相手に受け入れてもらえる指摘の仕方

相手に受け入れてもらえる指摘の仕方

人は誰しも自分のできていないことやダメな部分を指摘されることを嫌がります。

「お前のここがダメなんだ」と言われて気分がいいなんて人はいないでしょう。(ドMは除く)

これにはちゃんと理由があって、人は自分のできていないことやダメな部分をわかっていながら無意識に改善できない理由を抱えているからなんですよね。

ですから、指摘されることによって、

「そんなこと言われなくたってわかってるよ」

「たしかにそうかもしれないけど今はどうしようもないんだよ」

「自分のこと棚に上げてよく言うよな」

「正論ばっかりほざくなよ」

「俺のことわかってないくせに偉そうに言いやがって」

と感情的になりやすく、素直に受け取ることができなくなってしまうのです。

また、人によっては指摘を受けることで「自分は価値のない人間なんだ」と自分の価値と結びつけるケースもあり、そうなると深く落ち込んでしまうため指摘されたことを改善するどころではなくなります。

相手への指摘は少しの配慮で受け入れてもらえるようになる

事例を挙げるとわかりやすいと思いますので、転職してきたAさんが必要のない作業を義務感にかられて必死に頑張って苦しんでいる同僚(Bさん)を見かねて、その作業はやらなくていいと指摘するシチュエーションをご覧ください。

失敗例

Aさん:「その作業大変じゃないですか?」

Bさん:「そうですね、でもやらないといけないんで…これがなかったら仕事だいぶ楽になるんですけどね」

Aさん:「じゃあ、やめたらいいんじゃないですか?実はすごく大変そうだなって思って見てたんですよ」

Bさん:「大変なんですけど、今までずっとやってきたことなんで簡単には変えれないんですよね」

Aさん:「Bさん、仕事で大切なことって何かわかります?」

Bさん:「えっ?う~ん…何でしょう…」

Aさん:「仕事っていうのはいかに効率よくするか、そして日々改善していくことが大切なんですよ。変えることを恐れていたら仕事なんてできないですよ」

Bさん:「でも、いきなり変えてミスが起こったらどうするんですか?」

Aさん:「変えたら絶対にミスが起こるって言えます?」

Bさん:「いえ、絶対ではないと思います」

Aさん:「とりあえずやってみましょうよ。やってみてどうかだと思うんです」

Bさん:「はぁ…」

成功例

Aさん:「その作業大変じゃないですか?」

Bさん:「そうですね、でもやらないといけないんで…これがなかったら仕事だいぶ楽になるんですけどね」

Aさん:「そうですか…難しいですね。ちなみにこの作業って何のためにされてるんですか?」

Bさん:「う~ん、前任者からの引継ぎでこうするようにと言われたので何のためにって聞かれると困ります」

Aさん:「引継ぎで言われたからされているんですね。昔からこのやり方なんでしょうかね」

Bさん:「どうでしょう。その辺は全然わからないです」

Aさん:「ですよね…他の方ってこの作業のこと知ってるんですか?」

Bさん:「いえ、私しかやってないので誰も知らないです」

Aさん:「Cさん(上司)も知らないんですか?」

Bさん:「はい、細かい仕事の進め方は任されてますので」

Aさん:「それでもこの作業を続けてる意味って何かあるんでしょうかね」

Bさん:「いえ、別に意味はないんですけどね…」

Aさん:「そうですか…そういえば、私が前にいた職場でも同じようなケースがあって今までのやり方変えてミスが起こったりするのを気にされてたんですけど、そういうのもないですか?」

Bさん:「たしかにミスは恐いですね。それはあると思います」

Aさん:「そもそも、この作業って何かの役には立ってるんですかね?」

Bさん:「いえ、とくに何の役にも立ってないです…よく考えてみるとこれ意味ないですね(笑)」

Aさん:「ですね(笑)」

Bさん:「今まで考えずにやってましたけど、面倒くさいだけなのでやめましょうか」

失敗例は私がされて嫌だった指摘の仕方を参考に、成功例は以前パソコンのインストラクター的な仕事をしていたときにやっていた私の指摘の仕方を例に作ってみました。

Bさんになったつもりで考えていただくとわかっていただけると思いますが、失敗例の場合すごく嫌な気分になります。

一応、相手の意見を聞いてますし、その上で指摘をしているのですが、Bさんがなぜ必要のない作業を続けているのかを無視していることが問題なのです。

作業自体に意味はなくとも、本人は意味があると思ってやってますから。

そもそも、本人が意味ないと自覚してるならすでにやめてます。

やめられないのにも理由があるのです。その理由が何なのか、今回のケースで言うと「引き継がれた方法を変えてミスをするのが恐いと無意識に思っていたから」であり、その不安を本人が自覚して意味がないと気付けばやめようと勝手に考えるのです。

相手に指摘するときは、相手がなぜ今の方法をやってしまうのかを考えながら、相手が納得できるポイントを一緒に探すようにすると上手くいきます。

失敗例のようなコミュニケーションを取る人は相手を自分の思い通りにしたいコントロール欲求が強く、それを自覚できていないケースが多いため、まず自分の中にコントロール欲求が強くあることを知り、なぜコントロール欲求が強いのかを掘り下げて考えていくことが必要です。

逆に、雑談恐怖症で悩む人は改善すれば成功例のコミュニケーションを自然に取れることが多いので、コミュニケーションの潜在能力がすごく高いのかなと感じています。

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