克服に有効な3つのこと

対人恐怖症を克服するために有効なこと

対人恐怖症を克服するために有効なこととして以下の3つがあり、カウンセリングを受けながら複合的に進めていくことによって効果を発揮します。

客観視する力を養う

物事に対する考え方、捉え方と距離をとって自分で自由にコントロールできる力を養うことです。

対人恐怖症は以下のような偏った考え方に固執することによって引き起こされるものです。

  • 本当の自分を見せると嫌われてしまうに違いない
  • 人前で話すときは堂々と話さなければならない
  • 顔が赤くなると変に見られるに違いない
  • 私の方を見て話している人は私の悪口を言っているに違いない

このような考え方に固執して人と接していくと、その通りにできない自分を責めたり、なんとかそう思われないようにしなければと必死になって苦しむことになります。また、そのせいでぎこちない行動や仕草になってしまうので、相手に話しづらい印象や壁を感じさせてしまい、人間関係がうまくいかずに余計に悩み苦しんでしまいます。

ですから、固執してしまわないように客観視する力を養っていくことが克服に有効なのです。

この客観視する力は、まず自分を苦しめる考え方を見つけ出して、それが偏っているのか現実的なのかということを行動して得られる相手の様子や反応といった事実によって、客観的に検証していくことを繰り返して養っていきます。

客観視する力は次の「自己評価の見直し」とも深くかかわっています。

自己評価の見直し

自分に対する評価を客観的に見直すことです。

対人恐怖症の方は、

  • 私は生きている価値がない
  • 長所が一つもない
  • 変で気持ち悪い人間だ
  • 暗くて人を不快な思いにさせる人間だ

というように全般的に自分に対する評価が非常に低いのが特徴です。(過去にいじめを受けた経験がある人や育てられた家庭環境に問題があった人は、特に低くなっている場合が多いです。)

こういった思い込みがある影響で、変に気を遣い過ぎたり、自分に否がないことまで自分の責任にしたりしてどんどん対人恐怖症を悪化させて苦しんでいきます。

でも、その評価は客観的に見れば間違っているものばかりです。そんな人はなかなかいません。

ですから、自分の長所と短所はどこなのか等を考えながら自分に対する評価が偏っていることを無意識の自分に認識させていくことでその間違いを修正していきます。

自分の評価を見直すことで自分を信じる力(自信)がついて、人からどう思われているか、どう見られているかといった評価に左右されづらくなるので、対人恐怖症を克服するために有効なのです。

コミュニケーション方法の改善

人とかかわる際のコミュニケーションの取り方を勉強して改善することです。

対人恐怖症は対人関係に不安や恐怖を感じるものです。その不安や恐怖を感じる原因の一つとしてコミュニケーションの取り方が下手であるということが言えます。

元々コミュニケーションの取り方が下手な人はいないのですが、育てられた家庭環境やいじめ等の原因で、人間が本来できるはずの自然なコミュニケーションの取り方を忘れてしまって下手になってしまうのです。

ですから、その忘れてしまった自然なコミュニケーションの取り方を、人と話すときにどういうことを意識して話すのか、自分の意見を言いたいときはどうやって言うのが良いか等を勉強して行動していきながら思い出していきます。

人の性格や状態、場面など様々な条件の中でコミュニケーションの取り方は変化しますので、場数を踏んでいろんなパターンを経験することが大切になります。

※この記事は心理面だけで考えた過去のものですので、対人恐怖症を克服するにあたって考慮すべき7つの要素も参考にしてください。

このページの先頭へ