子供に干渉しすぎてしまう過干渉。

なかなか自覚できないものですが、不登校やひきこもりをキッカケに気付くケースは多いです。

  • 頼まれたわけでもないのに朝になったら子供を起こす
  • 学校に行く支度を代わりにしてあげる
  • 挨拶やお礼、場面に応じた態度を指示してさせる
  • 先生が子供に質問しているのに代わりに親が話し出す

こういったわかりやすい干渉もあれば、「これがいいんじゃない?」と誘導したり、子供が選びそうなものを先に選んで与えるといった形の干渉もありますね。

ひどいケースでは、子供の宿題を代わりに解いて答えを書かせる、図工や家庭科の制作を代わりにやる親もいたり。

なぜ親が過干渉をしてしまうのか、どうすればやめることができるかをお伝えしていきます。

親が過干渉になってしまう原因

干渉せずにいられない親の不安

本来であれば少々子供が危ないことをしても見守る、失敗を経験させる。

しかし、不安を抱えきれない親は危ないと思ったら防ぐ、失敗して子供が泣くのは自分が耐えられないから代わりにやってしまう。

親が過干渉になるのは、子供のことで感じる不安に耐えかねてしまうことが原因だと言えます。

時間に間に合わないのではないか、一人でできないのではないか、自分で言えないのではないか…不安を感じれば感じるほど、干渉せずにはいられなくなってしまうからです。

子供が自立することで自分が見捨てられるかもしれないという不安も抱えながらの子育て。

「私がいないとこの子はなにもできない」と思うことで、自分の存在意義を見い出している側面もあります。

また、自立をかえって引き止めている共依存の状態も起こっているのではと言われ、ハッとしました。他者―私の場合は息子ですが―に必要とされることで自分の存在意義を見い出し、依存関係を続けてしまっていたのですね。

引用元:ひきこもった息子とわたしの共依存:こころの病 克服体験記|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト

問題がある夫婦関係

夫が子育てに協力的でない、仕事にかまけて任せっきり。

子供のことで相談しようにも話を聞いてくれず抱え込む。

まだ両親に手伝ってもらえたり、友達に相談できるならいいですが、誰にも頼れない場合はより干渉がひどくなります。

「自分が何とかしないと」という気負いが強くなってしまいますからね。

そして、子供を相談相手にして夫の愚痴を聞かせる、感情的に子供を否定するといったことで、子供の心をどんどん殺していく。

過干渉で子供のためにしてあげることと、子供を傷付けることのアンビバレンス。

上手くいっていない夫婦関係から目を背けるために子供に干渉しているのです。

親が心配になりやすい子供の性質

生まれ持った子供の性質も親が過干渉になるかどうかに影響します。

  • 生まれつき体が弱く病院通いが多い
  • 他の子供たちと一緒に遊ぶではなく一人でポツンとしてしまう
  • 大人しくて言いたいことがなかなか言えない
  • 不器用で何をやるにも時間がかかってしまう
  • 怖がりですぐ泣く

とくに発達障害HSC(ひといちばい敏感な子供)の場合、他の子と比べて違いが多いから過干渉になりやすいですね。

子供の様子を見ていて「この子は大丈夫なのか」と思う気持ちが募っていく。

親が何とかしてあげないとと思うことが過干渉へとつながってしまうのです。

過干渉をやめて子供の問題を生み出さないために

親が自分の人生をしっかり歩む

親が感情を上手くコントロールできないから子供に干渉して押し付ける。

過干渉は親が子供に依存している状態だと言えます。

「子供のためなら」と自分を犠牲にすることは決して子供のためになりません。

本当に子供のことを思うのであれば、できるだけやりたいことをやって自分が人生を楽しめる状態になりましょう。

子供に依存しすぎず、自分らしく生きることが子どもにとって『大人になりたい』と思える、やる気に繋がるロールモデルになると思います

引用元:不登校児を東大に合格させた親のスゴい声かけ つまづいた子供を潰す親、伸ばす親 | PRESIDENT Online

親が精神的に自立できれば過干渉はなくなります。

置き換えた問題と向き合って解決していく

過干渉になってしまうのは、自分の中に未消化の問題があるからです。

  • 親に愛された実感がなく自分に存在意義を感じられない
  • 夫婦関係が上手くいかずコミュニケーションが取れていない
  • 世間の目をすごく気にしていて人とは違う自分を否定している

本来なら問題を解決することによって不安を解消するはずが、向き合わずに過干渉で誤魔化しているわけです。

何か目を背けて見ないようにしている問題はありませんか?

過干渉に置き換えた問題は何なのかを一度考えてみてください。

問題に気付き解決していく決意をした段階から少しずつ過干渉はなくなっていきます。

本来果たすべき親の役割を意識する

「親」という漢字が示すとおり、本来親は木の上から立って見守る存在です。

つまり、子供に付きっ切りになって干渉を繰り返すのは親ではないということ。

私も親ですから親が子供のことを心配する気持ちも、干渉したくなる気持ちもよくわかります。

それでも、自分の子供を信じて干渉したい気持ちをグッとこらえて見守るようにしていく。

子供へのかかわり方を振り返って「子供の自立につながるだろうか?」と自分に問いかけてみてください。

ただ、早く一人暮らしをさせるとか、自分で何でもできるようにさせるとか、自立を表面的なこととして考えないよう注意は必要です。

干渉の反対は放置ではありません。

自分の子供を信じてしっかり見守るようにしていきましょう。

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