統合失調症と対人恐怖症の違い

統合失調症と対人恐怖症の違い

対人恐怖症とよく間違えられる病気の一つに統合失調症があります。

統合失調症は、その時々に応じた情報を選別してくれる脳の働き(潜在抑制)が弱まることによって症状が起こるものです。

会話の内容が支離滅裂になってしまうことや、生気がなく感情がわからなくなっていることが表情に出ていることも大きな特徴だと言えます。

幻覚や妄想といった症状が出ない統合失調症もありますので、このような会話の内容や表情も判断基準として重要ですね。

代表的なタイプとして妄想型、破瓜型、緊張型の3つがあります。

妄想型

統合失調症と聞いて一般的にイメージされるのが妄想型です。

「インターネット上に自分の情報がばら撒かれていてどこに行っても嫌がらせを受ける」

「どこからともなく声が聞こえてきて自分に語りかけてくる」

「ニュースキャスターが私の話をしている」

といった現実的に考えてありえないことを真剣に語りだす幻覚、幻聴(陽性症状)を中心とするもので、世界では一番多い統合失調のタイプだと言われています。

破瓜型

「破瓜(はか)」は女性の16才、思春期を意味する言葉であり、10代前半と発症時期が早いのが特徴です。

妄想型とは違って幻聴、幻覚よりも思考に問題が起こる症状が中心で、生気がなく感情が表情に出なくなったり、生活習慣の極端な乱れが起こりやすくなったりします。

穏やかな感じだったのが急に怒り出したりと急変することもあって、気持ちを通い合わせたり落ち着いて自分の気持ちと向き合って整理していくことが難しく、カウンセリングを受けてもなかなか効果が出づらい傾向にあると感じます。

緊張型

20才前後で発症することが多く、妄想型と同じように幻聴、幻覚を伴うのが特徴です。

症状としては興奮して叫んだり暴れたり、逆に返事もしないほど極端に動かなくなったりすることもあります。

薬が効きやすく予後が良いと言われています。

その他、分類ができない分類不能型、陰性症状だけが出る単純型などもあります。

統合失調症に似た対人恐怖症

対人恐怖症の方にも妄想的な部分がありますが、

「道ゆく人が自分のことを見てるように感じる」

「休んだ日に同僚が私の悪口を言っていると思う」

といった感じの比較的現実的なもので、基本的に会話が支離滅裂になることはありません。

ただ、人によってはそれを確信的に思い込む場合もあって、

「絶対に悪口を言っていたに違いない」

「同僚はみんな私のことを嫌ってるに違いない」

「私だけを仲間外れにしようとみんなが結託してるに違いない」

と言われるケースもあります。

こうなってくると、統合失調症とも言えなくはない場合もあり、妄想という部分でみると診断が難しくなるのかなと思います。

私の経験上では後者の場合でも、時間はかかりながらもカウンセリングだけで改善されています。

対人恐怖症はマイナス思考で思い込みを勝手に強めてしまう傾向がありますから、

挨拶を返してもらえなかった

嫌われてるんじゃないか

嫌われてるならあまり話さないようにしよう

何か最近よそよそしくなった気がする

自分に接するときと他の人に接するときの態度が違う

やっぱり嫌われてたんだ

といった流れで、自分から接点を減らして接しづらくしておいて、相手が嫌っていると勝手に決めつけるケースも多々あります。

対人恐怖症の方はこうやって人間関係を壊して自滅していくことがよくあります。

上記のような確信的な思い込みを作ってしまっている方は、統合失調症かどうかは別にしてもせっかく築いた人間関係を破綻させてしまう可能性が高いですので、早めにカウンセリングを受けて対処するようにしてください。

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