対人恐怖症アダルトチルドレン、依存症、自殺衝動、うつ等で苦しむ人が抱えている問題として世代間連鎖による愛情飢餓感があります。

愛情飢餓感は親に愛されず愛情に飢えた感覚、世代間連鎖は親から子、孫へと世代を越えて連鎖してくことを意味する言葉です。

親との関係で抱えた問題が受け継がれていくというのは怖いですよね。

毒親と言われる明らかに問題がある親の場合もあれば、表面上は子供の世話を焼くやさしい親の場合もあります。

親が愛情を注いだと思っていても、子供が愛されなかったと感じたなら愛情飢餓の状態になってしまう。

虐待がおこなわれるような特殊な家庭だけに起こる問題ではないのです。

愛情飢餓感の世代間連鎖はどのようにして起こるのか?

愛情飢餓感を抱えた親は子供の愛し方がわからない

Acid Black Cherryの「少女の祈りⅢ」という歌が愛情飢餓感を抱えた娘の心情をリアルに表現していてわかりやすいので聴いてみてください。

Acid Black Cherryさん『少女の祈りⅢ』の歌詞

最後は愛に飢えていた娘に子供ができて、生きる意味を見つけたという内容で締めくくられています。

しかし、これは新たな世代間連鎖の始まりでしかありません。

愛に飢えた親は子供に愛情を注ぐことができないからです。

どうやって子供に愛情を与えればいいかわからない、そもそも愛情を注ぐってどういう感覚なのかわからない。

ここで登場するのが過干渉、過保護、放任、友達親子ですね。

愛情飢餓感を抱える親の苦しみ

結果的に大嫌いな母親がしてきたように自分も愛情を与えない子育てをしてしまう。

そして、子供の成長とともに映し出されるのが大嫌いな母親と自分が似ているという事実。

あんな親には絶対になりたくないと誓っていたはずなのになぜ同じようなことをしてしまうのかと葛藤を繰り返して苦しみます。

そうこうしているうちに子供は思春期を迎え自分から離れていく。

せっかくいてくれた子供という自分の存在意義が離れていくことへの不安。

自分は何のために生きているのか、今更ながら考えさせられるのです。

愛情飢餓感を抱える子供の苦しみ

子供は子供で小さい頃は親に愛情を求めるサインを出すのですが、親が与えてくれないとわかると愛情に固執するようになります。

得られないと思うから愛情に執着して「愛されたい」と異常なほど求めるようになり、ありのままの自分が愛されると思えないまま無価値感を抱えて満たされない毎日を過ごす。

親から依存され親に依存してしまう共依存。

学校の友達関係でも相手に求めすぎてわがままになるから、わがままさを出して関係を破綻させるか、わがままさを抑え込んで表面上成り立たせるか。

親と同じように「愛されたい」という気持ちに翻弄されて生きることになってしまうのです。

愛情飢餓感は人間関係に問題を起こす

愛情飢餓感を抱えている人はわがままです。

「愛されたい」「認められたい」という気持ちが非常に強いから当然と言えます。

思い通りにならないことに不満を感じる度合いが高くイライラしやすい。

愛情に飢えているから、ああして欲しい、こうして欲しいがものすごく多く、そして、少しでも応えてもらえなければ傷付く。

些細なことでも傷付くから相手にしてみれば「えっ?なんで急に不機嫌になったの?」と理解不能。

仲良くしたいと思ってくれていた人も、求められすぎることに疲れて離れていってしまう。

望むように動いてくれない相手に対して愛されたいのに愛してくれないと憎しみを抱くこともあります。

親を許せない気持ちが湧き上がってくる

子育てをしていて幼少期の記憶が蘇ってくることは多いです。

子供と自分を重ね合わせて親の接し方を思い出す。

  • あのときちゃんと向き合って話を聞いてほしかった
  • 親のエゴを押し付けずやりたいようにさせて欲しかった
  • もっとかまってほしかった

なぜ親は自分のことをもっと考えてくれなかったんだろう。

愛されなかった当時を思い出しどんどん怒りが湧き上がってくる。

「当時親が大変だったのはわかるけど許せない!」

頭では親には親の事情があったと理解できても、気持ちがどうしても収まらず苦しみます。

愛情飢餓感の世代間連鎖を止めるために

愛情飢餓の世代間連鎖は誰かの代で止めない限り、延々と続いていきます。

ただ、頑張って親に訴えかけても愛情を注いでくれない可能性が非常に高く、誰かに満たしてもらおうとすればするほど関係を破壊して余計に満たされなくなる危険性が出てきます。

外に求め続ける限り愛情飢餓が根本的に解消されることはありませんので、カウンセリングを受けながら自分で自分を認めて自分を愛せる状態にしていくことが必要となるのです。

非常に大変なことですが、気付いたなら自分の代で止めるようにしていただきたいと思っております。

⇒親子関係で苦しむアダルトチルドレンを克服するカウンセリング