対人恐怖症の人は以下に挙げるような歪んだ考え方になってしまっています。

まず、自分がどんな歪んだ考え方をしてしまっているのかを知ることも対人恐怖症を克服していく上で大切です。

0か100か思考(白か黒か思考)

1~99が無く、少しでも欠けてしまうと0、できたとしても100でなければ0と同じと思う極端な考え方です。

世の中のことは白黒つかないグレーばかりなので適応が難しくなってしまいます。

過剰な一般化

過去に1、2回あったマイナスの出来事が常にどこででも起こると決め付ける考え方です。

物事には複数の因果関係があるのですが、一つしか見えなくなっていることで起こります。

マイナス面捜索思考

出来事に対してとにかくマイナス面を探して、それだけに執着して他の良い部分が見えなくなってしまう考え方です。

「何か少しだけでもよかったことはなかったですか?」と質問して出てくるかどうか。

プラスの側面に意識が向きやすいようカウンセリングで軌道修正していくことが必要となります。

プラス面否定思考

客観的に見れば良いことを否定してしまう考え方です。

良いことが起きてもたまたま良かっただけ、褒められてもお世辞に違いないと全面的に否定します。

素直に受け取らないから相手に嫌な思いをさせてしまうこともありがち。

勝手な読心術

相手の部分的な行動や発言だけで、相手はこう思っているに違いないと決め付けてしまう考え方です。

自分の主観が非常に強く影響しているため、他人が聞けば「そんなことないよ」と思うことばかり。

否定されても説明を聞ける人はまだ軽度ですが、確信を持っていて話を聞かないのは重度と言えます。

予言者

「こんなことを言ったら上司に怒られる」「飲み会に行ってもうまく話ができない」「自分を出して人付き合いをすると必ず嫌われる」といった自分に対する無意識の予言。

的中してほしくないのに100%的中します。

そして、的中することを無意識の自分が知っているので驚くことはなく、逆に「やっぱりな」と変な安心感を持つのです。

破滅型思考

些細なことで最悪の事態を想定してしまう考え方です。

たまたま相手が挨拶をしてくれなかっただけで嫌われたと思うとかが当てはまります。

感情的な予測

事実ではなく自分の感情をあたかも事実であるかのように捉えて、それを根拠にして物事を判断する考え方です。

すべき思考

「~すべき」「~でなければならない」という考え方です。

人にとって一番大切な「自分がどうしたいか」を見失っています。

強迫観念になっているとただただしんどいだけ、やっても満たされず疲弊していく。

自分を苦しめるだけでなく相手にも向いてしまうため考えを押し付けたくなる。

嫌われたくないから押し付けることができずにイライラしてしまう問題もあります。

自分への責任転嫁

自分と関係ないことまで自分の責任だと決め付けて自分を責める考え方です。

相手が100%悪いもらい事故ですら「自分がこんな場所に止まっていたからだ」と思う人もいます。

以上のような考え方の影響で、カウンセリングを受けて良い変化が起こってもなかなか認められないがために、克服までに時間がかかってしまうことがあります。