対人恐怖症で悩んでいる人は「私は世間話ができないんです…」と言われることが多いです。

でも、世間話ってできないと面白くないのでしょうか?

世間話をできる人だけが好かれるのでしょうか?

今の私は世間話もできますが、対人恐怖症で悩んでいた当時は全くダメでした。

職場の上司から「お前の話は面白くない。お前と話していても話が続かない。」とよく言われてましたからね。

そう言われるたびに、頑張ってネタを探して話しかけていました。

以下は当時実際にそんな私が上司と話した事例です。

私 「来週、新入社員の歓迎会があるんですよね?どこでやるんでしょうね?」(私が当時精一杯考えた言葉です)

上司 「そんなん知らんよ。また、近く探してやるんちゃうの。」

私 「…」

必死に頑張って話してもこんな感じでした(苦笑)

このように無理やり話をしようと頑張っても無理です。変に気まずい空気が流れて終わるだけになってしまいます。

世間話は共有できるかどうかが大事

私の話は何がダメだったのでしょうか?

上司と共有できる話をしていないからダメだったのです。

共有できない話を振られても相手は答えようがありません。

当時の私は頑張って考えてましたがあくまでも自分目線でのこと。

自分が知っていること、興味があることの中から探し出して考えた話題です。

それって相手から見ても同じように知っていること、興味があることでしょうか?

違いますよね?

だから、相手と共有できずに終了してしまったんですよね。

世間話は名前の通り「世間」の話です。

世間が一体感、共有を求めて会話をするのが世間話だと言えます。

「世間話はお互いを今この瞬間に戻してくれる」という、とても美しい言葉があります。

慣れている状況との違いを考えていたり、不慣れな状況に孤立した気分になっていたりしたかもしれませんが、「モカが好きなの?」とお気に入りのコーヒーについて話すだけで、その人と体験を共有している気分になれます。

引用元:世間話の意義を知れば、自分から話しかけることが苦じゃなくなる、2018、ライフハッカー[日本版]

近所の人同士が「今日も暑いですね」と言うのは、別に暑さを伝えたいわけじゃなく同じ暑い空間にいることを共有したいだけ。

話の内容自体に意味はないのです。

同じ世界、同じ時間を生きているという実感に世間話の意味があると思っていただくといいと思います。

相手と共有しやすい話題について考えてみる

相手が好きなことは何かな?

何に興味があるのかな?

一般的にこの年代の人は何に興味があるのかな?

出身地はどこだったかな?

最近どんな話をしていたかな?

相手のことを考えて共有しやすそうなことを話題にしていきましょう。

そうすれば勝手にどんどんしゃべってくれます。

あとはどんどん出てくる相手の話に深く頷きながら、わからないことや気になることを聞いていく。

共有できる話題さえ出せるようになれば、自分から相手の興味を引くような面白い話ができなくてもいいことになる。

一般的に言われる世間話はできなくてもいいということになるわけです。

あくまでも自分が多少なり相手の話に興味が持てる前提での話ですが…

もし、興味を持てないのであれば別の問題がありますので「雑談ができない理由とは?」を参考にしてみてください。

世間話ができないことで悩まないために

ただ「相手と共有しやす話題は何だろう?」と考えてみてもなかなか見つけられなかったり、難しく感じる場合もあると思います。

今まで考えていなかったところに視点を向けることになるので難しくて当然ですよね。

でも少しずつでも続けていくと見つけることが簡単になって、最終的には意識しなくても自然にそういう話ができるようになります。

この「視点を変える」ということは対人恐怖症を克服するにあたって非常に重要です。

「他人は他人、自分は自分」と切り離すことにもつながりますからね。

自分で考えてやってみたけどなかなか難しいという方はカウンセリングでサポートいたします。

少しずつでも視点を変えられるように考える習慣をつけていきましょう。

大前提としてコミュニケーションの基礎は必要

相手と共有できる話をする以前にもっと大事なコミュニケーションの基礎があります。

その基礎とは「自分の話をすること」です。

自分の話をすることで相手に自分の考え方や価値観を伝えることができ、相手を話しやすくしてあげることができます。

自分の話をしようと思ってできるなら少しずつやってみてください。

できない場合は何か無意識に引っ掛かりがあると考えられますのでカウンセリングを受けながらできるようにしていきましょう。

⇒人と普通に話せない雑談恐怖症を克服するカウンセリング