
風俗依存症になる人は性欲が強いとか、女性にモテないとか思われがちですが、一概にそうとは言えません。
性欲が強くなくても彼女がいる男性でも風俗依存症になりますからね。
では、なぜ風俗依存症になってしまうのか?
今回の記事では風俗依存症になる原因と背景にある深層心理についてお伝えしていきます。
風俗依存症の原因とは?
裏側にあるストレス
自覚の有無にかかわらず風俗依存症にストレスが影響しているのは間違いありません。
ストレスがかかることによって理性脳と呼ばれる前頭前野の働きが弱り、逆に動物脳と呼ばれる大脳辺縁系の働きが強まるからです。
つまり、欲求が強まって逆に欲求を抑えるブレーキは弱まるということ。
さらにストレスで生命の危機を感じると本能が「子孫を残せ」という指令を出すから性欲が強まってしまう。
また、ストレスによる緊張状態が癒しを求めることも影響しています。
人間にとって究極の癒しは母親、母性であるため、自分を受け入れてくれる風俗嬢のところに行ってしまうんですよね。
解消されることのない欲求不満
風俗に行くことで癒されたり気持ち良くなったりはしますが、それは一時的なものでしかなく終わった後に残るのはむなしさ。
「どうせむなしい気持ちになるだけだ」とわかっているのに行ってしまうのは背景に欲求不満があるからです。
欲求不満を風俗で解消しようとするのに根本的な欲求不満は解消されないまま。
行っても行っても解消されない欲求不満が風俗通いを繰り返させるのです。
欲求と言えば性欲だと思いがちですが、「愛されたい、認められたい」承認欲求、「思い通りにしたい」支配欲求、「誰かと一緒に居たい」親和欲求等も風俗依存症と強い関連性が見られます。
欲望がコントロールできない
感情と性欲は関係なさそうですが、実はものすごく深いつながりがあります。
なぜなら、欲求は感情の一種である「欲望」によって突き動かされるからです。
よく感情表現をする人は、感情を出してコントロールする機会が多い。
逆に感情を抑え込む人は、感情を出さないからコントロールする機会がほとんどない。
だから、感情表現をしていない人ほど、欲望が出てきたときにコントロールができません。
感情表現が苦手、一人で抱え込むタイプは風俗依存症になりやすいわけです。
自信喪失の悪循環
風俗に依存してしまう人は自信がありません。
本当の自分をさらけ出すことができず、プライドが高かったり、相談ができなかったりする人がほとんど。
基本的に人と接するときは無理をして自分を作っているのですが、風俗に行けば心も体もありのままの自分を出せて女性が優しく受け入れてくれる。
お金を払っているから自分が優位に立って自信を持つこともできます。
しかし、風俗をやめようと思っているのに利用してしまうと「自分で決めたことが守れないんだ」と自信を失う。
自信がないから風俗に依存するという悪循環にハマっているのです。
風俗依存症になる男性の深層心理
心の底にある虚しさ
風俗依存症の人は自分で決めた人生を生きている実感が薄いところがあります。
周りに流されて生きていたから自分の存在意義や生きる目的がハッキリしないまま。
自覚できない虚しさを抱えているのです。
だから、生きている実感が欲しくなってしまう。
生きている実感を求めるとき、人は性的なことに依存します。
本能的に見れば子孫を残すこと、性欲が人間の生きる意味になりますからね。
自慰行為(オナニー)が止まらない、不特定多数の女性と関係を持つのも同じです。
女性とのかかわりで抱えた感情
性的なことに依存するのなら自慰行為でもいいはず。
しかし、女性とのかかわりを求めているから自慰行為では収まりません。
- 母親との関係で支配され続けてきた
- 妻との関係でいつも我慢を強いられている
- 女性に上手くアプローチできない
原因は人によって違いますが、女性に対して何かしらの感情を抱いているのは共通します。
直接相手との関係で解消できない感情を風俗の女の子で擬似的に解消する。
風俗はお金を支払うだけで簡単に利用でき、女性より優位に立てるから選ばれやすいのです。
セフレを求めている
風俗依存症の人は手軽にエッチができる相手を強く求めています。
本音ではお金をかけず自分の都合でエッチなことがしたい。
いろんな女性と一夜限りの関係を持ちたいと思っている人も結構いますからね。
でも、自分から女性に声をかけて関係を持つのは難しいし、出会い系やマッチングサイトもなかなか手を出しづらい。
結果的にたどり着くのが風俗になるわけです。
風俗依存症の人はたとえ既婚者でも女性から言い寄ってきてくれたら迷わずOKするでしょう。(あまりにもタイプとかけ離れていた場合は別として)
自分から言うことはまずありませんが、風俗嬢に対しても金銭を介さない関係、過剰サービスを求めているところがあります。
背景にある性依存
風俗依存症になる人は、風俗に依存する前からアダルトコンテンツ、自慰行為に依存していた人ばかりです。
- 何か嫌なことがあったらアダルト動画を見て自慰行為をする
- 暇な時間ができたらアダルトサイトを見る
- アダルト動画を探しては気に入った動画を保存する
- 好みの女性が出演しているアダルトコンテンツを探すのが楽しみ
- 女性を性的な目で見ることがほとんど
- ニュースでも性的な興奮を覚える女性を見たらすぐ検索する
- エロ漫画を読むのが好き
- スマホでエッチなゲームをするのが楽しみ
- 性的に興奮が高まったら自慰行為をせずにいられない
今まで性的なことに依存してきたから風俗を利用したときに依存してしまったわけです。
つまり、風俗依存症を克服するためには性的なことへの依存をなくしていくことが必要。
カウンセリングでは背景にある性依存症も含めて克服できるようサポートしております。