あなたは今、

といったこと等で悩んでいませんか?

上手くコミュニケーションが取れないと人とのかかわりで本当に苦労しますよね。

私自身もとくに職場で大変な思いをしてきました。

自分はコミュ障だ。

コミュニケーション能力が低いとかの次元じゃなくて「ない」のレベルじゃないかとネガティブにばかり考えておられるかもしれません。

ご存知の通りコミュニケーション能力は採用選考基準の一位となるくらいビジネスで重要視されています。

当然ながらコミュニケーション能力は評価や昇進にも密接にかかわっていて、仕事のスキルが高くなくともコミュニケーションが上手く取れれば評価されるという仕組みです。

コミュニケーション能力と言えば「しゃべりが上手い人」「面白い話ができる人」「話題が豊富な人」というイメージの人が多い。

しかし、本当にコミュニケーション能力が高い人は話を聞く力を持っています

明石家さんまさん、タモリさんといった話し上手と言われる芸能人の方をテレビで意識して観てください。

相手の話をしっかり聞くことで意図を上手く汲み取って、それを話題として広げることで上手く話してますから。

コミュニケーション能力がないほど低いと思っている人は間違いなく社交的な人を過大評価しています。

極端な話よくしゃべっているだけですごいと思ってしまうレベルです。

でも、実際は社交的と言われる人もできていないところがある、むしろコミュ障と言われる人の方が優位な点がある事実を知っていただきたい。

コミュニケーション能力が高いと思っている人は意外と話を聞けていない

あるアンケートで「あなたは人の話をちゃんと聞けていますか?」という質問を受けたとき、50%以上の人が「聞けている」と答えたそうです。

私自身、カウンセラーとして活動する中で「聞くこと」は基本中の基本なのですが、意外と難しくてできている人に会うことがほとんどありません。

その確率から考えても「50%以上はないだろ」って思いました。

以前通っていた整骨院の先生とのやり取りですが、たいていの人はこんな感じのコミュニケーションを取っています。

私:「こないだ天橋立に行ったんですけど、あの辺りはめちゃくちゃ遠いですよね。」

相手:「あ~、天橋立って京都の北の方ですよね?実は私近くに住んでたことがありまして…そのとき付き合ってた彼女がね…(延々と続く)」

相手の話を自分の話にすり替える、話を聞けてない人にありがちなパターン。

私は心の中で「いやいや、あなたの彼女の話とか別に聞きたくないし」って思いながら聞いてました(笑)

よくしゃべる人ってこういう人多いんですよね。

あなたの身近にもいませんか?

私が知っている中で話を聞けている人といえば、介護の仕事で相談を受けるケアマネージャーさん、営業で抜群の数字を上げている人、成功している事業主さんの中でたまに会うくらいですので、一般の人ではほとんどいないでしょう。

と考えると、先程のアンケート結果はただの思い込みだなと思うわけです。

「あなたは人の話をちゃんと聞けていますか?」という質問に対して、自信持って「聞けている」と言う人はたいてい聞けていない。

そもそも話を聞くことを軽視しているから「聞けている」と言えてしまう。

結構コミュニケーションが上手いと思い込んでいる社交的な人に多い傾向があります。

人間関係で悩むことがないから上手くいっている。

上手くいっているから話も聞けていると思ってしまうのかもしれませんね。

話が聞けるコミュニケーション上手の特徴

人の話が聞けるコミュニケーション上手な人には以下のような特徴がみられます。

  • 相手の話を途中で遮らずに最後まで聞ける「忍耐力」
  • わからないことを正直に質問できる「素直さ」
  • 話の背景を想像しながら聞ける「想像力」
  • 相手の話が膨らみやすい質問ができる「質問力」

意外と社交的な人より内向的な人の方が素質があったりするんですよね。

話を聞くしかできず我慢が習慣化しているから忍耐力があったり、マウントを取ろうとしても勝てないから素直に聞く感じになったり…

想像力や質問力は乏しい人が多いかもしれませんが。

どこができていてできていないかも自分のコミュニケーションを振り返って考えてみてください。

まずは「自分が話を聞けていない」ということに気付くこと、そして、それを認めることが人の話を聞けるようになるための第一ステップです。

「話し上手は聞き上手」と言われるように、聞き上手になれば、必然的に話し上手にもなれます。

例えば、

  • 営業の仕事をされている方であれば、お客さんの本質的なニーズを捉えられるようになり、そのニーズに沿った提案ができるようになる
  • リーダーやマネージャーの方であれば、上司と部下の要望を捉えられるようになり、その要望に沿った議論ができるようになる
  • 事務職の方であれば、上司や営業が求めていることを推測できるようになり、その要望に沿った仕事と結果を提供できるようになる

