常に動いていないと不安になるのはなぜ?

常に動いていないと不安になるのはなぜ?

対人恐怖症のご相談をいただく中で、常に何かしていないと不安で仕方なくなるという悩みによく直面します。

  • 家で一人の時間をゆっくり過ごすことができない
  • お風呂にゆっくりつかることができない
  • わざわざやらなくていいことまでやって忙しくしてしまう

という状態になっているため、なかなか自分を見つめなおす時間が作れない。人によってはカウンセリングに来る時間すら作れないとおっしゃる方もおられます。

何かに追われているような焦燥感、義務感ばかりで自分のために時間を費やすことができない状態。

この度合いが強い人は、回遊魚(マグロなど)のように「動いていないと死んでしまう」という感覚に近いかもしれません。

それほどにゆっくり時間を過ごすことによって不安を感じてしまうことが怖いのです。

根っこにある存在不安

その不安の根源は「人からどう思われるか、どう見られるか」といった対人面ではなく、自分という存在に対する不安(存在不安)にあります。

自分が存在することへの不安だから、人と接しない場面でも常に不安が消えない。

世間一般から見ればある程度満たされた環境であったとしても、心の隅にずっと消えない不安があり続ける感じですね。

不安をごまかすために自分は忙しいんだという錯覚を抱き、相手に認められるように合わせてばかり、他人に自分の価値観を押し付けて応えてくれないとイラついたり、相手を見下して自分に存在価値を感じようとすることもあります。

でも、何をやっても周りから認められても自分で自分という存在を認められないから苦しみは消えないのです。

存在不安は親子関係によって形成される

人間は自分という存在をありのまま受け入れてもらった実感があれば存在不安を抱えることはありません。

しかし、親がありのままの自分を受け入れてくれなかったと感じたとすれば、「ありのままの自分が受け入れられないんじゃないか」という不安を抱えたまま成長してしまうことになります。

この受け入れられないんじゃないかという感覚は他人に対しても抱きますので、他人にありのままの自分を見せられない、本当の自分を隠して接することになります。

当然ですが、本当の自分を隠した状態では人と深くつながることができませんから、人を信頼することもできず、相手からも信頼されることがなくなります。

なぜ人との関係が上手くいかないのかと思いながらも、存在不安を抱えたまま本当の自分を隠して表面上のコミュニケーションを繰り返すのです。

どうすれば常に動いていないといけない状態をやめられるのか

根っこにある存在不安を解消することです。

存在不安がある限り、いつまで経っても動き続けて不安から逃げ惑う生活を繰り返すことになります。

存在不安はありのままの自分を受け入れてもらうことによって解消できます。

本来であれば親に受け入れてもらえるのがいいですが、自分に存在不安を抱えさせた親にそれを求めるのは困難です。

じゃあ、誰に受け入れてもらえばいいのか?夫(妻)?彼氏(彼女)?友達?職場の同僚?知り合い?先輩?上司?

と外にばかり目を向けてしまいがちですが、一人忘れています。

自分です。

他人に求めてばかりでは他人の反応に依存して失う不安が生まれますので、自分を自分に受け入れてもらえるようにすることが必要なのです。

カウンセリングを受けながら自分で自分の存在を受け入れていくことを少しずつ繰り返すことによって存在不安は解消していくことができます。

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