本当は言いたいことがあっても「言えない」というのはしんどいものです。
- 友達に嫌なことを言われてムカついたのに何も言えない
- 飲み会に誘われて行きたくないけど「行きたくない」とは言えない
- 仕事ができない同僚のせいで自分にばかり仕事が集中しているのに文句が言えない
- 父親に考えを押し付けられて嫌で仕方ないのに何も言えない
想像していただくだけでもしんどいのがわかりますよね。
対して、「言わない」はどうでしょう?
別に言おうと思えば言えるけど、言わないという選択を自分でしているわけですからしんどい思いをすることはありません。
言いたいことが「言えない」と、言いたいことを「言わない」には天と地ほどしんどさに差が出るのです。
なぜ言いたいことが「言えない」のか?
相手に言いたいことを言ったときの反応を恐れている
言いたいことを言うことによって相手が自分のことをどう思うか、今の関係が崩れてしまうんじゃないかと恐れてしまうために、言いたいことが「言えない」状態になります。
相手の顔色を伺って波風を立てないようにすることばかり考えて自分の言いたいことを抑え込んでしまう。
言いたいことが言えない状態を繰り返すのはつら過ぎるので、いつの間にか自分の言いたいことすら浮かばない状態になっていくのです。
相手が怒っている、自分を嫌っていると思い込んで苦しむ心理についてお伝えしています。
言ってもムダだと諦めている
父親が高圧的で何を言ってもねじ伏せられていたため「言ってもムダだ」と思うようになって「言えない」状態になるケースは多いですが、それ以外でも理不尽な怒りをぶつけられたのに恐怖で何も言えなかった経験等も原因となります。
自分の言いたいことを言わないことによって自分の本音や感情を軽視するようになり、相手にとってどうでもいいことだと思うようになってしまうので、言いたいと思うことすらなくなっていきます。
言ってもムダだと思えば思うほど、言いたい気持ちが失せて「言えない」状態になってしまうのです。
親の接し方や家庭環境が子供にどれだけの影響を与えるかをご説明しています。
自分の発言に自信が持てない
自分の発言に自信があるから言いたいことが言える。
逆に自分の発言に自信が持てなければ、言いたくても言えなくなります。
言いたいことがあっても「こんなこと言うのはおかしいんじゃないか」「間違っているんじゃないか」と思うと言えませんからね。
小さい頃から自分の思いや考えを話してこなかった人は、自分の発言に自信を持つのが難しいです。
どうすれば自信が持てるようになるのか?大切な前提から具体的な方法をお伝えしています。
言いたいことが上手く言葉にできない
言いたいことは頭の中に浮かんでいるけど、いざ話すとなればどう話していいかわからない。
上手く話せないから言えなくなることもあります。
普段から会話をする機会が少ないから上手くまとめられない。
上手く話さないとというプレッシャーを自分にかけている可能性も考えられます。
なぜ頭で考えてることが言葉にできないのか、どうすれば普通に話せるようになるかをお伝えしています。
「言えない」を「言わない」に変えていくために
まずは言いたい気持ちを取り戻すことからです。
今まで軽視して置き去りにしてきた自分の本音や感情に目を向けていくことによって、それが自分にとって大切なものだったんだと実感できるようになり、言いたいという気持ちが強くなっていきます。
その中で少しずつ言いたいことを言うことを繰り返しながら、言える状態まで心を成長させていくのです。
言えるようになれば、言うか言わないかは自分で選択できるようになりますので、「言わない」ができるようになります。
あるアニメで主人公が何でもかんでも仕事を押し付けてくる職場の女性に、
「言わないよ、それくらい自分で言ったら?」
「俺、言わないことに決めたんだ。」
「言えないんじゃない。言わないんだ。」
『空中ブランコ』第2話「勃ちっぱなし」田口哲也
と言ったシーンがありましたが、「言わない」とはまさにこれだなと感じています。
言いたいことが「言えない」苦しみは実感しづらい面はありますが、この記事の内容に当てはまる状態の方は、大きな問題を起こしてしまう前になるべく早く改善するようにしてください。