「対人恐怖症は言い訳だ」

なんて言うと、対人恐怖症のことを理解していないと怒られるかもしれません。失望されるかもしれません。

でも、対人恐怖症というのは言い訳ではないかと最近思うのです。

最近こそ職場の人間関係の問題に関するカウンセリングもやりますが、自分自身が苦しみ、少し前までは対人恐怖症のカウンセリングしかしてこなかった僕にとって、対人恐怖症を言い訳だと思うことに正直すごく抵抗がありました。

たぶん、対人恐怖症で悩んでいる人が相談した相手から面と向かって

「それって、言い訳でしょ?」

なんて言われたらめちゃくちゃムカつくと思います。

そういう不快感を与える覚悟で書いておりますので、読んで「許せない」と思われた方は閉じて下さい。

対人恐怖症は言い訳です。

自分が不安や恐怖と向き合う危険から身を守るための言い訳です。

「症状があるからできないって言い訳だとわかってます」

対人恐怖症で悩んでいる本人の口からも出たことがありました。

1回目、2回目のカウンセリングではずっとその言い訳を聞き続けて、その裏側に隠れている不安や恐怖を知ることに全力を注ぎます。

3回目以降でも必要に応じて聞きます。そして、その言い訳を破る方法を一緒に考えます。

具体的に何をすれば言い訳できなくなるか。

最終的には言い訳しながら実際に行動することになるんですけどね。

そして、言い訳せずにやるようになったとき、とりあえずやってみようと考えるようになったときに「そういえば、そんな言い訳してたな」って思えるようになる。

対人恐怖症は行動せず自分勝手な妄想ばかりすることで悪化していくものなので逆に行動していけば改善していきます。

でも、不安や恐怖があるから言い訳して行動しない。

だから改善しない。

自分を不安や恐怖から守ってくれるのが言い訳。

でも、今の苦しみを改善してくれないのも言い訳。

たしかに症状があると人とかかわること、外に出ることすら困難かもしれません。

だからと言って何もできないかと言えば違います。症状がありがならでもできることはあるものです。

自分ができる範囲で少しずつ、逃げずにやれることをやっていきましょう。

言い訳しながらでも対人恐怖症を克服していくために

まずは克服していくイメージを持つことからです。

なぜなら、イメージできていないと迷って迷って間違った頑張りをして悪化してしまう危険性があるからです。それ以前に、克服できると思えないと頑張れないのもありますけどね。

ご相談いただく方全員が常套句のように「頭ではわかってるんですけど…」と言われますが、頭で理解していても頭で正解に気付いていても意味がないんですよね。

むしろ、頭で考えれば考えるほど自分に不利なマイナスの妄想を膨らませてしまうので悪循環から抜け出せなくなってしまいます。

「どういう考え方をすればいいですか?」と聞いたり、本やネットで調べて解決策を知ろうとするのはその悪循環にはまっている証拠です。

対人恐怖症を克服していく上で、まず必要なのは頭で考えてなんとかしようとする悪循環から抜け出すことです。

今まで頭でいくら頑張って考えてもダメだったという結果がでている以上、その方法にすがっても克服できるわけがない事実にまず気付きましょう。

そして、次のステップとして自分ができる範囲のことだけに絞って行動していくことが必要なのですが「行動できないんです。」と言ってやりません。

なぜなら、行動するにあたって不安や恐怖が邪魔してきて行動できないからです。

カウンセリングではこの状態から不安や恐怖と向き合って対策をうってみたりしながら、自分自身と向き合いながら今何をすればいいかを試していきます。

あれもダメ、これもダメ

どう考えてみてもうまくいかない…

でも、行動するのは怖いからできない…

でも、今のままじゃどうやっても克服できない…



試行錯誤の上で少しずつ、行動するしかないことに気付いていく。

ですから、克服に近づいてきた時にこんな言葉を口にされるのです。

「もう行動するしかないんだって気付きました。」

そうです。

現状を変えるためは泥臭く行動していくしかないのです。

行動すれば事実を体感することができる。

事実を体感すれば、今まで頭で勝手に考えて作り出してきたマイナスの妄想が書き換えられていく。

繰り返していくことで、「あー、別にそこまで考えなくても良かったんだ。」「みんな私とそんなに変わらないんだ。」と気付いてきて、毎日毎日考え続けてきた視線とか表情のことが気にならなくなっていく。

という流れになります。

まずは、この流れを何度も何度もイメージしてください。

これは、私がカウンセリングをおこなうとき毎回のようにしているくらい大事なことなんです。

  1. 頭で考えるのがムダだと気付く
  2. 行動するにあたっての不安や恐怖と向き合う
  3. できる範囲で少しずつ行動していく
  4. 妄想が事実に書き換えられていく
  5. ふと気付いたら克服していた

まとめるとこんな感じですね。

なんとなくでもイメージしていただけましたか?

本当はカウンセリングを受けた方の目線で実際に克服されるまでどういう過程を経験していくのか書きたいんですけど、ものすごいボリュームになって逆に混乱させてしまう可能性があるのでやめておきます。

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