対人恐怖症の克服は症状を消すことではない

対人恐怖症の克服は症状を消すことではない

こんにちは、西橋です。

最近カウンセリングの件数が非常に多くなった影響で、メルマガを書く時間が本当にない状況でした。

今も時間があるとは言いがたいのですが、書きたいので書いています。カウンセリングで感じたことを具体的に書くとノウハウの整理にもなりますからね。

今回のメルマガはおさらいのような内容になりますが、気付けない人が多いため症状だけが問題だと思い込んでいると克服できない原理についてお伝えします。

自分の問題が症状だけだと思い込んでいる人は「この症状さえなければできるはずなのに」と思うがゆえ、いかに症状をなくすかばかり考えます。

しかし、症状は一向に消えてくれない。消えてくれないから何もできない。消えさえすればできるはずなのに。

  • 症状さえなければ自分は人と話せる
  • 症状さえなければ自分は勉強できる
  • 症状さえなければ自分は仕事ができる

症状さえなければ…

症状さえなくなればと思っている相談者とカウンセラーの対話をご覧ください。わかりやすくするために、本音で話した場合をイメージして書いてみました。

相談者「この症状はどうすれば消えますか?これさえ消えれば私は完璧なんですけど。」

カウンセラー「症状を消したいなら、自分がどうしたいかに従って行動してください。」

相談者「いえ、私が聞きたいのは症状の消し方です。症状が消えれば行動なんていくらでもできるのでそんなのはやる必要ないんです。それに症状が消えてないのに行動なんてできるわけないでしょ?」

カウンセラー「えっ?症状消すための方法が症状が出ながらでも行動していくことなんですけど…まずは自分が本当はどうしたいかに気付くところからですね。」

相談者「いや、自分がどうしたいかなんてわかってますよ。行動も症状が消えればできるんだから今はやる必要ないんです。何回言わせるんですか。症状を消せる方法知らないならもういいです。ありがとうございました。」

(注)実際のカウンセリングでこんなやり取りはありえません。

ちょっとキツイ表現で書きましたが、本音はこんな感じだと思うのです。

そもそもやろうと思えばできるという確固たる自信があるなら症状は出ません。

心の奥底でやっても上手くできないんじゃないか、受け入れてもらえないんじゃないかといった莫大な不安等、何かしらの問題を抱えているから症状が出るのです。

症状が消える→問題なく人とかかわれるようになる

ではなく、

問題なく人とかかわれるようになる→症状が消える

です。

症状が消えさえすれば問題なく人とかかわれるようになると思い込んでいると、症状が消えるまで行動しない。行動しないから克服できないという状態に陥ってしまうんですよね。

「症状が出るからできない。症状がなくなりさえすればできるんだ」という幻想からいつ抜け出せるか。

だからといって、目的本位とかエクスポージャーとかで無理やり行動するのは違います。

人間は感情の生き物であり、感情を無視して行動することほどしんどいことはありませんから。

自分の感情と行動のバランスをとりながら、しっかりと事前準備をした上で、自分の本音に従った行動を繰り返す。

繰り返す中で他人からどう思われるかの考えから抜け出し、自分がやりたいことをできる範囲が広がっていきます。

その結果、自分に自信が持てるようになり、対人恐怖症の症状や緊張から解放されるのです。

脳にプログラミングされた不安や緊張を生み出す考え方のクセは、行動しながら新しい価値観を取り入れていくことで変えていくことができます。ここが変われば根本的に改善したことになりますので、再発することもありません。

バランスの取り方や事前準備の仕方は人によって異なりますので、カウンセリングでサポートさせていただいております。

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