「雑談ができない」というお悩みでご相談いただくことは多いです。

  • 休憩時間に同僚と一緒にいるのに沈黙の時間が流れて気まずくなる
  • 給湯室で同僚と会っても何も話せず気まずくなる
  • 上司や同僚が話しかけてくれても話が続かない
  • 勇気を出して自分から話しかけても一言で終わってしまう
  • 仕事上必要なことの話はできるけど他の話は全然できない

私も上司や同僚と「何を話せばいいのか」ばかり考えて話せず孤立していた時期がありました。

どれだけ本やインターネットで話し方を勉強して頑張ったりしてもできないのがつらいですよね。

なぜ雑談ができないのでしょうか?

豊富な知識やネタ、面白い話ができる能力がないから?

説明が下手だから?

相談対応をしてきた中で気づいた雑談ができない原因を以下に挙げていきます。

1.自分のことを話さない

雑談ができない人は自分のことを話そうとしません。

基本的に相手の話に乗っかって話す形になっています。

いつも家に帰って何をしているのか、休日に何をしていたのか、何が好きで何が嫌いか、どういう趣味を持っているのか、学生時代にどういう経験をしていたのか…

話したら引かれるかも、変に思われるかも、嫌われるかもと思っている。

隠したいことが多いから聞かれても表面的に答えてサラッと違う話に切り替える人も結構います。

自分のことを話さないから話せるネタが少なくなる。

隠しながら話さないといけないから話題が膨らまない。

雑談しようにもできないのは当然ですよね。

自分のことを話す大切さ

相手に情報を提供して話しやすくしてあげられる

人はどんな人か分からない人、知らない人には話しづらい、情報がないため何を話せばいいか分からないと困ります。

ですので、自分のことを教えないと相手を困らせてしまう可能性が高いのです。

自分の話ばかりして退屈させたくない、嫌な思いをさせたくない、迷惑を掛けたくないと気遣っているはずが逆効果になっているかもしれません。

些細なことであればあるほど相手を楽にしてあげられる

自分の話というと「昨日最近オープンした駅前の店で晩ご飯食べたらすごく美味しくて…」「雨で電車が遅れたから遅刻しそうになって焦ったよ」「さっきのミーティングしんどかったよね」「寒いの苦手だから早く春になって欲しいわ」「昨日のドラマ見た?」「○○さん、最近頑張ってるよね」といった感じの話になるので、ハッキリ言ってどうでもいい話です。

このどうでもいい話をすることで相手も「どうでもいい話をしてもいいんだ」と思うので話しやすくなります。

逆を考えるとわかりやすいと思いますが、仕事の効率化とか老後に向けての準備とか真剣なことばかり話すような人とは話しづらいですよね。

2.感情が入っていない

感情や意見がない話には誰も乗ってきません。

Aさん「この商品どこに置いたらいいですか?」

Bさん「そこに置いてくれたらいいよ。」

こういう事務的な会話では盛り上がりませんよね。

出来事だけ話すのも同じです。

Aさん「昨日奈良に行ってきたんです。」

Bさん「そうですか。」

まだ「奈良のお寺を見に行って…」とかある程度情報があればマシですが、情報が少なすぎるとイメージが湧かず乗っかりようがなくなります。

出来事しか話せないならせめて相手がイメージしやすいよう情報は少しでも多くすることを心掛けてください。

感情を込めれば込めるほど臨場感が上がって相手を話に巻き込むことだってできます。

とくに興味のない話だったはずが、聞いているうちに引き込まれた経験は誰しも一度くらいはあるでしょう。

ちなみに、たいていの営業マンはこの手法を叩き込まれています。

※感情が湧いてこない、感情の動きが小さいといった場合は、カウンセリングで感情が湧き上がる状態にしていく必要があります。

3.失敗しないよう自分にプレッシャーをかけている

本来、雑談というのはゆるい会話です。

説明しても「えっ?どういうこと?」と聞き返されて、面倒くさいなと思いながら何度も説明することがあったり。

相手が話しているのを聞きながら違うことを考えていて「えっ?何の話してたっけ?」「もう、ちゃんと聞いててよ(笑)」みたいなやり取りもよくあります。

にもかからわず、相手が興味を持つ話をしないといけない、相手に伝わるようにちゃんと説明しなきゃいけない等と自分にプレッシャーをかけている。

プレッシャーがかかると緊張して頭が回転しない。

話が浮かばず雑談ができないとなるわけです。

4.引き出しが極端に少ない

興味関心の幅が異様に狭くて周りの話がまったく理解できないケースもあります。

例えば、テレビはNHKのニュースしか見ない、1人のアーティストの曲しか聴かない、ゲームや漫画等の娯楽は一切やらないとか。

人はお互いの情報をもとにしたイメージを共有して話しますので、最低限の情報が共有できないと話しづらくなるのです。

目の前のものを一緒に見ながらが話しやすいのは情報の共有がしっかりできているからだと言えます。

周りに合わせて全く興味のないドラマを見るとか、嫌いなゲームをするとかまでは必要ないと思いますが、限定しすぎると共有できる情報がなくなって困るわけです。

5.臨機応変な対応力がない

いろんなタイプの人と話していないから話せないというのもあります。

「こういうタイプの場合はこういう接し方をすればいいんだ」という感覚は、実際に自分で会話をして経験してみないと、いくら人から教えられても身に付かないものですからね。

まずは今の自分でも話しやすいと思える人と少しずつ。

話して楽しいと思える経験が増えれば増えるほど話しやすくなっていくのもあります。

もしよければ、今回の内容を頭に入れた上で、一度、実際に身近な人の雑談も聞いてみてください。

きっと何か気付いていただけることがあるはずです。

追伸:

「雑談できるようになりたい」「人と普通に会話できるようになりたい」と真剣に考えておられるのであれば、カウンセリングでより具体的なアドバイスを得て問題を解決していくことも可能です。

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