といった感じで、相手の真意や意図を汲み取って話せるようになるから話し上手になるんですよね。

コミュニケーション能力が高まると必然的に人から好かれやすく尊敬されやすくなり、今まで嫌われていた同僚や低い評価を受けていた上司との関係を変えていくことだってできます。

ただ、表面だけ取り繕ってスキルであるように見せかけても何も変わりません。

自然とできるようになって初めて上手くいくようになります。

そのためには普段から聞くことを習慣化させて聞く力をつけたり、さらにその根本にある人間力を高めたりすることがどうしても必要となるのです。

人はみな生まれながらにコミュニケーション能力を持っていた

コミュニケーション能力を高めなければいけないと考えることが多く、話し方教室などのコミュニケーションの勉強や訓練ができる所に通ったりする場合があります。

それ自体は別に悪いことではなく、表面的なコミュニケーション能力を高める上では有効です。

しかし、例えば上手にハキハキと話ができるようになれば問題が解決するかというとそうではありません。

確かに、そのようなことができるようになった自分に自信が持てるようになって解決につながることもあります。

ただ、少しピントがずれているのです。

コミュニケーション能力は誰もが生まれながらに持っています。

もともと幼い頃から人見知りで、人とうまくコミュニケーションを取れていなかったという人でも生まれてすぐは違ったはずです。

赤ちゃんのときは誰もが周りを気にせずに「泣く」という行為で自己主張をし、もっとも身近で大切な親という存在に対して見つめたり、分からないながらも話を聞いたりしていました。

そして、成長していくにしたがって自然に人と話すことができていた時期が少しでもあったのではないでしょうか?

にもかかわらず、

「自分の意見が言えない」

「自己主張ができない」

「普通に会話ができない」

等というのは失敗経験を重ね続けた影響で単に忘れてしまっているからではないでしょうか。

だから、新たにコミュニケーション能力を高める勉強をすることも大切ですが、まずはその本来自分が持っていた自然なコミュニケーション方法を思い出すことが大切だと考えています。

そのために有効なことは、本来持っているはずの自然なコミュニケーション方法を邪魔する考え方を修正することです。

上手な話し方をするためにコミュニケーション能力を高めることではありません。

人とコミュニケーションを取ろうとするとき、例えば会話するときにあなたの自然な話し方を邪魔する考え方は何でしょうか?

「こんな話をしたら面白くないと思われてしまうのではないか」

「こんな話をしたら変なヤツだと思われるのではないか」

なんて考えていると、普通に話すことなんてできませんよね。

あなたの場合、いつも人と話すときに頭の中にどんなことが浮かんできますか?

1つだけでもいいので考えてみて下さい。

コミュニケーション能力が低い状態を改善するために

コミュニケーション関連の本を読んでみたり、ネットで調べたりしていたとしても、実際の人とのコミュニケーションを避けてばかりいては、いつまで経っても上手くコミュニケーションがとれるようにはなれません。

対人恐怖症や引きこもりは典型例です。

上手くコミュニケーションをとれるようになるためには、どうしても人とかかわることが必要となります。

でも、人とのかかわりはマニュアル通りにいかないことがほとんどですから、失敗することが多く、その失敗を恐れるから人とのかかわりを避けてしまうんですよね。

本当はコミュニケーションが上手くなるためのチャンスのはずなのに、なぜかピンチと捉えてしまう。

十人十色、人の性格や考え方、価値観がひとりずつ違うように、人によって対応の仕方も違ってきて当たり前ですが、それを知らない状態だと間違った対応をしてしまうことが多く、最初の頃は失敗が続きます。

その失敗の中で、「このタイプの人にこう言ったら怒らせてしまったな」とか「このタイプの人にこれをしたら喜ばれたな」といった経験を積み、対応力を高めていくことで少しずつコミュニケーションが上手くとれるようになっていくのです。

今コミュニケーションを上手くとれている人たちも、最初からできていたわけではありません。

家族や親せき、そして学校や地域の人たち、かかわりを持つ中で意見をぶつけ合ったり、時には喧嘩をしたこともあったでしょう。

とくに本音と建前が上手く使えない小学生の頃までは衝突が起こりやすいですからね。

成長の過程で衝突を避けてこなかった人が、上手くコミュニケーションを取れている人たちです。

今現在、コミュニケーションが上手くとれないからという理由で人とのかかわりを最低限におさえていたとしても、いずれ自分の立場や環境が変化したときには人とかかわらなくてはならない時期がきます。

就職、異動、転勤、転職、出産、子育て、引っ越し、転校、進学…

生きていくうえで環境が変わる要素なんていくらでもありますよね。

その時期がくれば結局やらないといけなくなるわけですから、苦しみながら日々を過ごして追い込まれてからやるよりは今から始めた方がいいのではないでしょうか?

