最近あるカウンセラーさんの影響で必死に勉強しています。

私の中で勉強とは日々の人付き合いの中で実践的に研究することが中心でしたが、借りた本を読み漁っています。

こんなに本で勉強するのは久しぶりです。

正直、本を読むのは好きじゃないですし、私がメインにしている手法と違う手法の方が勧めて下さった本なので理解しづらい部分もあります。

ただ、今まで考えたことがない視点の切り口や自分の手法の裏づけになるような発見もあり、充実した勉強にはなっているかなと思っています。

今回はその中で気付いたことを情報提供かねて書いてみたいと思います。

対人恐怖症の原因は過去にある?

対人恐怖症を含めて多くの神経症や精神病は、過去のトラウマや親からの愛情不足などが原因だと言われます。

「親に愛してもらえた実感がないから」

「いじめられたことがトラウマになってるから」

「過去の大きな失敗経験があるから」

こういうことを言われると、いかにもその通りと思ってしまいますが、これを考え出すと原因論のループに陥ってしまうのです。

「対人恐怖症の原因は過去にあるはず」

「親に愛してもらえた実感がないから?」

「なぜ愛された実感がないのだろう」

「親に問題があったから?それとも自分に問題があったから?」


考え出すとキリがありません。

しかも、人間の古い記憶というのは曖昧なものですから、カウンセラーから「幼い頃に親から愛されてなかったのでは?」等と言われると「そうだったかもしれない」と記憶を書き換えてしまうことすらあります。

原因は?原因は?原因は?

と繰り返せば繰り返すほど、過去の曖昧な記憶の世界で試行錯誤することになり、どんどん複雑化していきます。

そして、最終的には新しく植え付けられた親への感情などによってカウンセリングの終焉を迎えることもあるようです。

確かに過去に原因はありますし、それを軽視しろという話ではありません。

ただ、原因があるから結果があると考えて、その原因をむやみやたらと取り除こうと考えることに問題があるのです。

過去を掘り返すカウンセリングに対する私の見解

私は過去を掘り返すカウンセリングはデメリットばかりだと思っています。

過去を掘り返していくという作業は、カウンセリングを受ける側にとっては今までふたをしていた過去をわざわざ掘り返してつらい思いをしながら、長期にわたってカウンセリングに通ってお金を払わなければならないんです。

こんなのは「クライエントさんが苦しい過去を乗り越える手助けをしてあげた」というカウンセラーの自己満足のためでしかありません。
(カウンセラーによっては料金を多くもらえるということも意識しているかもしれませんが…)

そもそも、無意識にふたをしているほどつらい過去と今すぐ向き合って、解決していかないといけないのでしょうか?

別に必要ないですよ。

だって、その過去はいずれ受け入れられる時期が来たときに、自然とふたが取れて受け入れられるようになるのですから。

儲け主義のカウンセラーか否かはどっちでもいいのですが、「とにかくカウンセリングを受ける人に余計なつらい思いをさせるな!」と私は思うのです。

大切なのは過去ではなく、今の状態、今の自分です。

今の自分としっかり向き合って状態を改善すれば、いずれ自然と過去を受け入れられる日は来るのです。

当然過去に原因はあるでしょう。

人それぞれつらい過去を背負って生きています。

でも、それにこだわってばかりいるから今の悩みから抜け出せないんです。

カウンセラーが相談者の過去を知っておくことは大切です。

でも、私は必要以上におこなう過去を掘り返すカウンセリングは不要だと思っています。

原因追及せずとも対人恐怖症は克服できる

小難しいことをタラタラと並べて原因論の無限ループにはまれば、軽度の対人恐怖症でも克服を無期限に引き伸ばすことだって可能になります。

でも、そんなの嫌ですよね?

理屈を捏ね回してやるんじゃなくスパッと克服したい。

対人恐怖症で日々苦しい思いをしている方はそう思うのではないでしょうか?

実は、原始的な療法である行動療法にその答えがあったのです。

行動療法では、今の問題や悩みの原因は曖昧な過去ではなく、現在進行形の目に見える習慣や行動にあると考えます。

ですから、曖昧な過去は一旦置いておいて、目に見える習慣や行動を実際に変えることで対人恐怖症を克服できるようになります。

行動療法はすごく単純で私がカウンセリングでお伝えすることも単純です。

ホームページにも書いていますが、一言で言うと「人前で本当の自分を出していくこと」なのです。

私が今まで対人恐怖症のカウンセリングをしてきた中で一番効果的だったのがこの実際に行動や習慣を変える行動療法でした。

もし、今まで認知行動療法や森田療法、催眠療法、NLP、薬物療法、過去と向き合うカウンセリング等で効果が出なかった方、実際に何を考えても上手くいかないという方は短期間で効果が出る可能性がありますので試してみる価値はあると思います。

私自身、とくに行動療法に愛着もこだわりもありませんが、対人恐怖症を克服する手段としてはベストかなと現時点では感じています。

やってはいけないことをやってみるのも行動療法の一つ

対人恐怖症で悩んでいる状態の人は、自分の中で「やってはいけないこと」をいっぱい作っています。

例えば、

  • 他人を視界に入れてはいけない
  • 遅刻してはいけない
  • 人に迷惑を掛けてはいけない
  • 相手が興味のない話をしていはいけない
  • 沈黙の間を作ってはいけない
  • 無表情で接してはいけない
  • ミスをしてはいけない

など

多い人はここに書ききれないくらいありますね。

実は、こういうやってはいけないと思っていることをわざとやってみて自分のコントロール下に置いて、対人恐怖症を克服していくという荒業があります。

正直、やるにあたってはかなりの勇気が必要ですし、やり方を間違うと悪化する危険性もあるのですが、上手くいけばかなりの効果を発揮します。

「見てはいけない」「やってはいけない」「失敗してはいけない」と思うからこそ不安や恐怖がつきまとうわけで、逆にこれが「見てもいい」「やってもいい」「失敗してもいい」になれば不安や恐怖なんて感じなくなりますからね。

あなたの中にはどれだけの「やってはいけないこと」がありますか?

絶対にやってはいけないことなんて法に触れることくらいですから、もしチャレンジされたいならやってみても良いとは思います。

自分で行動療法を勉強して試そうとしたけど、行動をどう変えていいかがわからない方はカウンセリングという形でのサポートも可能です。

※5年以上に渡って対人恐怖症で悩んでいる方や自己臭恐怖症、醜形恐怖症などの症状で悩んでいる方の場合、行動療法にチャレンジする前に準備が必要となります。

まずカウンセリングを受けて否認の改善などおこないながらでないと改善は非常に難しいのでご相談ください。

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