社会を蝕む幼児的万能感という闇

社会を蝕む幼児的万能感という闇

幼児的万能感が今の日本社会を狂わせる一つの大きな要素になっているのではないかと最近すごく感じています。

幼児的万能感とは、小さい子供が抱く「魔法が使えるんじゃないか」「空を飛べるんじゃないか」「変身できるんじゃないか」といった感じの自分は何でもできると思う感覚を指します。

少し前の話になりますが、社会に出たことのない親のすねをかじり続けているニートが探している仕事を聞かれて「年収3,000万、残業なし、完全週休二日制」といった感じのありえない回答をするのをテレビで観たことがありました。

年収3,000万が絶対無理かというとそうではありませんが、何をやるわけでもなく家でニコニコ動画を観ながら何の勉強もすることなく食っちゃ寝してる人間がいきなり3,000万の収入を得られるのはありえません。

しかし、本人は本気でそれだけの実力を自分は持っていると信じているのです。

現実は親のすねをかじっているだけのニートなのに、幼児的万能感によって「本気を出せば自分はできる」という根拠のない自信を持つから、こんな非現実的なことを平気で言えるんですよね。

幼児的万能感はニート以外にも、対人恐怖症、新型うつ(非定型うつ)や依存症、性犯罪の再犯にも大きな影響を及ぼしています。

肥大化する理想と縮小する現実の自分

幼児的万能感を抱えている人は、理想だけは高いのですが、現実の自分は置き去りになっています。

日々何の努力もしないのに、理想だけどんどん膨らませていくために、ギャップが大きくなってやろうとしてもできない状態になります。無意識にやってもできないことはわかっているので、言い訳をしてやろうとはしません。

もし仮にやったとしてもわざと手を抜いて本気じゃなかったと言い訳します。「本気になれば何でもできるんだ」という理想を崩したくはないからです。

なぜ理想を崩したくないのか?

それは理想の自分を保つことによって自分に価値を見出し、存在意義を感じることができるから。つまり、大きく大きく肥大化させた理想は自分の存在意義そのものになっているのです。

しかし、裏を返せば本当の自分への自信のなさ、自尊心の低さがあると言えます。

ありのままの自分では存在意義を感じられないからこそ、理想という根拠なき幻想にこだわって何もできない状態になっているのです。

幼児的万能感を抱くのと夢を持つのは違う

幼児的万能感はダメだという話をしてきましたが、勘違いして欲しくないのは夢と混同することです。

私は幼児的万能感と夢は対極にあると思っています。

夢を持つのは大切なことであり、将来サッカー選手になるとか、アーティストになるとか、アイドルになるとか、社長になるとか、医者になるとか、教師になるとか、そういうのは持ち続けて欲しいのです。

ただ、何も努力せずになれると根拠なく思い込むのはやめてください。絶対になれるわけがありませんし、人間としての成長もストップしてしまいます。

どうすれば夢が叶うのか、しっかりとイメージを膨らませながら、叶えるための努力を惜しまずに続けてください。

夢は諦めずに叶うまで続ければ必ず叶います。

幼児的万能感によって理想にしがみついて何もできなくなっている人を減らし、夢に向かって努力していく人を一人でも増やせるようサポートしていきたいと思っております。

対人恐怖症克服に役立つ最新のコラムを読む

人気記事TOP3

  1. あなたの対人恐怖症度を無料でチェック
  2. 対人恐怖症になる原因と症状
  3. 対人恐怖症とは?

⇒対人恐怖症専門のカウンセリング詳細はこちら

このページの先頭へ