HSPは内向、外向、刺激追求で4つにタイプ分けされています。
- 内向型HSP
- 外向型HSP
- 刺激追求型HSP
- 刺激追求・外向型HSP
アルファベット3文字が並んでいて言葉だけ見るとややこしいですよね。
一つずつ解説していきます。
内向型HSP
内向型HSPはHSPのうち7割が該当すると言われ、人とのかかわりが苦手で繊細な人です。
人と一緒にいると疲れてくるため、親しい関係でも一定の距離感を保っておきたい気持ちがあります。
ネガティブに考えがちな傾向があり、刺激を受けず穏やかに過ごしたい。
相手の主張が強ければ自分の意見を飲み込む。感情的な人の前では頭が働かなくなって言葉が出なくなることも少なくありません。
自分の内面にある世界でエネルギーを得て動いています。
だから、一人の時間を確保することが非常に重要になってくるわけです。
外向型HSP
外向型HSPは「HSE(Highly Sensitive Extroversion)」と呼ばれています。
一言でいうと、社交的で繊細な人です。
表情が豊かで温かみがあるので誰とでも仲良くなりやすく、自分から人とかかわっていくタイプ。
書くよりも話すことを好む傾向があり、信頼関係がある人との間ならSNSで自分の情報をシェアすることにも抵抗がありません。
目立ちたいわけではないが、自分にとって大切なことが脅かされるような事態になれば積極的に発言します。
外の世界とのつながりでエネルギーをチャージするのですが、刺激過多で疲れてしまうため一人の時間を必要とする。
名誉やお金といった外的報酬ではなく、深い意味を感じることが行動の動機となっています。
境界が曖昧になってしまった内向性・外向性そしてHSP。それぞれの違いが詳しく書かれている記事です。
刺激追求型HSP
刺激追求型HSPは「HSS(High Sensation Seeking)型HSP」と呼ばれています。
HSPであることを公表したロンドンブーツの田村淳さんがこのHSS型HSPだと言われていました。
繊細なのに好奇心旺盛で刺激を求める人です。
行ったことのない場所に行ってみたい、知らないことを知りたい、やったことがないことを体験してみたい…
基本的にポジティブでワクワクしていることが多く、考えるよりも先に行動をおこすタイプです。
ただ、刺激に弱いHSPの性質がありながら刺激を求めることで疲れやすいところがあります。
刺激を求めて参加したはずが、すぐ帰ってしまうなんてことが起こってしまうわけです。
刺激追求・外向型HSP
刺激追求・外向型HSPは「HSS型HSE」と呼ばれています。
社交的で刺激を求める繊細な人で、HSEの大半はHSS型に該当すると言われています。
HSEに刺激追求のHSSが追加されているため、積極的に人とのかかわりを求めるタイプです。
リーダーシップを取ることも少なくありません。
表面上はHSPに見えないのですが、敏感さゆえに些細なことで傷ついたり、疲れ果てたりしています。
HSPの分類に対するカウンセラーの見解
HSPのタイプ分けにはエビデンスがなく、正確な情報ではないとも言われています。
しかし、人それぞれ生まれ持った性質に違いがあることを考えれば、繊細で外向的な人、繊細で刺激を求める人がいても不思議ではありません。エニアグラム等の性格学や脳科学とあわせて考えれば納得できるところもあります。
自己理解を深めるためにHSPの分類はあっていいというのが私の考えです。
ただ、一つのタイプに当てはめてしまうと本当の自分が見えなくなる危険性があります。これは他の血液型、動物占い、エニアグラム等のタイプ分けにも共通することです。
あくまでも自己理解の参考として、「○○型HSPだから自分はこうなんだ」とあまり決めつけないように気を付けてください。