うつ状態とうつ病の違い

うつ状態とうつ病の違い

うつ状態はあくまでも「状態」です。

気分が落ち込んで元気がなくなった状態をうつ状態と言います。

うつ状態はうつ病と違って誰にでも起こりうるもので、例えば、悩みとは無縁そうな明朗で快活な人でも、離婚や身内との死別などによって気分が落ち込んでふさぎこむことがあります。この場合は一時的なもので、一定期間が過ぎればまた元気になるケースが多いですが、これもうつ状態に当てはまるのです。

医者が診断名として使う場合、うつ状態だけで何の病気かを特定できなかったケースがほとんどになります。

なぜなら、うつ状態だけで考えうる病気として、うつ病、対人恐怖症、社会不安障害、統合失調症、パニック障害、発達障害など様々な可能性が考えられるからです。

「統合失調症の可能性はありますね」「広汎性発達障害の可能性があるかもしれません」等とあいまいな回答をされるのは、現時点で診断しきれないという証拠だと言えます。

それに対してうつ病は診断が確定したものであって、診断基準に基づいて1回もしくは複数回の診察で判明するケースが多くなっています。

うつ状態と違って「病気」であり、副腎から分泌されるホルモン物質であるコルチゾールの過剰分泌によって脳がダメージを受けている状態です。

原因としては長期に渡る過度のストレスと言われていますが、さらにそのストレスの原因はストレスを感じやすい思考回路やマイナス思考を生み出す対人恐怖症であるケースが多いため、うつ病を克服するにあたって最終的には物事の捉え方を変えたり、対人恐怖症を克服することが必要となります。

うつ状態とうつ病とでは治す方法も違う

うつ病と正式に診断されているならば、まずは薬を飲みながら休養をとることになります。

栄養摂取や生活習慣の見直し等もしながら、ダメージを受けてしまった脳を回復させることが必要なのです。そして、ある程度回復してきた段階からカウンセリングを受けて自分と向き合ったり、根本的な原因となっているストレスを溜めやすい物事の捉え方を変えたり、対人恐怖症を克服したりしていく形になります。

それに対して、うつ状態では何の病気か判明していないわけですから、どの薬が効果的かも、休養すれば治るのかも明確ではありません。

うつ状態でしかないのに、うつ病と誤診されて薬を飲み続けて一向に治らないと言われる方もおられますので、「もしかすると私も?」と思われた方は一度違う病院で診察を受けてみてください。

ただ、うつ状態になる原因が過度のストレスであるため、ストレス解消につながることや、カウンセリングで話をして溜め込んでいた感情を吐き出すことは非常に効果が高いと言えます。

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