夫の性犯罪をやめさせるために

たまたま夫のスマートフォンをのぞいたら盗撮らしき動画があった。

夫が痴漢で逮捕されたと警察から連絡があった。

このように何かしらのキッカケで夫の性犯罪を知り、どうすればいいのかと悩んでいる方からご相談いただくことがあります。

どうすれば夫の性犯罪をやめさせることができるのでしょうか?

夫の性犯罪をやめさせるために必要なこと

性犯罪ができないように対策を打つ

また性犯罪をして取り返しがつかないことになってはいけませんので、性犯罪ができないように対策を打つことが最優先です。

盗撮であればスマートフォンのカメラ機能停止、持ち歩かせないようにする。仕事上どうしてもカメラが必要であれば、持ち歩くときはカバンに入れてすぐ出せない状態にしておく等。

痴漢の場合は電車に乗らない、通勤を徒歩や自転車、車に変更する。混雑する時間帯を外して乗車、女性の近くに立たない等が考えられます。

まずは性犯罪ができない状態にすることから考えましょう。

カウンセリングでご相談いただければ、一緒に考えて有効な対策をご提案します。

自分の気持ちを整理する

夫の性犯罪をやめさせたいなら、自分の気持ちを少しでも整理して落ち着かせることも大切になります。

整理がつかないままだと感情的になって夫を責め立ててしまいやすく、結果として夫が再犯してしまうリスクが出てきてしまうからです。

書き出して整理するか、誰かに話して整理するか。

大きく分けて二つの方法がありますが、許せない、気持ち悪い等といった気持ちが強いと思いますので、誰かに話していただくことをお勧めします。

ただ、内容が内容なだけに話せる人は限られてくると思います。誰にも話せない場合はカウンセリングをご利用ください。

定期的に話し合う機会を設ける

夫婦でお互いに思っていることを話し合う機会を設けることも大切です。

事件のことは触れたくないものですが、触れないと時間の経過とともに反省の気持ちが薄れていってしまいます。

定期的に話し合うことで事件を起こした現実と向き合い、これから自分が何をしていくべきかを認識してもらう。

性犯罪をしてしまう人は表面だけで判断しがちなので、表面上は普通に生活していたとしても、心の中では信用できず不安が強いままであることを伝えるようにしましょう。

ただ、知識がない人同士の話し合いでは、夫の状態が改善に向かっているかの判断がつかないところがあります。

カウンセリングを受けて性犯罪をしてしまう原理や改善のポイントを知ること、もしくは、本などで知識を得ることもご検討ください。

夫の性犯罪再犯防止とカウンセリング

否認の改善においてカウンセリングが必要

カウンセリングを受けるように促すことが改善への一番のサポートではないかと、カウンセリングに来られるご夫婦を見ていて感じます。

盗撮等の性犯罪は性依存症であり、依存症であるがゆえに否認の問題があります。

否認とは「もう絶対にやらないと決めたから大丈夫」「今回はたまたま魔が差してやってしまっただけ」「俺は何度も同じことを繰り返すようなヤツとは違う」といったことを考えて問題の本質が見られない状態になることを言います。

否認の状態ではとくに具体的な対策をしないにもかかわらず、なぜか絶対にやらないという自信を持つのですが、結果として数ヶ月後、数年後には繰り返してしまう。

初めて見つかったときではなく、2回目、3回目でやっと本人が「自分ではどうしようもない」と気付いてカウンセリングを受けに来られるというパターンが大半なのもこの否認が原因になっています。

否認はカウンセリングを継続的に受けて今まで目をそらしてきた本当の問題と向き合い、問題を解消するための行動を繰り返していくことによって改善することが可能です。

夫の変化が見えて初めて安心できる

夫が性犯罪をしていた時期と同じ状態であればいつまで経っても安心することができません。

たとえ夫が「もう絶対にしない」と宣言し、誓約書を書いたとしても再犯しない根拠にはなりえないからです。

そもそも今まで家族を裏切るような行動をしていた夫を信用することはなかなかできませんよね。

カウンセリングを継続していく中で少しずつ変化が生まれ、その変化が目に見えてきた段階で初めて「大丈夫かもしれない」と信じることができていくのです。

夫の問題行動に気付いたもののどうすればいいのかわからないという場合、対応の仕方をお伝えしますのでご相談いただければと思います。

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