息苦しさに苦しむ女性

普通に人と話すだけでなぜか息苦しくなる。

学校や職場だけの人もいれば、家族や友達が相手でも息苦しくなってしまう人もいます。

喉が詰まるような感覚、発汗、震え、吃音…

あまりの息苦しさに吐き気をもよおす人もいました。

こんな状態で人と接しないといけないのは本当につらいですよね。

私自身も介護系システムのインストラクターをしていた頃、長く話せば話すほど息苦しくなって苦しんだ時期がありました。

肺か呼吸器、もしかして心臓の病気なのか、過呼吸なのか…何かの病気かと思って呼吸器内科に行ってみたけど異常なし。

調べても原因がハッキリせず悩む人も多いですが、人と話すときに息苦しくなるのは不安障害の症状です。

不安障害はストレスが引き金になって起こることが多いこころの病気です。恐怖心や集中困難、ちょっとしたことでビックリする、といったこころのサインとともに、寝つきが悪い、筋肉がコチコチに硬くなる、疲れやすい、のどに何か詰まった気がするといった体のサインもあります。

引用元:不安でたまらない|こころのSOSサインに気づく|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省

実際の臨床経験から息苦しさを生み出している原因と対処法をあわせてお伝えしていきます。

抑圧し続けた感情が息苦しさを生み出している

どんな場面でも息苦しい場合は違う病気かもしれませんが、「人と話すときに息苦しくなる」というのは人とのかかわりで問題を抱えている証拠だと言えます。

嫌われるのが怖くて言いたいことが言えない。

表面上はやさしい、良い人だと言われるのに、本音では嫌な気持ちや怒りが爆発しそうなのを我慢している

我慢すればするほど言えない思いが心の中に蓄積され、それが息苦しさという身体症状に現れるのです。

背景にはたいてい親子関係の問題や過去のいじめ等があり、何かしらの感情を溜め込んでいます。

親の過干渉に自尊心を傷つけられ続けているにもかかわらず自覚がないままイライラを溜め込んでしまう。

中学の頃にいじめられていて何も言えず何も抵抗できないまま耐えるしかなかった。自分の気持ちを誤魔化さないと自分を保てなかった。

普段は平然としていますが、心の奥底では恨んでも恨みきれないほどの怒りや悲しみ等を抱えている。

言いたいことを言う、感情表現をするとなればすべて出てしまいそうになるから無意識にブレーキをかけている状態なのです。

息苦しさを和らげる3つの対処法

過度な緊張状態を緩和する

感情を抑えて我慢している人は、過度の緊張状態になっています。

緊張すればするほど身体が強張って呼吸が浅くなるから息苦しさを感じるわけです。

目上の人と話すときや人前で発言するときに息苦しさが増すのはいつも以上に緊張するから。

対処法としては、普段から緊張しづらい身体の状態を作っておくこと。

運動やストレッチで血流を良くする、もしくはマッサージを受けるなりして身体の緊張をほぐすようにしましょう。

定期的に肩甲骨を寄せる動作をするだけでも効果はあります。

莫大なストレスを解消する

日々の人間関係で抱えるストレスは莫大です。

感情を抑えるストレスだけでなく、息苦しさを感じながら人とかかわることへのストレスも大きい。

対処法は抱え込んだストレスを吐き出すことになります。

例えば、ヒトカラ(一人カラオケ)で大声を出してみたり、車の中で歌ってみたり、スルメや煎餅など硬い物を食べたり、ウォーキングやジョギングをしてみたり、クッションを殴ってみたり、新聞を破ってみたり、感情を書きなぐってみたり…

何が合うか人によって違いますがやってみてスッキリすることが一番いいですね。

根本的には人間関係でストレスを抱えすぎず上手く発散できるようになることが必要だと言えます。

自律神経を整える

自律神経は交感神経と副交感神経からなるもので、新陳代謝、体温、呼吸、消化、血圧などを調整しているのですが、ストレスが発散できず過度に溜まった状態が続くと乱れてしまいます。

血液の流れを制御している交感神経が反応するため、呼吸が浅くなるだけでなく首や肩の凝りがひどくなるといった症状も出ます。

自律神経の乱れまで出ている場合の対処法は瞑想や呼吸法がいいでしょう。

ただ、瞑想をすると言ってもなかなかできないと思いますので、代わりに何もせずぬるめのお風呂にゆっくりつかることをしてみてください。

よく歯磨きをしながらお風呂につかる方もおられますが、そういうことは一切せずボーっとお湯の温かさを感じながら10分以上つかるようにする。

寝る前に逆腹式呼吸(息を吸うときにお腹をへこませ、吐くときに膨らませる呼吸法)を数回やってみるのも効果的です。

乱れてしまった自律神経はすぐに調整できませんが、瞑想や呼吸法を継続していく中で少しずつ調整されていきます。

人と話すときの息苦しさを解消するために

カウンセリングでは抑圧しすぎて見失った本音を見つけ出し、少しずつ表現していくことによって息苦しさを解消していきます。

「悪い人ではないから」と自分を誤魔化して怒りを感じないようにしていたり、「親が可哀想だから」と責められずにいたり…

あの手この手で抑え込んでいる人は多いですが、対話の中で本来感じるはずの感情に目を向けていくと本音が見えてきます。

まずはカウンセリングで表現して、少しずつ家庭や学校、職場でも話せるようにしていく。

本当の自分を取り戻し、息苦しさへのとらわれから抜け出したときに症状は消えるのです。

自分が納得できるかどうかも改善のポイントになりますので、こちらからお伝えする症状の原理、原因など気になるところはご質問いただければと思います。

今までの感情と同じように息苦しさも我慢する傾向が強く、我慢のし過ぎてうつ状態になっている人は多いです。

うつ状態になると克服までの期間が長引いてしまうのでなるべく早い段階でご相談ください。

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