、扁桃体の異常がもっとも大きな原因ではないかと考えられています。

不安や恐怖を司る扁桃体が、扁桃体への刺激を抑える前頭葉の機能低下や長期記憶を司る海馬に蓄積された過去の恐怖体験によって異常をきたした状態になっていることでパニック発作や予期不安が起こります。

脳の働きに異常が出ている状態であるため、精神科や心療内科で処方される抗不安薬やSSRIによってパニック発作を抑えることはできるのですが、根本的に克服するためには神経質になってこだわり過ぎてしまう部分を変えていくことが必要となります。

パニック障害を根本的に克服するために必要なこと

パニック障害は、予期不安とパニック発作を繰り返すことによって悪化していく傾向があるため、薬で発作を抑えながらカウンセリングを受けていくことが、負担が少なく改善しやすい方法かと思います。

ただ、どうしても薬を飲みたくない、妊娠などで飲めない事情があるという場合は、パニック障害と脳の働きの関係を理解した専門家のカウンセリングを受けるようにしてください。

カウンセリングを受けながら自分の人生にとって本当に大切なことが何なのかを知り、その上で恐怖を抱いていることはどれほどのものなのか等と見つめていく中で、今までの恐怖に支配された思考から抜け出しやすくなっていきます。抜け出せてきたら実際に行動して恐怖体験を大丈夫体験に塗り替えることを繰り返していけば根本的に改善することができるのです。

特定の場所に行けない広場恐怖で悩んでおられる場合、無理やりその場所に行って慣れようと頑張る方がおられますが、恐怖を感じている状態で無理やりというのは精神的にかなりしんどいものがあると思いますので、カウンセリングである一定の状態にしながら行動できることから少しずつ段階的に取り組む方が良いと思います。

人によって「パニック障害で死ぬことはない」という言葉で、パニック発作が出ているとき本気で死ぬかもしれないと思ってしまう恐怖心が少し緩和されることもあるようです。あくまでも気休めですが。

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