他人の視線が怖いと感じる他者視線恐怖症

他人の視線が怖いと感じる他者視線恐怖症

他人の視線が気になるのは誰しも少なからずあります。

「自分がどう見られているか」「自分がどう評価されているか」は社会生活をしていく上で意識せざるをえないものですからね。

しかし、それが異常に気になって他人の視線が怖いと感じようになる。怖いから外に出られず引きこもりになってしまうのが他者視線恐怖症と呼ばれる症状です。

一般的に視線恐怖症と呼ばれるものはこの他者視線恐怖症を指しています。

道を歩くとき、自転車に乗っているとき、電車に乗ったとき、周りに人がいる場面で人と話すとき、ホームで電車待ちしているとき、車のバックミラーから後ろの車の運転手が見えるとき…

私の経験上では自動販売機でジュースを買おうとするときというのもありました。

どこに行っても常に誰かに見られているように感じるだけでもしんどいですが、視線が気になってやりたいことが自由にできないのは本当に辛い状態だと思います。

認知療法は効果が出づらい

他者視線恐怖症を改善するために、カウンセラーから「実際には見られていないのを確認することを繰り返せばいい」という認知療法的なアドバイスを受けることがあるそうです。(インターネット上でも克服法として登場しています)

しかし、普通に相手がたまたま見てくることもありますし、さらに、他者視線恐怖症で悩んでいる人は行動が不自然になりがちなので人から見られやすい傾向があります。

電車で向かいの人の視線が気になるからと頭を不自然なほどに下げていたり、ショッピングモールですれ違う人の視線が怖いからと小走りしたり、視線が気になるからと夜なのにサングラスを掛けたり、見られる意識を楽にするために明らかに必要がないのにマスクを付けたり、手足が震えたり、赤面したり、汗をかいたりと身体症状が出るケースもありますので、自然体でいる人に比べて見られる確率は高くなっているのです。

本当に見られていないことを何度も繰り返し確認できるのなら効果が出やすいですが、なかなかそうはいかないので基本的にオススメしておりません。

どうしても試したい方は自己責任でお願いします。

他者視線恐怖症の克服方法

他者視線恐怖症は他人の視線が怖いと感じて苦しむものですから、他人の視線をコントロールできればいいのですがそれは無理ですよね。

人は見たいと思ったものを見て生活しているわけですから、たまたま自分がその対象になれば見られることから逃れられません。

他人の視線はコントロールできないので、自分の視線への意識をコントロールしていくことになります。

カウンセリングを受けながら、人からどう見られるかが気になる過剰な自意識と少しずつ距離を置けるようにしていくことによって、「自分の見た目がおかしいから見られたんじゃないか」「自分の仕草が変だから見られたんじゃないか」といった思考から抜け出しやすくなります。

さらに、人とのかかわりの中で自分がどう見られるかよりも大事なことがあることを実感して、自信が付いてくるようになれば気付いた頃には視線が気にならなくなっています。

自分の容姿が異常に気になる場合は醜形恐怖症の可能性もありますので、悪化させて整形手術を繰り返したりする前に一度ご相談ください。

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