カウンセリングを受ければ良い効果ばかり得られるわけではありません。カウンセリングの効果にはメリットとデメリットがあります。

カウンセリングのメリット

見失った本音に気付くことができる

親子関係等の影響で我慢することが当たり前になると、自分の感情を麻痺させて心を守る機能が人間には備わっています。

だから、自分では「これが本音だ」と思い込んでいることが実は違っていたりするわけです。

客観的に見れば嫌だと思って当然、怒り狂ってもおかしくないことなのに何も感じない。

カウンセラーとの対話で気持ちに焦点を当てていく中で少しずつ気付くことができます。

無意識レベルの本音と意識していることのギャップが症状を生み出すため、本当の本音に気付けるかどうかは非常に重要なのです。

理解してもらえることで安心できる

家族に話しても友達に話しても理解してもらえない。

理解しようとしてくれているならまだしも、「気にしすぎだ」「誰も見ていない」「お前が弱いだけじゃないのか」等と言われることも多いです。

自分のつらさをわかってほしくて勇気を出して話したのに…

症状のつらさだけでなく周りに理解してもらえないというのもつらいものです。

誰にも理解してもらえなかったことをカウンセラーに話せば理解してもらえる、受け止めてもらえる。

今まで一人で抱えていた孤独感のようなものが薄れていく。

自分と同じ悩みを抱えている人がいるという事実も安心感につながります。

頭の中の混乱が落ち着く

日々マイナス思考で落ち込んでいるとありもしないことまで考えて不安や恐怖を膨らませてしまうものです。

カウンセラーに話す中で「あれっ?改めて考えてみたらそんなに悩むことじゃなかったな」と気付けたり、カウンセラーからの質問やアドバイスによって今どうすればいいのかが見えるようになってくる。

不安や恐怖のメカニズムを知ることができれば、「ああ、今は睡眠不足のせいで過敏に反応してしまうんだな」とか「もともと敏感な性質を持っているから気になるだけなんだな」と納得できることも増えていく。

頭の中の混乱が落ち着いて冷静な自分を取り戻すことができます。

考え方の視野が広がる

マイナス思考で悩み続けていると視野が狭くなり物事の一面しか見えなくなるため、自分勝手なマイナスの解釈から抜け出せなくなります。

かといって、無理やりプラス思考になろうとしても感情がついてこない。

カウンセラーとの対話で感情に折り合いをつけながら視野を広げていけるので、マイナス思考で自分を責め続ける日々から抜け出しやすくなります。

他人の反応に対しても偏った見方をして実際に関係を悪化させてしまうケースも多いです。

一つの可能性だけでなく複数の可能性を考えられるようになれば、仕事も人間関係も上手くいくようになります。

「改善できるかも」と思えるようになる

一人で考えて抱え込んでいた悩みをカウンセラーが一緒に解決策を考えて提示してくれるので、自分だけでいくら考えても気付けなかったことに気付けたりと停滞していた状態が前に進むようになって改善していきます。

一回ではなかなか難しいですが、回数を重ねていくうちに変化が実感できてくると改善できるかもと思えてくる。

「改善できない」が「改善できるかも」に変わるのは大きなことです。

一人では怖くて向き合えなかったことにも、カウンセラーが親身になって一緒に考えてくれることで向き合おうとする勇気も湧いてきます。

コミュニケーションの感覚や自信を取り戻すことができる

普段の生活では出せない本当の自分をカウンセリングの時間だけでも出していくことで自分のペースで話す感覚を取り戻していく。

自分のペースで話せれば緊張することなく、湧き上がってきて話す感覚「話したいから話す」「聞いてほしいから話す」「聞きたいから聞く」で話せるようになる。

「自分の話なんて誰も聞きたくない、迷惑じゃないか」と思う気持ちも薄れてきて普段の生活でも自分のことを話しやすくなります。

少しずつ普段の人とのかかわりでも受け入れてもらえる機会が増え、自分らしい自然なコミュニケーションの感覚や自信を取り戻すことができるのです。

カウンセリングのデメリット

自尊心が傷つく

自分の問題なのに自分で解決できずに誰かに相談せざるを得ないこと、見ず知らずの人に自分の悩みを打ち明けないといけない恥ずかしさを感じることになります。

日本におけるカウンセリングへの偏見がまだまだ強いため、「カウンセリングを受ける自分=異常」という感覚も出やすい。

とくに男性は「男たるもの弱音を吐いてはいけない」という文化的な固定観念もあるからカウンセリングを受ける自分はダメだと余計に思ってしまいます。

自発的な気持ちがないと効果が出ない

カウンセリングはマッサージとは違い、受けたら勝手に良くなっていくものではありません。

自分で話をして自分で行動して、現実を変えていくことが必要となります。

治してもらおうとしてカウンセリングを受けると期待していたものが得られない。

失望から怒りを抱えてより悪化していく危険性もありますのでご注意ください。

蓋をしてきたことに向き合わないといけない

代表例として過去の親子関係やいじめられた経験など。

人間には思い出すとつらいから無意識に思い出さないようにしていること、感じると耐えきれなくなるから感じないようにしていることがあります。

段階的に最低限のところだけだとしても、蓋をしていた部分と向き合っていかないといけないのはつらいものです。

本当の自分を知ることで苦しむことになる

自分自身と向き合っていくことによって、「こんな人はダメだ」「こんな人には絶対になりたくない」と思っている他人の悪い部分が自分の中にもあるという事実、世間一般でよくないとされる感情(怒り、憎しみ、蔑み、ずるさ等)を抱いているという事実を知る苦しみが出てきます。

また、万能感を抱いて何でもできると思っていたのが実はできないと知ることも痛みが伴うものです。

自分を認めるにあたって必要なことですが、知っていく段階では自己否定が強まって余計につらさを感じる面もあります。

疾病利得を失う

疾病利得とは病気であることによって得られる利益のことであり、今の症状を改善しないことで受けられるメリットがあります。

例えば、仕事をしなくていい、家族に心配してもらえる、何かにつけて言い訳がしやすい等。

カウンセリングを受けて症状が改善してしまうと、この疾病利得を失うことになってしまいます。

アドラー心理学では、すべての症状は自分が望んで生み出していると言われるほど。

疾病利得を失うデメリットは非常に大きいため、「自分は本当に改善したいのか」を問いかけたうえでカウンセリングに臨んでいただくといいのかもしれません。

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