突然警察からの電話で夫が性犯罪で逮捕されたことを知る。

あまりの衝撃に耳を疑い、信じられない。何かの間違いではないかとしか思えない。精神的なショックは計り知れません。

夫が性犯罪で逮捕されたときにどういう考えや心持でいればいいのか?少しでも気持ちを整理していただけるようにと思い、今回の記事を書きました。

「加害者の妻」という立場

被害者なのに加害者

警察からは夫婦生活のことを聞かれ、妻として被害者宛に謝罪文を書き、裁判では夫の情状証人として出廷。

自分も被害者であるはずなのに加害者家族として被害者に謝罪をしなければならない。事件を防げなかった責任を問われることも珍しくありません。

妻として自分に至らないところがあったせいで夫は性犯罪をしてしまったのではないかと自分を責める。

加害者は夫のはずなのに自分まで加害者になってしまう理不尽さ、つらさを抱えることになります。

生活があるから立ち止まっていられない

それでも、生活をしていかないといけないので止まってはいられません。夫の会社への連絡、弁護士とのやり取り、被害者との示談交渉等、やることが多々ある中で周りに知られないよう普通の生活を装うつらさ。

突然やってきた犯罪加害者としての立場で何をすればいいかもわからず、インターネットを駆使して調べるしかない。

夫との婚姻関係を継続するか離婚するか、それとも一旦別居するのか…子供がいる場合は子供への影響も考慮して早期に判断しなければならないこともあります。

自分の気持ちは置いておいて「やるべきことをやるしかない」と自分を奮い立たせて対応するしかないのです。

対応がひと段落したときに襲い掛かってくる感情の波

夫への不信感、裏切られた悲しみ、怒り、これからの生活への不安…

対応しなければいけないことが落ち着いたとき、様々な感情が沸き上がり整理がつかなくなってしまいます。

夫を支えないといけないと思いつつ、事件前と同じように接することは気持ちの面で難しい。

夫にストレスを与えてはいけない、自暴自棄にさせてはいけないと、気を遣って接することで余計にしんどい思いをしている人も多いです。

加害者の妻が抱えるつらさ

誰にも話せないつらさ

夫が性犯罪で逮捕されたなんて誰にも言えません。

言えるとしても自分の親、兄弟姉妹、もしくは夫の親。でも、自分の親に話せば負担をかけてしまうし、夫の親には言いづらい。

自分や夫との関係性がどうか、親の状況がどうか等を鑑みて話せそうなら話せるのですが、話せそうにないとなれば誰にも話せず抱え込むことになります。

友達に会うのも隠しながらになるから気が乗らないし、人と会うこと自体も億劫になっていく。

誰にも話せないつらさは非常に大きいので、夫への接し方の相談も含め、カウンセリングで抱え込んでいる気持ちを話していくことも必要です。

夫の親が向き合ってくれないつらさ

事件を起こした夫はもちろん、結婚した以上家同士の付き合いもあるため、親が謝罪に来るのは当然だと思う。

しかし、夫の親は自分たちに全く関係がないことのように振る舞い、場合によっては妻の責任ではないかと言ってくる。

あまりにもひどい対応に言葉を失うと同時に夫の親への不信感が募っていく。

今まで表面化していなかった問題に直面することで困惑、余計つらい気持ちになります。

気持ちの整理をつけていくために

なるべく考え込む時間を減らす

事件のことばかり考えていてはどんどん気が滅入ってきます。

あまり考えすぎないほうが楽になるのですが、不安や恐怖、怒り等、様々な感情が強く湧き上がってくるため、意識的に考えないようにすることはできません。

無理やり考えないようにするのではなく、やることを作って忙しくするのが有効です。

  • 散歩やストレッチ等を日課にしてみる
  • 興味関心のあるドラマや映画を観る
  • 友達と会う時間を作る
  • 仕事を始める
  • 離婚を想定して準備する

最初はなかなか気が進まないと思いますが、やってみると気持ちが切り替えやすくなったり楽になったりすることが実感できます。

夫と一緒に暮らしている限り考え込んでしまう場合は別居するのも一つの方法です。

夫にカウンセリングを受けてもらう

「次は絶対にやらない」と言うだけで改善への取り組みをやっていない。自分の苦しみをわかってくれる感じがしない。

何とか信用しようと思っても今まで騙されてきたことが許せないし不安な気持ちは強いまま。夫が変わったと思えない限り、安心しようにもできないところがあるからです。

夫にカウンセリングを受けてもらうことによって、改善に向けての取り組みが始まり、何か変化が見られるようになれば安心できるようになっていきます。

また、ご夫婦でカウンセリングを受けていただくことも有効です。

夫婦だけで話すと感情的になってしまいがちですが、カウンセラーを交えての場であれば落ち着いて話しやすいため、普段聞けなかったことが聞けたり、言いたいことが言えたりして気持ちが楽になるところがあります。

カウンセリングを受ける

誰にも話せないことで余計につらくなっているところがあるため、カウンセリングで話すことができれば楽になります。

いっぱいいっぱいに抱え込んだ状態では気持ちの整理をつけたくてもつけられません。まずは抱え込んでいる気持ちを少しでも吐き出して軽くすることが必要です。

夫がカウンセリングを受けている場合は、同じカウンセラーに話を聴いてもらうと話が通じやすく、承諾を得ることができれば夫の状態についても詳しい話が聞けて整理ができてきます。

ただ、夫と同じカウンセラーに話すとなれば事件のことを思い出してつらい、守秘義務があっても話が筒抜けになっているかもといった抵抗を感じる方もおられます。

その場合は自分が話しやすいと思う別のカウンセラーを探してみてください。

カウンセリングオフィスAXIAには3名のカウンセラーが在籍しておりますので、夫の担当以外のカウンセラーをお選びいただくことも可能です。

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