複数人での会話が苦手な状態を改善する方法

複数人での会話が苦手な状態を改善する方法

1対1なら話せるのに3人以上の複数になると急に話せなくなる、話せても一言二言で終わって続かない。

対人恐怖症の中でも雑談恐怖症に分類される悩みですが、最近とくにご相談いただくケースが増えています。

友達との雑談、職場の人との雑談、同級生との雑談、班での話し合い、ゼミのグループワーク、グループディスカッション、ミーティング、会議、打ち合わせ、役員会…

3人以上の複数で話す機会というのは意外と多いため、学生から社会人、主婦の方まで幅広く悩んでおられるイメージがありますね。

話し方を練習しても何の解決にもならない

すでに経験済みの方もおられると思いますが、本で話し方を勉強したり、話し方教室に通ったりしても何の解決にもなりません。

なぜなら、話し方やコミュニケーション能力が問題ではないからです。

私自身、職場で雑談がまったくできず悩んだ時期がありましたので、コミュニケーション能力を高めようと本で勉強したり、セミナーに参加したりもしましたが結局しゃべれないままで終わりました。

たとえ聞き取りづらくたどたどしい話し方であったとしても、会話は成立しますし話下手でも複数人で楽しく話せる人なんていくらでも存在します。

複数人での会話が上手くいかないのは、単なる経験不足や話し方が悪いといった表面的なことではなく、それ以前の部分が問題になっているのです。

まず土台となる部分があって初めて経験やスキルが活きてくるわけで、逆にその土台がない状態では何をやっても改善することはありません。

複数人での会話が苦手になってしまう理由

1対1と3人以上での会話において大きな違いは自分が話さなくても会話が成り立つかどうかです。

1対1なら自分が話さないと会話は成立しませんが、3人以上なら別に自分が話さなかったとしても残りのメンバーで会話は成り立ちますよね?

普段から会話において自分が話したいことをベースに話している人は、3人以上でも変わらず自分の話したいことが話せます。

しかし、相手が興味を持ちそうな話や相手が求めていることをベースに話している人は、3人以上になって他の人同士で会話が成立すると話すことがなくなってしまうのです。

また、相手がどう思うか、どう感じるかばかり気にしているため、自分の発言を聞く人すべてに意識を張り巡らせることになって「何を話せばいいかわからなくなる」こともよくあります。

自分の話したいことを話すというのは自分発信であるため自立的な状態だと言えます。

対して、相手に合わせて会話をするのは相手次第で話せるか話せないかが決まる依存的な状態です。

コミュニケーションにおいて相手に依存してしまっているからこそ、3人以上で会話する状態になったときに話に入るタイミングを異常に意識したり、自分が会話に入ることで会話が盛り下がったらどうしようと変なことを考えて話せなくなるのです。

初めての三者関係が出来上がる父親との関係が影響しているケースもある

トラウマになるような失敗経験を持っているというケースはほとんどありません。

たいてい複数人の会話で大きな失敗経験がないのに苦手だと感じているのです。

一般的な感覚で考えれば、3人以上で話したときに自分だけ話に入れてもらえなかったとか、無視され続けたとか、「お前の話は面白くないから会話に入るな」と言われたとか、何か大きなショックを受けたから苦手になりましたならわかりやすいと思います。

しかし、そういった経験があるわけでもないのに、昔から苦手だったと言われるケースばかりであることから、原因が幼少期の出来事にあると考えられるのです。

幼少期の出来事とは何でしょうか?

ほとんどの場合が親とのかかわりの中での出来事になります。

とくに3人以上での会話が苦手というケースでは、父親との関係で問題があったと考えられます。

なぜなら、人間は生まれてからお母さんとの関係、1対1の関係を築きながら成長していきますが、次にかかわる2人目がたいていの場合お父さんになるからです。

1対1から3人以上の関係になるのはお父さんが入ってきた段階から、つまり、3人以上の関係が苦手という意識があるのはお父さんとの関係でつまづいた可能性が考えられるのです。

複数人でも会話ができる状態になるために

普段から1対1の会話においても自分が話したいことを話していくことが必要となります。

ただ、今まで自分が話したいことを話してこなかったというのには原因があり、それが幼少期からの親子関係による問題であったりするわけですから、話そうとして話せるものではありません。

話せるようにするための準備が必要となるのです。

まず自分が話したいことが浮かんでくる状態にするために、普段から自分が何を思って何を感じているのかという自分の感情に意識を向けていく習慣をつけることからになります。

そして、カウンセリングを受けながら無意識に抑え込んでいる感情(とくにマイナス面)を自覚できる状態にしていくことによって、少しずつ表現したい気持ちが高まり、自分が話したいことを話せるようになるのです。

雑談や漠然とした質問への回答、複数人での会話ができないといった問題は、話し方を工夫したり、話のネタを考えたり、コミュニケーション能力を高めても解決しません。

もっと本質的な部分に目を向けて改善に取り組んでいただければと思っております。

※飲み会などで会話が飛び交う状況になると混乱して話せなくなる場合は発達障害の可能性も考えられます。

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