こんにちは、西橋です。
最近、私の著書を読みながらカウンセリングを受けてくださる方が増えています。
初めて書いた本であまり文章は上手くないかなと自分でも思うのですが、対人恐怖症を克服した男女3人のフィクションを小説風に書いてますので、一般のノウハウ本とは違った気付きを得ていただけるかと思っています。
ただ、本のタイトル通り、私は基本的に「対人恐怖症に本は効果がない」と考えています。
理由として、対人恐怖症で悩んでいる方には認知の歪みが起こっているからです。
極端な話ですが、対人恐怖症で悩んでいる方は、誰が見ても「青色」にしか見えない物を見て「赤色だ」と言う状態になっています。
その歪んだ見方で本を読んだとしてどれだけ本質を理解できるでしょうか?
たとえ、素晴らしい克服の秘訣が書いてあったとしても、それを克服の秘訣だと認識することができません。
結果として、表面的な気付きしか得られなかったり、間違った解釈をして効果が出ないことをやってしまうのです。
本で克服できるという淡い期待は持たないでください。
とくに本というものは、その人その人の解釈によっていくらでも意味合いが変わってくるものですから。
だからといって、本は読まない方がいいという話ではありません。
自分が読みたいと思う本は読んだほうがいいですし、いろんな本を読むことで知識や見解が広がるので読書は必要だと思います。
ただ、対人恐怖症を克服するという目的だけで本を読むのをやめて欲しいのです。
本を読むだけで気付きを得て克服できるレベルの人は、何年も悩まないですし症状にとらわれて毎日死にたいくらい悩み苦しむこともありません。というより、そもそも対人恐怖症ではありません。
対人恐怖症を克服するために必要なことは知識の吸収ではなく、認知や感覚の修正、行動による心の成長です。
本を読むのなら、
- 自分が尊敬できると思える人の本
- 読んでいて面白いと思える本
- 夢や目標を叶えるための勉強ができる本
もしくは、
- 自分が全く理解できない考え方をしている人の本
- 嫌悪感を感じるジャンルの本
- ぶっ飛んだ主人公の本(空中ブランコ、インザプールがおすすめ)
などを読んでいただく方が、対人恐怖症を克服しやすくなります。
自分が読みたい本を読むことは「自分がやりたいことをやる」という自分本位の行動になりますし、理解できない価値観や考え方に触れることは認知の修正につながるからです。
参考にしていただけると幸いです。
追伸:
ちなみに、私の本は後者の分類で書いてます。
本年もよろしくお願いいたします。