夫の財布からデリヘルのポイントカードが出てきた。たまたま夫のスマートフォンをのぞいたら風俗嬢とのLINE(メール)を見つけた。
何かしらのキッカケで夫の風俗通いを知り、どうすればいいのかと悩んでいる方からご相談いただくことがあります。
裏切られた悲しみ、風俗を利用する夫への嫌悪感、どうしようもない怒り。夫を責め立てて反省させたとしても消えない不安。
このまま夫婦関係を続けるか、別居か離婚か、子供にとってはいい父親なのに、なぜそんなことをしてしまうのか、本当にもう行かないのか、もしかすると性病に感染しているかも…
「もう風俗には行かない」と言う夫を信じたい一方、今まで騙されていたことから信じたくても信じられない。
まず妻がいるにもかかわらず風俗に行く夫の考え方から、夫の風俗通いをやめさせる方法をお伝えしていきます。
妻がいるのに風俗通いをしてしまう夫の考え方
- 風俗はあくまでも性欲を満たすためのところであって自慰行為と大差ない
- 風俗嬢はプロでお金を払ってサービスを受けるだけだから浮気ではない
- 結婚していてもみんな風俗に行っているしばれなきゃいいだろう
- 風俗に行かなかったら付き合いが悪いと思われるので仕方ない
- 特殊な性癖があるから仕方ない
- 妻に求めてもSEXさせてくれないから風俗に行くしかない
- 他の女性とも遊んでみたかった
基本的にどれも妻の気持ちを考えない身勝手な発想ですが、「風俗通い」に対する考え方の違いを知ることは大切だと思います。
女性からすればたとえ風俗嬢が仕事でやっていたとしても、自分以外の女性と関係を持つことは耐えがたい。
浮気として捉える人がほとんどでしょう。
SEXレスだからと言って、SEXができない時期だからと言って風俗に行っていい理由にはなりません。
どんな理由であっても風俗に行きたいという夫を快く送り出す女性なんてゼロに等しいですよね。
だから言わずに風俗通いをするわけで、本人も妻に理解されないことをわかりつつ正当化しているのです。
男同士で風俗通いを正当化し合っているところもあったりします。
バレても風俗に通う夫の心理を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
風俗通いがバレて妻からやめないと離婚するとまで言われても、泣き崩れられても、激怒されてもまた風俗に行ってしまう。なぜバレてもまた風俗に通ってしまうのでしょうか?
夫が風俗に逃げ込む悪循環を防ぐ
夫の風俗通いをやめさせる上で、風俗通いを助長するかかわりを見直すことも重要です。
夫を責めずにいられない気持ちはよくわかります。
ご夫婦でカウンセリングに来られて夫に怒りをぶつける方も珍しくありませんからね。
しかし、責めることで風俗に行きやすくなってしまう危険性は認識しておいてください。
やましいことをしている人は責められると闘うか逃げるかの反応を示します。
責められたときに闘う夫は逆ギレ、逃げる夫は嘘か言い訳をするのですが、どちらもできなくなると追い込まれる。
追い込まれると自分を落ち着かせる方法、ストレスのはけ口へと流れます。
つまり、追い込まれた夫はまた風俗に行ってしまうのです。
風俗通いをやめさせるために責めたはずが逆効果になっては話になりません。
「夫を責める⇒風俗に行く⇒さらに責める⇒風俗に行く…」の悪循環は防いでいただければと思っています。
夫の風俗通いをやめさせるにはどうすればいい?
まずは自分の気持ちを整理する
自分を騙し傷付けてきた夫への怒り、耐えがたい嫌悪感、屈辱感、収まらない不安…
何とかしてやめさせたいと思いながらも、心の中がぐちゃぐちゃになっているのではないでしょうか。
「また隠れて風俗通いをしているんじゃないか」と不安で神経をとがらせながらも、今まで通り生活しないといけないのは本当に大変なことです。
にもかかわらず、「お前のせいだ」と責任転嫁されたり、夫の親から「あなたにも責任がある」と言われたりする人もいます。
夫の風俗通いをやめさせたいなら、まずは自分の気持ちを少しでも整理して落ち着かせることから始めましょう。
感情的になってしまうお気持ちはよくわかりますが、一方的に責め立ててばかりでは解決しません。
自分の正直な気持ちを話せる人がいれば話す、無理なら紙かスマホのメモにでも書き出してみる。
誰にも話せず書いても整理がつかない状態の方はカウンセリングをご活用ください。
まず落ち着きを取り戻し、話し合える気持ちにしていくことが大切です。
原因と対策を一緒に考える
気持ちが整理できてくれば、夫婦で話し合いをして原因と対策を考えていきます。
夫婦間のコミュニケーション、性生活が上手くいっていないのであれば上手くいく方法を考える。
仕事上どうしても誘われてしまうのであればどうすれば断れるかを考える。
ストレス発散のはけ口がないのであれば趣味を探してみる。
そして、何をしてもらえば自分の不安が少しでも和らぐかを考えることも大切です。
飲みに行くときは誰とどこに行くか事前に教えてもらった方がいいのか、性病検査に行ってもらった方がいいのか、クレジットカードを持たないようにしてもらった方がいいのか…
夫婦で話し合おうとするとどうしても感情的になってしまう、どうすればいいかよくわからない場合は、ご夫婦でカウンセリングにお越しください。
カウンセラーを介してお話しいただくことで、面と向かって言えないことが言えたり、アドバイスを受けることで解決策が見つかっていきます。
行かないと行ったはずなのにまた風俗に行っていた場合
風俗通いが発覚して「もう絶対に行かない」と言っていたにもかかわらず、また隠れて風俗通いをしていた場合は風俗依存症に該当します。
依存症のレベルになると夫婦間だけでの改善は難しいのでカウンセリングをご検討ください。
依存症は別名「否認の病」と呼ばれており、自覚できないところに問題が潜んでいるからです。
カウンセリングを受けながら自分自身と向き合い、少しずつ問題を自覚して解決していくことによって風俗通いをやめることができます。
ただ、本人が依存症だと認めずカウンセリングを受けようとしないケースは少なくありません。
何かしらの工夫が必要となりますので、対応の仕方がわからない場合はご相談ください。
カウンセリングを受けて夫への接し方を変えていく間接的なアプローチもお伝えしております。