大なり小なり、人とのかかわりは一生付きまとってくるものです。

コミュニケーションを上手く取れるようになりたいと思っているのなら、避けずに少しずつでも取り組んでいくようにしましょう。

人が怖くてどうしても避けてしまう方はコラム「人と話すのが怖いと思う原因は意外なところにあった」を参考にしてください。

上手くコミュニケーションを取っていくためのヒント

頑張って人と話すようにしようと思ってもなかなか難しいと思います。

とくに言いづらいことを言うのは難易度が高いので、相手を不快にさせずに伝える方法を少しご紹介しておきます。

参考にしてみてください。

相手の間違いをさりげなく訂正するコミュニケーション

サラリーマン時代、上司や同僚が間違った言葉を使っている場面に遭遇することがよくありました。

「朝の朝礼」とか「だんこんの世代」とか。

でも、特に上司に対しては面と向かって指摘すると角が立つし、間違ってるとわかっていながらも放置してしまうケースは多かったですね。

まあ、自分が嫌いな人に対しては間違ったままで放置して恥をかかせるという考えもありますし、例えば、心理学でしか使わないような「認知行動療法」等といった非日常的な言葉なら別に間違ったままにしておいても問題ないでしょう。

ただ、やっぱり人前でよく使う言葉の場合は、その人が恥をかく可能性が高いので、さりげなく修正してあげると感謝されやすいんですよね。

どうやってさりげなく間違いを修正するか?

正面切って「間違ってますよ」と言えば間違いなく反発を受けるでしょう。

「えっ?」と明らかにおかしいのを反応でアピールする方法を取る人もいるかもしれません。

本人が気付くのを待つ?

惜しいですね。

正しい言葉を連呼したり、強調したりするのです。

同じような言葉がおかしいという話をしてみるのも一つではあります。

本人が気付くようにサポートしてあげる感じです。

あくまでもさりげなく。

あからさまにやると直接指摘するより嫌な気持ちにさせてしまいます。

人は間違いを指摘されると固執してしまうので気を付けましょう。

たとえ間違いに気付いても後に引けないような感覚になってしまうんですよね。

コミュニケーションが上手い人は相手の間違った解釈に対しても「いや、そうじゃなくて」と言わずにさりげなく訂正しています。

今までの経験でどうすれば衝突せず受け取ってもらえるか感覚でわかっているんでしょう。

逆に下手な人は少しでも違うとすぐ「いや、」という否定から入って相手を不快にさせます。

どうすれば正面衝突せずにコミュニケーションが取れるか。

これはケースバイケースなので経験によって失敗を重ねながら掴んでいくしかありません。

冒頭で否定しましたが、直接本人に指摘するのも一対一の時に限定してやる分には問題なかったりします。

大切なポイントは「相手に恥をかかせず間違いに気付かせてあげるか」です。

とくにプライドが高い人には注意しましょう。

この方法はお客さん相手にも使えますので、営業とか接客の仕事をされている方もご活用ください。

相手に受け入れてもらえる指摘の仕方

人は誰しも自分のできていないことやダメな部分を指摘されることを嫌がります。

「お前のここがダメなんだ」と言われて気分がいいなんて人はいないでしょう。(ドMは除く)

これにはちゃんと理由があって、人は自分のできていないことやダメな部分をわかっていながら無意識に改善できない理由を抱えているからなんですよね。

ですから、指摘されることによって、

「そんなこと言われなくたってわかってるよ」

「たしかにそうかもしれないけど今はどうしようもないんだよ」

「自分のこと棚に上げてよく言うよな」

「正論ばっかりほざくなよ」

「俺のことわかってないくせに偉そうに言いやがって」

と感情的になりやすく、素直に受け取ることができなくなってしまうのです。

また、人によっては指摘を受けることで「自分は価値のない人間なんだ」と自分の価値と結びつけるケースもあり、そうなると深く落ち込んでしまうため指摘されたことを改善するどころではなくなります。

