頑張っているはずなのになぜか嫌われて困る

学校や職場で周りと良い関係でいようと頑張っているはずなのになぜか嫌われてしまう人がいます。

なぜ頑張っているのに嫌われてしまうのでしょうか?

この記事では頑張れば頑張るほど人間関係が悪化するサイクルから抜け出す方法をお伝えしております。

頑張れば頑張るほど嫌われてしまうのはなぜ?

自己中心的な頑張りになっている

人間関係で悩む人は「嫌われたくない」もしくは「好かれたい」という気持ちが強く、他人の顔色をうかがいながら頑張っています。

しかし、上手く話せなかったり、相手の反応が良くないように見えたりすることで自己嫌悪に陥って自信を失う。

自信を失うことでさらに頑張らないといけないと思って、頑張らなくていいことを頑張る。

頑張りすぎて余裕を失ってしまい、気を遣うべきところが抜けたり、仕事でミスをして周りに負担を掛けたりします。

人に嫌われないため、好かれるための頑張りは自分の為でしかなく、本当に相手を思っているわけではありません。

そういう自己中心的な頑張りが見えることによって、周りの人たちは嫌な気持ちになっていくのです。

自分がないことが相手の負担になっている

他人基準で頑張り続けている人は「相手がどう思うか、相手どう思われるか」ばかり考えているので自分を見失っています。

自分を見失っている人は、他人から見れば何を考えているのかよくわかりません。

何を考えているかわからない人に話しかけるのは大変です。

自分から話しかけてくるわけでもなく、こちらから話しかけると過剰に気を遣ってくる。

友達にどこに行きたいか、何をしたいかを聞かれたとき、「何でもいいよ」と答える人は多いのですが、これは相手に判断と責任をなすりつける丸投げでしかありません。

実際に「いつも私ばっかり決めてるじゃん。たまには意見言ってよ」と怒られた事例は、アダルトチルドレンに該当する人に数多く見られます。

頑張っている空気感がしんどい

常に頑張って気を張っている人とは一緒にいても気が休まらないところがあります。

完璧主義で何事もキッチリする人と一緒に仕事をする場面を想像してみてください。

別に相手が何か言ってくるわけでなくても、自分もキッチリしないとというプレッシャーがかかりますよね。

頑張っている空気感が出ている人と一緒にいると、自分も頑張らないとというプレッシャーがかかりやすいわけです。

少しくらいなら「頑張ろう」と励みになっていいのかもしれませんが、過剰になっているとただ相手をしんどくさせるだけになってしまう。

一緒に過ごすとしんどさを感じるから嫌われるということがあるのです。

上下の関係になっている

相手に合わせて相手が求めることを必死にやる。

相手にしてみればありがたいことではあるのですが、そういう態度で接してこられると上下の感覚になりやすいところがあります。

相手が上で自分が下。

対等の関係ではないと相手が思うことで蔑ろにされやすくなり、相手のために頑張ってやることが当たり前になる。

相手はやってもらえるという前提で期待することが増え、何かできないことが出てくると不満を抱くようになります。

そして、かかわればかかわるほど嫌な面ばかり見えてきて相手が嫌になってくることがあるのです。

頑張れば頑張るほど嫌われる悪循環から抜け出すために

相手に嫌われないようにする、好かれようとするといった自己中心的な頑張りに問題があるため、頑張りの方向を変えていくことが必要です。

そのために以下のようなことに取り組み、自分を大切にすることから始めてみてください。

自分を大切にすることで相手を思いやることができるようになり、頑張りの方向が変わっていきます。

自己満足を求める

自己満足とは「自分で自分自身の言動や行動に満足すること」です。

自分が好きな物を食べるといったことだけでなく、自分が話したいことを話す、家族や友人に役立つ情報を教えてあげる等も自己満足につながります。

自分がやりたくてやっていることなので、相手に感謝されなくても、お返しをしてもらえなくても不満を抱くことはありません。

人は自分がある程度満たされて初めて他人を思いやることができるものです。

自分が満たされていないと他人を使ってでも自分を満たさざるをえなくなり、結果として自分が他人に嫌われないため、好かれるためという目的で頑張ってしまいます。

自分がやりたいからやること、自己満足でまず自分を満たすことを心がけましょう。

今の自分にできることだけをやる

できないことを頑張ってやろうとするのではなくできることだけに絞ってやっていく。

「できないならやらなきゃいい。できることだけやればいい。」は私が人生においてモットーにしている言葉です。

できることだけしかやらなければ変わらないのではと思う人もいますが、守破離の原則から考えると「基本」を重ねることが「応用」につながっていくと言えます。

同じクラス(職場)の人に話しかけることができないなら、無理して話しかけずに話しかけてくれる人とだけ話すようにする。

近所の人に声を出して挨拶することができないなら、声を出さずに会釈だけする。

人に挨拶をしたり話したりすることができないなら、挨拶も話もせずに家に帰って自分がどうしたかったか、何を話したかったかをノートに書き出して想像してみる。

コミュニケーションに関することでいくつか例を挙げましたが、今の自分にできることが何かを一度考えてみてください。

「逃げるのもあり」という選択肢を持つ

逃げることは悪いことでしょうか?私自身よく言われました。

「勉強が難しいから逃げるのか」

「剣道で痛い思いをするのが嫌だから逃げるのか」

「仕事がきついから逃げるのか」

今ならはっきり「はい、逃げます」と言えます。

周りとの関係に悪影響を及ぼすほど頑張ってしまう人は、過去の経験から逃げるという選択肢を奪われているケースが多いです。

逃げずに頑張ることが常に正解とは限りません。

逃げずに頑張り続けて身体や心を病む人もいますからね。

目標や目的に対して、今逃げようとしていることが自分にとって重要ではなく、やるだけ時間のムダになるようなことであれば、どれだけ周りの人に非難されようが逃げて良いのです。

自分の心に正直に、時には逃げるという選択をしていきましょう。