依存症といえば、アルコール依存症、ギャンブル依存症、ネット依存症、買い物依存症あたりが有名ですが、風俗依存症、痴漢や盗撮などの性的問題行動も依存症に含まれます。

最近ではゲーム依存症も世界保健機関(WHO)により精神疾患と認定されましたよね。

依存症は別名「否認の病」と呼ばれており、自分に深刻な問題があることに気付けない性質があります。

  • 犯罪だとわかっていながら痴漢や盗撮をしてしまうという行動に対して、他人が感じるほどの異常さを自分では感じられない
  • うつ病になってもおかしくないくらいの莫大なストレスを抱えているにもかかわらず、自分ではストレスをほとんど感じていない(もしくは、まったく感じない)
  • 捕まっても盗撮を繰り返してしまっているという現実があるにもかかわらず、頑張って意識すればやめられると信じている
  • 興味本位で風俗遊びをしてたまたま続いただけだから大きな問題ではない

こういった考えを真剣にしてしまっているため、他人からの意見も聞けず何度も繰り返しやってしまうのです。

依存症は否認によって問題が自覚できないから厄介

依存症は否認性が非常に強いため、自分の中に問題行動を起こす原因があること、周囲に迷惑をかけていること等が認められない状態になっています。

面倒くさがりで普段から言い訳、小さな嘘、責任転嫁が多いのが特徴。

異常な行動をしてしまったとしても、向き合おうとせず「今回はたまたまではないか」と思ったり、同じような状態の人を見たり、話を聞いたりしても「自分は違う」と信じ込む。

しかし、根拠を問えばただただ意思を強く持つという精神論であることが多く、何をどう変えてどうやってやめられるのかを具体的に説明できる人はいません。

解決策を聞いているのに「俺を信じろ」と訳のわからないことを言う人もいるくらいですからね。

まずは自分の感覚に疑いを持つことが必要

否認の状態のままではどうしても本質的な問題に気付けませんが、「もしかすると自分の感覚は間違っているかもしれない」と疑いを持ってみることが否認を改善するキッカケになる可能性はあります。

自分の感覚が正しいと思い込んでいる状態で疑うのは非常に難しいですが、やってはいけないとわかっていながら止められない時点で自分の感覚はおかしいんだと認識してください。

ご両親や奥様から「大丈夫じゃない」と言われたら、大丈夫だと聞き流さずに「もしかすると大丈夫じゃないかもしれない」と疑ってみるようにしましょう。

自分が痴漢や盗撮をしてしまう人の特徴に当てはまっているかどうか等、客観的な事実を知ることもその助けになると思います。

否認の改善にはカウンセリングが必要

少しだけでも自分の感覚に疑いを持てたなら、できるだけ早くカウンセリングを受けることが必要となります。

なぜなら、自分が否認していることに自分では気付けませんし、気付けないがために何をすれば痴漢や盗撮などの問題行動を根本的に改善できるかわからないからです。

表面化した犯罪行為は確かに問題ではありますが、本質的な問題は犯罪行為をせざるを得ない状態を作り出している習慣化した否認にあります。

カウンセリングを受けながら自分が何に対して否認しているのかに気付き、解決するための行動を日々習慣化するまで繰り返すことによって、初めて痴漢や盗撮などの問題行動を根本的に改善できるのです。

依存症が改善するまでの流れ

依存症を改善していくために必要なステップは以下の通りです。

  1. 自力での改善が無理だと気付く
  2. 専門家のアドバイスに従う
  3. 自分のことを話して自分自身に対する理解を深める
  4. 否認していた問題に気付く
  5. 問題を改善するために行動を起こす
  6. 習慣化するまで行動を継続させる

初めてのときは「これだけ反省したんだから次は絶対やらない」と思ってしまうので、「自力で改善できない」と気付くのはたいてい2回以上同じ過ちを繰り返してからになります。

しかし、2回も同じ過ちを繰り返すと夫婦関係が破綻したり、職を失ったりするだけでなく、周囲の人の信用を完全に失うことにもなりかねません。

取り返しのつかない事態に陥ってしまった方を何人も見てきていますので、問題を起こしてしまった最初の段階で相談していただきたいといつも思っています。

現在引き起こされている問題行動の根底には、問題行動を引き起こしてしまう日々の習慣がありますので、根本的な改善のためには時間をかけながら習慣を変えることが必要です。

依存症から抜け出すと今まで依存していたことに対してやる意味を見出せなくなるので、考えることはあってもやろうとは思わなくなります。

依存症でお悩みの方へ

依存症の改善には過酷な誘惑との闘いがあります。何度も何度も「またやりたい」と思いながらも我慢することの繰り返し。

本当につらくて耐えきれない気持ちになりますが、カウンセリングでその気持ちを話していくことでなんとか我慢できるくらいになります。

私自身も依存体質で依存症から抜け出すことの大変さは痛感しておりますので、誘惑との闘いから抜け出して改善できるまでサポートさせていただきたいと思っております。