相手への指摘は少しの配慮で受け入れてもらえるようになる

事例を挙げるとわかりやすいと思いますので、転職してきたAさんが必要のない作業を義務感にかられて必死に頑張って苦しんでいる同僚(Bさん)を見かねて、その作業はやらなくていいと指摘するシチュエーションをご覧ください。

失敗例

Aさん:「その作業大変じゃないですか?」

Bさん:「そうですね、でもやらないといけないんで…これがなかったら仕事だいぶ楽になるんですけどね」

Aさん:「じゃあ、やめたらいいんじゃないですか?実はすごく大変そうだなって思って見てたんですよ」

Bさん:「大変なんですけど、今までずっとやってきたことなんで簡単には変えれないんですよね」

Aさん:「Bさん、仕事で大切なことって何かわかります?」

Bさん:「えっ?う~ん…何でしょう…」

Aさん:「仕事っていうのはいかに効率よくするか、そして日々改善していくことが大切なんですよ。変えることを恐れていたら仕事なんてできないですよ」

Bさん:「でも、いきなり変えてミスが起こったらどうするんですか?」

Aさん:「変えたら絶対にミスが起こるって言えます?」

Bさん:「いえ、絶対ではないと思います」

Aさん:「とりあえずやってみましょうよ。やってみてどうかだと思うんです」

Bさん:「はぁ…」

成功例

Aさん:「その作業大変じゃないですか?」

Bさん:「そうですね、でもやらないといけないんで…これがなかったら仕事だいぶ楽になるんですけどね」

Aさん:「そうですか…難しいですね。ちなみにこの作業って何のためにされてるんですか?」

Bさん:「う~ん、前任者からの引継ぎでこうするようにと言われたので何のためにって聞かれると困ります」

Aさん:「引継ぎで言われたからされているんですね。昔からこのやり方なんでしょうかね」

Bさん:「どうでしょう。その辺は全然わからないです」

Aさん:「ですよね…他の方ってこの作業のこと知ってるんですか?」

Bさん:「いえ、私しかやってないので誰も知らないです」

Aさん:「Cさん(上司)も知らないんですか?」

Bさん:「はい、細かい仕事の進め方は任されてますので」

Aさん:「それでもこの作業を続けてる意味って何かあるんでしょうかね」

Bさん:「いえ、別に意味はないんですけどね…」

Aさん:「そうですか…そういえば、私が前にいた職場でも同じようなケースがあって今までのやり方変えてミスが起こったりするのを気にされてたんですけど、そういうのもないですか?」

Bさん:「たしかにミスは恐いですね。それはあると思います」

Aさん:「そもそも、この作業って何かの役には立ってるんですかね?」

Bさん:「いえ、とくに何の役にも立ってないです…よく考えてみるとこれ意味ないですね(笑)」

Aさん:「ですね(笑)」

Bさん:「今まで考えずにやってましたけど、面倒くさいだけなのでやめましょうか」

失敗例は私がされて嫌だった指摘の仕方を参考に、成功例は以前パソコンのインストラクター的な仕事をしていたときにやっていた私の指摘の仕方を例に作ってみました。

Bさんになったつもりで考えていただくとわかっていただけると思いますが、失敗例の場合すごく嫌な気分になります。

一応、相手の意見を聞いてますし、その上で指摘をしているのですが、Bさんがなぜ必要のない作業を続けているのかを無視していることが問題なのです。

作業自体に意味はなくとも、本人は意味があると思ってやってますから。

そもそも、本人が意味ないと自覚してるならすでにやめてます。

やめられないのにも理由があるのです。その理由が何なのか、今回のケースで言うと「引き継がれた方法を変えてミスをするのが恐いと無意識に思っていたから」であり、その不安を本人が自覚して意味がないと気付けばやめようと勝手に考えるのです。

相手に指摘するときは、相手がなぜ今の方法をやってしまうのかを考えながら、相手が納得できるポイントを一緒に探すようにすると上手くいきます。

失敗例のようなコミュニケーションを取る人は相手を自分の思い通りにしたいコントロール欲求が強く、それを自覚できていないケースが多いため、まず自分の中にコントロール欲求が強くあることを知り、なぜコントロール欲求が強いのかを掘り下げて考えていくことが必要です。

逆に、雑談恐怖症で悩む人は改善すれば成功例のコミュニケーションを自然に取れることが多いので、コミュニケーションの潜在能力がすごく高いのかなと感じています。

⇒人と普通に話せない雑談恐怖症を克服するカウンセリング