行動して実際に経験することはとても大切です。

なぜなら、人は自分が「これはこうなんだ」と間違って思い込んでいることに対して、誰かに正しいことを言われても頭では理解できても腑に落ちないからです。

「百聞は一見に如かず」ということわざもありますよね。

例えば、お湯を沸かしたヤカンがあるとします。

ヤカンはすでに沸かしてから時間が経っているので冷めています。

でも、そのヤカンが沸かしてすぐで熱いものと思い込んでいる人がいたら触ることができません。

他の人が「冷めているから触っても大丈夫だよ」と言っても思い込みの度合いが強ければ触れないでしょう。

どれだけ理詰めで説明されても触っていない以上、熱いか冷めているかはわからないのです。

こんな感じで思い込みに対する言葉の影響力なんてたかが知れています。

勇気を振り絞って実際にヤカンをさわってみたとすればどうでしょう?

「あれっ?熱くない。大丈夫だった。」と自分の思い込みが間違いだったとすぐに気付けます。

実感によって認知が修正されたわけです。

こういったことは日常の人間関係で誰もが経験しているのですが、対人恐怖で悩んでいる人は避けてしまいます。

たまたま相手が挨拶をしてくれなかった。

「あれっ?なんか嫌われることでもしたかな?」と不安になる。

でも、次の日になれば普通に挨拶をしてくれた。

「あー、別に嫌われたわけじゃなかったんだ」と認知が修正される。

不安に思うことがあっても相手とかかわりを持ち続けるから修正されるわけです。

細かいところで言えば会話の中でも頻繁に起こっています。

相手の触れてはいけない話題に触れてしまい気まずい空気が流れる。

急いで別の話題に切り替えてお互いに笑顔で話すようになっていく。

「また次会おう」という話になって「あー、そこまで気にしてなかったんだ」と安心する。

それが避けてばかりでは認知が修正されないままになってしまいます。

たまたま相手が挨拶をしてくれなかった。

「嫌われた」と思い込んで相手を避けるようになる。

相手も「何か避けられてる。嫌われたのかな?」と不安に思う。

避けられ続けるから認知が修正されないまま関係が破綻してしまう。

親友と呼べるほどの関係が些細なことをキッカケに消滅してしまったケースもありました。

逆に何かのタイミングで話してみたら関係が修復された、というか、何も問題が起こっていなかったというケースもよくあります。

取り返しがつかないことになってしまわないためにも、なるべく人とのかかわりは避けないようにしましょう。