対人恐怖症は薬だけで治せない

対人恐怖症と薬の関係について

対人恐怖症は薬を飲めば治ると思って、精神科や心療内科といった病院へ通う人は多いです。

しかし、そのほとんどの人は実際に通って薬を飲み続けても一向に治らないままなのです。

「何年も薬を飲んでいるが一向に治らない。」
(神奈川県、30代、男性、会社員)

「ルボックスという薬を3年くらい飲んでいたのですが全く効果がありませんでした。」
(A.K様、東京都、20代、女性、会社員)

「去年、精神科で社会不安障害と診断されて薬をもらい、飲むと不安は和らいだのですが体がだるく無気力になりました。結局、薬を飲むことの方が不安になったので通院をやめました。」
(福岡県、20代、男性、会社員)

「薬処方してますが、長年直ることがなく私生活が困難なので普通の生活が送りたいです。」
(愛知県、30代、女性、会社員)

「SSRIと抗不安薬を飲むことで眠れるようになって、不安も軽減されたので病院には通い続けていました。しかし、薬を飲み続けても性格が改善されるわけではなく、ろくに話もせずに薬をもらいに行くだけの通院を続けても意味がないと思うようになり、自己判断で少しづつ薬の量を減らして大丈夫だったので最終的に通院をやめました。」
(埼玉県、30代、男性、会社員)

これらは当カウンセリングルームにご相談いただいた方の実際のお声です。

麻酔が効かない体質の人がいるように、対人恐怖症に対して処方される不安や恐怖を抑える薬も体質によって効かない場合もありますので、「薬を飲んでも副作用が出るだけで不安や緊張が全然和らがない」とおっしゃる方もおられます。

対人恐怖症に効くとされる薬

抗不安薬 … デパス、リーゼ、レキソタン、メイラックスなど

不安や緊張を和らげる薬でベンゾジアゼピン系が主に使用されます。

脳内にあるGABA神経を活性化して過剰になっている神経活動を抑制することで鎮静作用をもたらしてくれますが、副作用として眠気やふらつき等があります。

薬物依存になる危険性があると指摘されているため、服用をやめる際は少しずつ量を減らしていくなど注意が必要だと言われています。

ベンゾジアゼピン系ではない薬としてセディールがありますが、薬物依存などの副作用がない分効果が薄く対人恐怖レベルの強い不安にはほとんど効果が見込めないと言われています。

SSRI … パキシル、ルボックス、デプロメール、ジェイゾロフトなど

選択的セロトニン再取り込み阻害薬とも呼ばれ、脳内のシナプスによるセロトニンの再取り込みを防止してシナプス間のセロトニン量を増やすことで抑うつ状態を改善する効果があります。

副作用として食欲不振、体重増加等があります。

薬の血中濃度が下がることにより離脱症状が出るケースがあるため、服用をやめる際は血中濃度を急激に下げないよう少しずつ減らしていく形になるようです。

β遮断薬 … インデラル、カルビスケンなど

脳内のアドレナリンとβ受容体との結合を遮断して血圧を下げることで交感神経系の興奮を抑える効果があります。

過剰に働いている心臓を休める効果もあるため慢性心不全などの病気に対しても処方されています。

副作用としては血圧低下によるめまいやふらつきが挙げられます。

なぜ、対人恐怖症が薬で治らないのか?

対人恐怖症は、気質、考え方、脳の働き、習慣、感覚、潜在意識など様々な要素が悪影響を及ぼしあっている状態が原因となっています。

薬を飲むことによって不安や恐怖を和らげることはできるのですが、いくら和らげることができたとしてもそれは脳の働きという一つの要素に働きかけたに過ぎません。

他の要素は変わらないままですから、いつまでたっても人と会う場面では不安や恐怖を感じて、そのたびに薬を飲むことを繰り返す…

結局は薬で不安や恐怖をごまかすだけの状態になってしまうのです。(まさにモグラ叩き状態ですね)

対人恐怖症の原因となっている様々な要素を改善していくことが必要

どれだけ薬で不安や恐怖を和らげたとしても、考え方や習慣、潜在意識など対人恐怖症の症状を生み出す原因となっている他の要素を改善しない限り、人と会う場面での不安や恐怖に悩まされ続けることになってしまいます。

対人恐怖症を治すためには、カウンセリングを受けて対人恐怖症を生み出している原因を総合的に改善していくことが必要なのです。

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