醜形恐怖症

醜形恐怖症

醜形恐怖症は、自分の身体が醜いのではないかということに異常にこだわって人と関わる場面で異常な不安や恐怖を感じてしまう恐怖症です。身体醜形障害(BDD)と言われることもあります。

何度も鏡で自分の顔が醜くないかどうかを確認するなど強迫観念が非常に強いため、強迫性障害やうつ病、統合失調症を併発する割合もかなり高い確信型対人恐怖症の一種です。

鼻や目などのパーツにこだわる場合もあれば、顔全体や身体全体にこだわる場合もあります。

醜形恐怖症を題材にした作品としては「イグアナの娘(1996年テレビドラマ化、菅野美穂主演)」が有名です。

実は私自身も高校時代から容姿にコンプレックスを持つようになり、自分のクセ毛が気持ち悪いと思い始めてから、毎日お風呂上りにドライヤーでクセ毛をまっすぐにしようと1時間くらい鏡に向かっていた時期がありました。

夏場に汗をかいたり、雨が降ったりするとまっすぐにならなかったため、翌日登校してみんなから「キモイ」と言われるんじゃないかと不安で仕方なかったのを覚えています。

醜形恐怖症は人に見られるのが苦痛なためひきこもりになりやすいだけでなく、理解されないことから精神的に追い込まれて自殺するケースもありますので、できるだけ早く対処するようにしてください。

醜形恐怖症は美容整形で治せるのか?

整形手術を受ける人も多いのですが、見た目に致命的な欠陥があるわけではないので、効果がないケースが多いようです。

逆に、整形した部位が理想通りにならず余計に気にし出したり、整形したことがばれないかどうか気になり出して余計に悪化してしまうことすらあります。

美容整形クリニックで手術を受ける場合、事前にカウンセリングをおこなってくれるのですが、基本的に「醜形恐怖症は美容整形で治せる」というスタンスで対応されますので、第三者となる医者やカウンセラーに相談した上で判断するようにしてください。

整形手術を受けてしまうとなかなか元に戻すことができなくなりますので、慎重に判断していただきたいと思っています。

醜形恐怖症になる原因

幼少期から親に愛された実感がなく、思春期の頃に見た目を悪く言われたり、いじめに遭ったりすることによって自尊心を失って発症するケースが多いです。

その他、親から兄弟(姉妹)や同級生等との比較をよくされていたり、冗談交じりに見た目や性格をバカにするようなことを日常的に言われていた場合も原因となりえます。

また、完璧主義的な考え方やマスコミの「美」に対する価値観の植え付け(とくに女性の顔や体型)、インターネットによる情報過多も大きく影響している部分があるかと思います。

醜形恐怖症はどうすれば克服できるのか?

上手くいかないことをすべて自分の見た目のせいにする習慣が強く根付いている醜形恐怖症は、克服できるまで非常に時間がかかります。

克服するためには、妄想に近いほどの主観によって捻じ曲げられた自分の見た目を客観的に見れる状態にする必要があるからです。

誰かから「別に変じゃないよ」「綺麗だよ」「かっこいいよ」と言われても信用できないどころか、逆に自分が醜いから気を遣って言うんだと確信するほどの状態なので、医者やカウンセラーから見た目について客観的な意見をもらっても何の効果もありません。

カウンセリングを受けながら、見た目のせいにして目を背けてきた本質的な原因と少しずつ向き合い、自分自身と距離をおいて客観視できる状態にしていくことで克服することができます。

ただ、醜形恐怖症は心に負っている傷が非常に深く、カウンセリングで自分自身を向き合う上でもかなり苦痛を感じることになりますので、一緒に症状と向き合って考えてくれる相性の合うカウンセラーを選ぶことも克服する上で大切だと感じています。

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