対人恐怖症は不公平な自分への評価の低さから引き起こされる自信喪失が強く影響しています。

「自分の仕草や行動がおかしいから見られているのではないか?」

「私の存在が近くの人を不快にさせているのではないか?」

「相手の目を見ることは相手に不快な思いをさせてしまうのではないか?」

と多くの間違った妄想を引き起こしてしまうのです。

確かに、本当に変でどうしようもないくらい性格が悪くて顔や髪型、仕草や行動がおかしくてという状態であれば、そう思うのも仕方ないでしょう。

でも、そんな人はなかなかいません。

ほとんどが注目されないような許容範囲の状態の方ばかりです。

にもかかわらず、今までに出来上がった思考回路が「変に決まっている!だから見られるんだ!みんなが馬鹿にして影で笑っているに違いない!」と自分を言いくるめてくるのでなかなか抜け出せないのです。

「そんなことないよ」といくら言葉で言われても、無意識の自分が「絶対に変に見られているはずだ」と言うのでどうしても腑に落ちないのです。

もし、対人恐怖症で悩んでいる人が誰からどれだけけなされても馬鹿にされても揺るがない自信を持つことができればどうなるでしょうか?

今まで出来上がった思考回路に反論できるようになるので対人恐怖症の症状が出なくなるはずです。

ただ、すぐに自信をつけようとしてもつけられるものではありません。

揺るがない本当の自信は少しずつ積み上げていくものです。私自身も少しずつ積み上げました。

自己評価を高めて自信をつけていくために

自信をつけていくためにまず今の間違った自分への評価を見直すこと、つまり今の評価をリセットすることが必要となります。

客観的、現実的に考えて、今の本当の自分の評価はどれくらいなのか見極めるために、以下の質問にしたがってあなたの長所(良い所)を書き出してみましょう。

  • どんなに些細な一瞬のことでも自分で好きだと思える所はどこですか?
  • あなたが持っていない短所は何ですか?
  • 家族や友人はあなたのどんな所が長所だと言ってくれますか?
  • お世辞でも褒めてもらった所はどこですか?
  • 今までに達成したことは何ですか?(どんなに些細なことでも構いません)
  • あなたができることは何ですか?(上手に、完璧にできないことでも構いません)

今まで短所ばかりに焦点を当てていたせいで、考えてもなかなか出てこないかもしれませんが、過去のことを含めて些細なことからでも探して書いてみましょう。

書き出せたならそれを定期的に見返すようにしていく。

毎日でも、週1回でも、月1回でもあなたが続けられる間隔で継続して見返して下さい。

気付いたことがあれば追加して増やすのもいいですね。

これをすることによって少しずつ自分の長所(良い所)に焦点が当たるようになって自信がつきやすくなっていきます。

ポイントは「書き出すこと」と「継続」です。

周りと比べたら長所じゃない

自分の長所を探すにあたって妨げになるのが他人との比較。

過去の小さな成功体験や些細な特技などを探して挙げていただくのですが、なかなか出てこないと言われる方がほとんどです。

なぜなら、

「他の人が当たり前にできていることが特技になるわけがない」

「こんな些細なことを長所として挙げるのはおこがましい」

等と思ってしまうからです。

また普段から自分の長所や良い点に焦点が当たっていないので見えないという場合もあります。

でも、最初はそれでかまいません。

定期的に繰り返していく中で少しずつ周りと比較しながらも自分の長所や良い点を認めて受け入れられるようになっていきます。

最初から諦めずにできることから少しずつでもとにかくやってみること。

これは対人恐怖症を克服することに対してだけでなく、何か新しいことを始める上でも非常に大切な教訓です。

比較によって自分を成長させることもできる

同い年の友達が新たな事業で成功し始めたことを素直に喜べない時期がありました。

自分も新しいことをやるといいながら全然できていなかったからです。

もし、相手が年齢も経験も明らかに上の人であれば素直に祝福できたでしょう。

「自分と同じレベルだと思っている人との比較」はどうしても羨ましいという気持ち、嫉妬につながりやすいんですよね。

例えば、

  • 同じ立場で一緒に就職活動をしていた友達が自分より先に内定をもらう
  • 同じ職場にいる見た目がかわいい女性が男性からチヤホヤされる
  • 親友の給料が自分の給料の2倍以上になった
  • 裕福な家庭に生まれて何不自由なく暮らしてきた人が新しいことにチャレンジしても成功する
  • 特に努力していないのに頭が良くてスポーツもできる知人がいる
  • 特に努力していないのに綺麗でやせている知人がいる

など

このようなことがあると、否が応でも比較してしまいます。(比較するのは良くないと思っていても、人間の本能ですから止められません。)

そして、比較していた状態が嫉妬に変わってしまうと、いつの間にか「あの人に何か災難が降りかからないかな。」という感じで、不幸になることを願ったりするようになります。

また、「何か欠点があるはずだ。」と欠点探しを始めて、欠点が見つからなかった場合は嘘をついてでも、その人を陥れようとしたりします。

嫉妬の気持ちは怖いですね。

ただ、良い比較の仕方もあります。

例えば「あの人は背が高くて綺麗で、なおかつ性格も良い。だから、私も見習ってせめて性格は良くなれるように頑張ろう!」と見習ったり、良い部分を取り入れようとする。

こういう比較なら自分をどんどん成長させてくれるので大歓迎です。

確かに比較することでしんどくなること、自分が嫌になってしまうことはあります。

しかし、今回ご紹介したように自分と同じレベルもしくは自分より優れていると思う人に対して、嫉妬するのではなく見習うのであればどんどんやってください。

比較することも一概に悪いこととは言い切れませんね。

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