人と話すときに息苦しくなるのを改善したいというご相談があります。

学校や職場で人と接する場面が避けられないとなれば、普通に日常生活を送ることすらしんどいですからね。

私自身も人と話すとき息苦しくなる症状で苦しんだ時期がありました。

介護系システムのインストラクターをしていた頃、長く話せば話すほど息苦しくなってしまうことがあったのです。

普段は問題ないのに何かスイッチが入ったように息苦しくなる。

肺か呼吸器、もしかして心臓の病気なのか、過呼吸なのか…

何かの病気かと思って呼吸器内科に行ってみたけど異常なし。

整体、鍼灸院、心療内科等に行ってみても改善せず。

調べても原因がハッキリしない限り、何をすればいいかもわからないから困りますよね。

実際の臨床経験から思い当たる原因を対処法とセットでお伝えしていきます。

人と話すときに息苦しくなる原因と対処法

1.過度な緊張状態

人と話すにあたって何かしら不安や恐怖を抱えている場合、緊張しやすい状態になっています。

「変に思われたらどうしよう」「嫌われたらどうしよう」「見捨てられたらどうしよう」といったものですね。

さらに、「こうでなければならない」「こうしないといけない」といった固定観念等によるプレッシャーで緊張が増す。

緊張すればするほど身体が強張って呼吸が浅くなるから息苦しさを感じるわけです。

苦手なタイプや上司など目上の人と話すとき余計に息苦しくなる傾向があれば、過度の緊張状態が原因になっている可能性が高いと思われます。

対処法としては、普段から緊張しづらい身体の状態を作っておくこと。

運動やストレッチで血流を良くする、もしくはマッサージを受けるなりして身体の緊張をほぐすようにしましょう。

2.莫大なストレス

日々の生活の中で抱えたストレスによって過剰に酸素を取り入れてしまう呼吸になるため、息苦しさを感じます。症状としては過呼吸のような状態ですね。

人間関係のストレス、仕事のストレス、将来の不安によるストレス、お金のストレス、生活環境によるストレスなど、日々何気なく生活している中でも様々なストレスを抱えています。

対処法は抱え込んだストレスを吐き出すことになります。

例えば、ヒトカラ(一人カラオケ)で大声を出してみたり、車の中で歌ってみたり、スルメや煎餅など硬い物を食べたり、ウォーキングやジョギングをしてみたり、クッションを殴ってみたり、新聞を破ってみたり…

何が合うか人によって違いますがやってみてスカッとすることが一番いいですね。

ストレスの中でもとくに人間関係のストレスが大きいと言われていますので、人間関係でストレスを抱えすぎず上手く発散できるようにしていくことも必要だと言えます。

3.自律神経の乱れ

自律神経は交感神経と副交感神経からなるもので、新陳代謝、体温、呼吸、消化、血圧などを調整しているのですが、ストレスが発散できず過度に溜まった状態が続くと乱れてしまいます。

血液の流れを制御している交感神経が反応するため、呼吸の乱れだけでなく首や肩の凝りがひどくなるという症状も出ます。

自律神経の乱れまで出ている場合の対処法は瞑想や呼吸法がいいでしょう。

ただ、瞑想をすると言ってもなかなかできないと思いますので、代わりに何もせずぬるめのお風呂にゆっくりつかることをしてみてください。

よく歯磨きをしながらお風呂につかる方もおられますが、そういうことは一切せずボーっとお湯の温かさを感じながら10分以上つかるようにする。

寝る前に逆腹式呼吸(息を吸うときにお腹をへこませ、吐くときに膨らませる呼吸法)を数回やってみるのも効果的です。

乱れてしまった自律神経はすぐに調整できませんが、瞑想や呼吸法を継続していく中で少しずつ調整されていきます。

人と話すときの息苦しさを根本的に解消するために

どんな場面でも息苦しい場合は違う病気かと思われますが、「人と話すときに息苦しくなる」というのは人とのかかわりにおいて何かしらの不安や恐怖を抱えている証拠だと言えます。

嫌われるのが怖くて言いたいことが言えない。

表面上はやさしい、良い人だと言われるのに、本音では嫌な気持ちや怒りが爆発しそうなのを我慢している。

我慢すればするほど言えない思いが心の中に蓄積され、それが息苦しさという身体症状に現れるのです。

息苦しさは他の身体症状に比べると我慢しやすいものだと思いますが、我慢して放置していると吐き気や全身の震え、うつ状態などにつながる危険性もありますので気をつけてください。

あまりの息苦しさに声を出すのも困難な状態であれば対人恐怖症の可能性も考えられます。

自分が対人恐怖症なのかどうか気になる方は一度チェックしてみてください。

⇒対人恐怖症の度合いをチェック