5人に1人はHSPに該当すると言われていますが、逆に言えば5人中4人は該当しないことになります。

つまり、80%の人たちはHSPの感覚、生きづらさが理解できないわけです。

自分のことを理解してもらえない中で、家族、学校、職場と人とかかわる場は広がっていく。

他の人たちと同じようにできない自分を責め、それでも社会に適応していかないといけない。

学生生活、そして社会に出てからも職場で生きづらさを感じながら、必死に頑張ってこられましたね。

カウンセリングでは他の人たちとは違う自分を受け入れ、生きづらさを感じず社会に適応できるようサポートしております。

HSPとは?

HSP(Highly Sensitive Person)は、ひといちばい敏感な人。

エレイン・N・アーロン博士が提唱した「敏感である」という生まれ持った気質を表す言葉です。

子供に対しては「Highly Sensitive Child」の略であるHSCが使われます。

数年前から書店でも見かけるようになり、最近はインターネット上でも取り上げられることが増えてきました。

発達障害のような病名ではなく性質を表す言葉なので、正式に診断を受けて薬を飲んだりするものではありません。

HSPに見られる4つの特徴

HSPの属性は「D」「O」「E」「S」の頭文字で表される4つの性質をすべて持ってるかどうかで判断されます。

深い情報処理能力(Depth of processing)

物事を深く掘り下げて本質まで見極めることができます。

相手が自覚できないレベルのことまで気づいてしまうため、相手からすれば的外れに思えることや場の空気を読めていない発言になることもしばしば。

あくまでも自然と気づいてしまうのであって裏を読もうとして考えるのではありません。

ただ、感情に左右されやすいので気持ちが乗っているときはものすごく深くなり、逆に乗らないときは全然だったり。

一点集中で狭く深くになりやすい傾向も見られます。

言語能力が高いためさりげなく感性豊かな表現ができるのも特徴です。(意図的に上手く言ってやろうとする人とは違います)

過剰な刺激の受けやすさ(Overstimulated)

人混みに行くだけで疲れ果ててしまうから、連休があっても旅行には絶対行きたくない、出かけるにしてもなるべく人が多い時間は避けます。

対人恐怖症の症状が出るからという話ではありません。

選択肢が多いとその情報量に混乱しやすく優柔不断に見られることも。

混乱を避けるためにパターン化させている人も多いです。

アニメやドラマで感動して号泣、些細な言動にもダメージを受けやすくちょっとしたことにも驚きやすい。

限られた時間の中で成果が求められる場面や周りから注目されている場面等では、ひといちばいプレッシャーを感じてしまうため実力が発揮できなくなります。

感情反応が強く共感性が高度(Emotional reactivity and high Empathy)

他人が怒られているのに自分が怒られているような感覚になって委縮する。

一緒に過ごす相手の感情が不安定だと自分も不安定になるから安定していてほしい。安定させようと働きかけることもあります。

相手よりも自分が悪いと思うから責められず抱え込んでしまう。

他の人が気付かないところまで感じ取れる分、自分が何とかしないとと思いやすい。

脳内にある神経細胞「ミラーニューロン」の働きが活発であることの影響だと言われています。

些細な刺激にも反応(Sensitivity to Subtle stimuli)

味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚(痛覚)、一般的に五感と呼ばれる感覚が鋭い。

小さい頃車の芳香剤で気分が悪くなっていたり、たばこのニオイに過剰反応していたり。香水の匂いがキツイ人がいたら食事ができなくなる人もいます。

ジュエリーショップのように照明が強い場所や大きな音が苦手、服の肌触りが気になって着られない素材があるとか。

直感型なので論理的に考えて答えを出すのではなくひらめきで話すことが多い。

「なぜか」と聞かれても「なんとなく」としか答えられないのに当たっているということも結構あります。

ただ、他人の感情に左右されやすいので、相手の感情が不安定すぎたりプレッシャーが大きい場面では直感が働きません。

HSPかどうかをチェックする

実際にチェックしてみたいという方は、HSPという言葉を考案したエレイン・N・アーロン博士の日本語版サイトにあるセルフテストをやってみてください。

⇒HSPセルフテストはこちら

27個のうち、いくつ当てはまりましたか?

私は23個当てはまりました。

とくに「痛みにとても敏感である」「明るい光や強い臭い、ザラザラした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい」「すぐに驚いてしまう」は度合いが強いですね。

該当する数が少なくても度合いが強ければということなので当てはまる人は多いのではないでしょうか。

私がHSPの人と接してきた中で感じる特徴は以下の通りです。

  • 純粋でフワッとした雰囲気
  • 自然や美しいものを好む
  • 自分の心が痛むから人を傷つけられず抱え込む
  • 偏見を持たずに人と接することができる
  • 感情的な人やしゃべり方がキツイ人は苦手、怖い
  • 繊細で些細なことにも傷付きやすい
  • その場では相手の意見を真に受けて後から深い洞察に入る
  • 疲れやすい
  • 言葉だけでなく感覚的なところで通じ合える
  • 家庭環境に問題があると大きな影響を受けやすく、家庭を成り立たせるため自分を犠牲にしてしまう
  • 明らかに問題がある人にも優しく接することで関係を構築してしまう危険性がある
  • 威圧的な人に支配されやすい傾向があるためモラハラやパワハラのターゲットになりやすい

