初回カウンセリングの際によくご質問いただくことでもあるのですが、今回は「どうなったら改善したと言えるのか」というゴールについてお伝えしたいと思います。

初めてカウンセリングにお越しになる方は、痴漢や盗撮等の性的問題行動をどうすればやめられるかということしか考えておられません。

確かに、犯罪行為である痴漢や盗撮を今後一切やらなくなれば、被害者を生み出すことも、逮捕されることも、周りに迷惑を掛けることもなくなるわけですから、そう考えるのは当然だと思います。

しかし、痴漢や盗撮などの犯罪行為をやめるためには、その根っこにある大きな問題を解決することが必要となりますので、やめるやめられないという単純な話ではないのです。

痴漢や盗撮等の性的問題行動に潜む大きな問題とは?

人との関係において習慣化している諦めです。

  • 理不尽でも親の言うことに逆らえないため反論することを諦めている
  • すぐに感情的になる妻と話し合ってもムダだと話し合うことを諦めている
  • 自分の話なんて誰も聞きたくないだろうと思って話すことを諦めている
  • 誰かに頼むより自分でやった方が早いからと後輩に仕事を依頼することを諦めている
  • 告白しても上手くいかないだろうからと好きな人に告白するのを諦めている

何を諦めているかは人によって様々ですが、諦めることによって必ず自分が我慢することにはなっています。

我慢することによってどんどんストレスが溜まるのですが、我慢することが習慣化していることで慣れてしまっているため、ストレスに鈍感になり自覚できません。

ストレスが溜まり続けても自覚できないままなので「ストレス解消しなければ」と思うこともなく、脳の働きに異常をきたして痴漢や盗撮といった性的問題行動を表面化させてしまうのです。

痴漢や盗撮等の性的問題行動を改善するために

前述した人との関係において習慣化している諦めをやめていくことが必要です。

過去の親子関係を中心に何かしらの原因があって、諦めることを始めて習慣化させてしまったわけですから、カウンセリングを受けながらまずその原因が何かを知ることから始めていきます。

同時に、諦めることで抑え込んできた「自分がどう思ったか、どう感じたか」という自分の本音にも気付いていきます。

その過程で人との関係において習慣化している諦めが問題であることが自覚できるようになり、解決しようと行動するようになっていくのです。

ただ、現在まで習慣化していた諦めをやめるのは簡単ではなく、性格を変えるくらいのものになりますから、極端な話、改善するためには今まで習慣化してきた期間がかかるくらいで考えておいた方がいいと思います。

改善したらどんな状態になるのか

諦めてきた習慣を諦めないように変えていくことができることで、今まで放置してきた問題と向き合い、乗り越えることが必要になります。

まったく逆らえなかった親に反論するようになったり、すぐ感情的になる妻と話し合う時間を設けるようになったり、恥ずかしい気持ちを抱えながらも本音を言うようになったり、嫌いな上司との関係を改善しようと自分の接し方を変えてみたり…

今までしてこなかったことをしていくわけですから、強い抵抗はありますし、頭でやろうと決めてもなかなか行動に移せないことでもあります。

それを乗り越えた先に改善があるわけですから、周りから見て性格が変わったと思われるくらい変わります。

痴漢や盗撮をしてしまう大きな問題の一つである被害者の方の気持ちが考えられない部分も改善されるのです。