
カウンセリングは心の課題や悩み、そして、自分自身と深く向き合っていくものです。
その終わりであるカウンセリングの終結は、単なる別れではなく、成長や気づきを確認する大切な節目となります。
カウンセリング終結のタイミング
カウンセリングの終結は、以下のようなタイミングで迎えることが一般的です。
- 目標の達成:最初に設定したカウンセリングの目標が達成されたとき
- 変化の実感:問題に対する考え方や行動に一定以上の変化が見られるようになったとき
- 生活の安定:日常生活での困りごとが減り、自力で対応できると感じられるようになったとき
- 自然なフェードアウト:話したいことがなくなってカウンセリングの必要性を感じなくなったとき
当初の課題は解決されていて大丈夫な状態になっているけど、今後自分をより良くしていく手段としてカウンセリングを利用し続ける人もいます。
終わりにしたいのであれば終わる、続けたいのであれば続けると自由にご判断いただいて大丈夫です。
カウンセリング終結に至るまでの期間
カウンセリングが終結するまでの期間は人によってさまざまです。
2、3回というケースもあれば、半年、1年、5年、10年と続くケースもあります。
深刻な悩みを抱えている人ほど早く解決したいので、終結までの期間を気にする人が多い印象です。
初回でいつカウンセリングを終結できるかを聞かれることもありますが、まだ詳しい情報が得られていない段階で判断することはできません。
現在の環境、カウンセリングとカウンセリングの間での取り組み、カウンセリングの頻度等、複数の要素が影響して終結の時期は決まりますからね。
マラソンを走る前にタイムが何時間になるかわからないのと同じようなものです。
カウンセリング終結の際に大切なこと
終結の際にはカウンセリングを受けた当初からの変化を振り返っておく方が良いと言えます。
どういう過程で悩みや課題を克服できたのかは今後の生活に活かされていくからです。
カウンセリングを通じて悩みや課題を克服できた経験は自信となり、今後別の問題が現れたとしても対処しやすくなります。
カウンセラーとの関係が終わることに対して不安等があれば正直にお話しください。
今まで支えになっていた関係を失うことへの不安は出てくるものとして、その気持ちを受け止めることが大切です。
カウンセリングの終結は「卒業」のようなもの
カウンセリングの終結は「終わり」ではなく、「新たなスタート」だと言えます。
心理的な成長を経て自分自身の力で歩み始めることができるようになった証です。
ただ、人はひとりで生きていくことはできません。
周りの人たちとのかかわりの中で支え合いながら生活していくことになります。
終結したとしてもカウンセリングは一つの手段として持ち続け、また受けたいと思ったときに受けていただくことは可能です。
終結したからといって完全に関係性がなくなってしまうと思わないようにしてください。