普通に話せない人はコミュニケーション能力を高めなければと思って、会話の本を読んだり話し方教室に通ったりするケースが多いです。

それ自体は別に悪いことではなく、スキルを高める上で有効なのは間違いありません。

しかし、話し方が上手くなったところで解決しない。

別に口下手でも悩んでいない人はいくらでもいますからね。

自分に自信が持てるようになって解決につながる可能性もありますが本質からずれているのです。

なぜ普通に話せなくなったのか?

人は生まれながらにコミュニケーション能力を持っていた

コミュニケーション能力は誰もが生まれながらに持っています。

もともと幼い頃から人見知りだった人も生まれてすぐは違ったはずです。

赤ちゃんのときは誰もが周りを気にせずに「泣く」という行為で自己主張をし、もっとも身近で大切な親という存在に対して見つめたり、わからないながらも話を聞いたりしていました。

そして、成長していくにしたがって自然に人と話すことができていた時期が少しでもあったのではないでしょうか?

にもかかわらず、自分の意見が言えない、自己主張ができない、普通に会話ができない等というのは、本来のコミュニケーション方法を見失っているから。

新たにスキルを高めていくことも大切ですが、まずは本来自分が持っていた自然なコミュニケーション方法を思い出すことが大切だと考えています。

自然なコミュニケーションを阻害する考え方が形成

コミュニケーションの取り方を見失ったのは、親子関係や学校生活等で学習した考え方の影響です。

誰かに否定された、もしくは、他人と比較して自分が自分を否定した。

自分のコミュニケーションの取り方はおかしい、普通ではないと思うことで制限がかかったのです。

「こんな話をしたら面白くないと思われてしまうのではないか」

「こんな話をしたら変なヤツだと思われるのではないか」

「こんな話し方では受け入れてもらえないんじゃないか」

考えれば考えるほど自分を見失い、コミュニケーションが取れなくなっていく。

相手に合わせて自分を出さないか避けるか。

人とのかかわりは持っていても、本当の自分で接した経験がないまま今まで来ているのです。

人と普通に話せるようになるために

自分を出して失敗する経験が必要

会話が上手くなる本を読んでみたり、ネットで調べたりしていたとしても、実際の人とのかかわりを避けてばかりいては、いつまで経っても上手くコミュニケーションがとれるようにはなれません。

対人恐怖症や引きこもりは典型例です。

上手くコミュニケーションをとれるようになるためには、どうしても人とかかわることが必要となります。

でも、人とのかかわりはマニュアル通りにいかないことがほとんどですから、失敗することが多く、その失敗を恐れるから人とのかかわりを避けてしまうんですよね。

本当は会話が上手くなるためのチャンスのはずなのに、なぜかピンチと捉えてしまう。

十人十色、人の性格や考え方、価値観がひとりずつ違うように、人によって対応の仕方も違ってきて当たり前ですが、それを知らない状態だと間違った対応をしてしまうことが多く、最初の頃は失敗が続きます。

その失敗の中で、「このタイプの人にこう言ったら怒らせてしまったな」とか「このタイプの人にこれをしたら喜ばれたな」といった経験を積み、対応力を高めていくことで少しずつ上手く会話できるようになっていくのです。

衝突を避けずに人とかかわっていく

今コミュニケーションを上手くとれている人たちも、最初からできていたわけではありません。

家族や親せき、そして学校や地域の人たち、かかわりを持つ中で意見をぶつけ合ったり、時には喧嘩をしたこともあったでしょう。

とくに本音と建前が上手く使えない小学生の頃までは衝突が起こりやすいですからね。

成長の過程で衝突を避けてこなかった人が、上手くコミュニケーションを取れている人たちです。

今現在、上手く話せないから人とのかかわりを最低限におさえていたとしても、いずれ自分の立場や環境が変化したときには人とかかわらなくてはならない時期がきます。

就職、異動、転勤、転職、出産、子育て、引っ越し、転校、進学…

生きていくうえで環境が変わる要素なんていくらでもありますよね。

その時期がくれば結局やらないといけなくなるわけですから、苦しみながら日々を過ごして追い込まれてからやるよりは今から始めた方がいいのではないでしょうか?

大なり小なり、人とのかかわりは一生付きまとってくるものです。

コミュニケーションを上手く取れるようになりたいと思っているのなら、避けずに少しずつでも取り組んでいくようにしましょう。

⇒人と普通に話せない対人恐怖症を克服するカウンセリング