時代と共に変化している対人恐怖症

時代と共に変化している対人恐怖症

もともと、日本特有の対人恐怖症というのは「他人に迷惑をかけること」を恐れる要素が強かったのですが、近年は「自分が恥をかくこと」を恐れる要素が強くなっています。

後者は外来の社交不安障害と似通っており、対人恐怖症でいうところの他者視線恐怖症、笑顔恐怖症、赤面症、あがり症等が該当します。

ただ、場面によって他人に迷惑をかけることを恐れる要素もあったり、社交不安障害とも言いがたいので、新型うつ病を真似て新型対人恐怖症と呼ぶ方がいいかもしれません。

前者で代表的な症状としては、自己視線恐怖症、脇見恐怖症、自己臭恐怖症等が挙げられます。

対人恐怖症が変化している理由として考えられること

拡大し続ける格差社会、少子高齢化による社会保障制度の崩壊、メディアの発達、インターネットの普及、食生活の欧米化などが人のこころに大きな変化をもたらしています。

とくに、コミュニケーション方法が多様になった影響は大きいと感じています。

昔であれば直接会って話す、固定電話で話す、手紙のやり取りをするといった手段でしかなかったのが、今では携帯電話、メール、LINEやfacebook等のSNSでもコミュニケーションがとれます。

その結果、メールの返信が早いとか遅いとか、LINEの既読スルーがどうだとか、facebookで「いいね」されたかどうかとか、昔は考えなくてよかったはずの余計なことを考えざるをえない、他人の反応に敏感にならざるをえない世の中になっているのです。

「相手が自分をどう見ているのか、自分をどう思っているのか」を考える機会が増えた結果、社交不安障害よりの自己中心的な対人恐怖症が増えたのではないかと感じています。

対人恐怖症の克服方法にも変化が必要では?

対人恐怖症には森田療法、認知行動療法という2大心理療法が有効だと言われてきましたが、近年の対人恐怖症にも同じやり方で効果が出るのでしょうか?

私は時代と共に変化している対人恐怖症に合わせて心理療法も変化が必要ではないかと思っています。

核家族化が進み、マンションでは隣に誰が住んでいるかわからない、地域コミュニティに参加しない、人との関係が希薄になった現代の人と、昔の人の対人恐怖症は違います。

最近の自己中心的な要素が強い対人恐怖症の克服には、しっかりと自分自身の本音と向き合うカウンセリングをベースとして、コミュニケーションの本質への理解を深めながら心の成長につながる行動を重ねることが大切だと感じています。

今後も時代と共に対人恐怖症も変わり続けていくと思いますので、対応できるように社会の変化にもしっかりとアンテナを張ってカウンセリングをしていきたいと思います。

対人恐怖症克服に役立つ最新のコラムを読む

人気記事TOP3

  1. あなたの対人恐怖症度を無料でチェック
  2. 対人恐怖症になる原因と症状
  3. 対人恐怖症とは?

⇒対人恐怖症専門のカウンセリング詳細はこちら

このページの先頭へ