痴漢や盗撮、風俗通い等を繰り返してしまう依存症のカウンセリングをおこなっている中であることに気付きました。

それは対人恐怖症的な思考を持っている人が多いということです。

依存症になってしまう人の特徴として、自分からあまり話をせず思ったことを腹に溜め込んで表に出さないという面があります。

上司や妻、家族に言いたいことがあっても言えず、自分の中で押さえ込んだままイライラしたりすることでストレスを抱え込む。

そのストレスが脳に悪影響を及ぼして依存行為を繰り返してしまうという流れです。

言いたいことがあるのに言わないのはなぜでしょう?

実際にお聞きしてみると「相手がどう思うか、どう考えるかを考えるから」といった内容の答えが返ってきました。

相手を主にして考えるからこそ、言いたいことがあっても言わないという選択をしているわけです。

  • 言うことで事を荒立てたくない
  • 波風を立てたくない
  • 相手との関係を壊したくない
  • 感情を表に出すことはみっともない

人によって様々な考えや価値観がもとになってはいますが、相手や周りの人がどう考えるかを意識しているという点は共通しています。

背景にはたいてい親子関係があり、言いたいことを言えば親に怒鳴りつけられたとか、言いたいことを言っても親の意見に押しつぶされたとか、「言いたいことを言わないほうがいい」という学習をしているのです。

言いたいことを言って面倒くさいことになるくらいなら言わないほうがいい。

これは依存症を生み出す面倒くささの根源みたいなものだと思っています。

依存の反対は自立です。

精神的に自立できていれば何かに依存することもありません。

波風を立てないよう相手に合わせるのは相手に依存しているとも言えます。

言いたいことを言えるようになるには自立することが必要なんですよね。

自立するためには、まず本当の自分を知ることから。

カウンセリングで隠し事も全てさらけ出して話しながら、依存症の症状の一つである否認性を改善していくことが必要となります。

否認性の改善と共に、自分がどう思っているか、どう感じているか、どうしたいのかに自分が素直に気付けるようになって少しずつでも表現できるようになってくれば、心に「自分」という軸ができて一人で立ち上がることができるようになるのです。

性癖や生活習慣、生育歴なども関わるため全員が全員当てはまるわけではありませんが、対人恐怖症は依存症とも関連性があるということは言えるかと思います。