繊細であるがゆえの苦しみもあり、良いところばかりではありませんが人に好かれやすい性質が多くていいなと思っています。

HSPでなくても敏感な人はいる

ひといちばい敏感な人=HSPとは限りません。

HSPは生まれながらの性質ですが、後天的に敏感になることもあるからです。

もともとはHSPではなかったけど、親の顔色を敏感に察知しないと生きていけない環境だった場合。

例えば、親がヒステリックで虐待をしてくるような人であったとかですね。

常に神経を張り巡らせて命を守らないといけない状況で生活していれば嫌でも敏感になります。

また、小さい頃はむしろ鈍感な方だったのに対人恐怖症を発症してからすごく敏感になった人も多いです。

過度のストレスによって五感が過敏になることもあります。

HSPかどうかは生まれてから家庭環境の影響を受ける前、もしくは受けて間もない頃くらいを参考に判断してください。

HSPと発達障害の違い

HSPと間違われやすいものとして発達障害があります。

どちらも生まれつき敏感で情報を過剰に受け取ってしまう部分は同じですが、受け取り方を見れば違いがわかります。

HSPは1つの情報から10感じ取るのに対し、発達障害は1つの情報から感じ取るのは1つだけ。

情報を取捨選択するフィルターがHSPにはあって発達障害にはないところが大きな違いです。

HSPは共感性が高いと言われますが受け取る情報が多く敏感であるため、表面的な相手の感情とズレた受け取り方をしてしまうことも多い。

相手が自覚できていない感情に気付くこともありますからね。

多く受け取ることで上手く処理しきれず共感できない状態になってしまうこともあったりします。

例えば、相手が泣いているときに相手の悲しみだけを受け取れば共感しやすいですが、悲しみの裏にある怒り、そこから自分が責められるのではないかという恐怖等、感じるものが多くなると共感しづらくなるわけです。

電車で降りたがっている人や室内で寒そうにしている人に気付いたりというのは問題ないんですけどね。

HSPは共感はしているものの多すぎて処理ができず、発達障害は共感そのものが難しいという違いがあります。

しかし、側から見れば共感できていないだけにしか見えないので見分けるのは至難の業かもしれません。

HSPは親の顔色を見て動いたり他人に合わせたりしてしまう過剰適応の傾向があり、逆に発達障害は空気が読めず合わせられない不適応の傾向がある。

環境への適応にはどちらも問題が生じやすいと言えます。

HSPと対人恐怖症の関連性

現在まで対人恐怖症のカウンセリングをおこなってきた中で、対応する機会は非常に多くありました。

なぜなら、HSPの人は対人恐怖症になりやすいからです。

敏感であるがゆえ些細なことにもビクビクと反応、相手の気持ちを感じ取りすぎて混乱する。

家では家族が上手くいくようにと神経を遣い、外でも相手の気持ちを感じ取って過剰に気を遣う。

学校という集団生活の環境では周りの音、におい、光、それぞれの感情…

多くの情報が入り乱れる中で過ごすことで疲れやすく、周りと比較して自己否定をすることが増えてしまいます。

人によっては親からも「弱い」「根性がない」といったネガティブな目で見られるから、自分で自分を肯定することができなくなっていく。

自己肯定感が低い土台ができ上ってしまうため、どうしても対人恐怖症になりやすいのです。

HSPで生きづらさを抱える方へのカウンセリング

カウンセラー西橋康介カウンセリングを担当させていただく西橋康介です。

私自身もHSPの性質を持っており、苦労してきたところが多くあります。

もっと鈍感で図太い人になれたらいいなと思ったこともありました。

しかし、今はHSPであることを受け入れ、人とのかかわりや仕事で活かすことができています。

人間が持つ性質にはそもそも良いも悪いもありません。

ただ今の社会に適応しやすいかどうか、受け入れられやすいかどうか。

社会を回している人たちの多くはHSPではないという現実がある以上、どうしても上手く適応していくことが必要です。

カウンセリングでは私自身の経験則だけでなく、実際の事例、知識などに基づいて生きづらさを解消できるようサポートいたします。

アダルトチルドレンや対人恐怖症を抱えている人は、並行して対応していくことも可能です。

HSPによる生きづらさを抱えておられるのであれば一度ご相談ください。

カウンセリング料金

60分 … 10,000円(税込)

90分 … 13,000円(税込)※対面のみ選択可

■カウンセリングは対面だけでなく電話、Skype、LINEでの対応も可能です。

■掲載している料金以外の金額を別途請求することはありません。

■次の予約に支障をきたすため当日の時間延長は基本的にお受けしておりませんが、ご希望の場合のみ10分毎1,000円で対応いたします。

■料金のお支払方法は予約時の自動返信メールもしくは料金ページに記載しております。(銀行振込orクレジットカード払)

カウンセリングを受けるまでの流れ

  1. 予約フォームに必要事項を入力して送信
  2. メールにて予約日時の調整
  3. 料金のお支払(対面の場合は現地にて現金払も可)
  4. 予約日時にカウンセリングを受ける

カウンセリングルーム概要

大阪市天王寺区悲田院町8-26 天王寺センターハイツ802(JR 天王寺駅から 徒歩3分)

営業時間 … 10:00~22:00(土、日、祝日も営業中、時間外の予約対応可)

対人恐怖症専門カウンセリング申込みボタン

※カウンセリングは自発的な意志によって効果を発揮するため継続の強要や引止めは一切おこなっておりません。

カウンセリングルームWILL(大阪・天王寺)

【参考文献】

エレイン・N・アーロン(著)明橋大二(訳):ひといちばい敏感な子、1万年堂出版、2015