対人恐怖症に効果があると言われる心理療法

対人恐怖症克服に効果的だと言われる心理療法

対人恐怖症を克服するにあたって効果的だと言われている代表的な心理療法として以下の5つが挙げられます。

認知行動療法

認知の歪みが原因で精神疾患が起きているということを前提と考えて、その認知の歪みを修正していく療法。

うつ病と対人恐怖などの不安障害に対して確実な効果があることが科学的に証明されており、他の治療技法に比べて短時間で大きな効果があらわれると言われています。

ただし、ある程度改善して自分を客観視できる状態になってからでないと効果が出づらい面はあります。

視線恐怖症で何年も悩んでいる人が認知行動療法を受けたケースで、「見られていない可能性もあるのでは?」という話をされて「いや、絶対に見られています」と答えて何の効果も感じなかったという事例は多いです。

はじめはうつ病に対する治療法として確立され、その後、パニック障害・強迫性障害・対人恐怖などの不安障害や、発達障害、摂食障害、統合失調症の症状(幻覚や妄想)、パーソナリティ障害にも適用されるようになりました。

アメリカの保険会社やイギリス政府は、認知療法の治療効果を正式に認めており、欧米の精神療法のガイドラインには認知行動療法が推奨されていますが、日本ではまだまだ導入が遅れています。(2010年4月からうつ病に対する治療を中心に保険適応化されてきています)

森田療法

人間が本来持っている自然治癒力を活かし、不安をあるがままに受け入れて捉われから脱出する療法。神経症の治療法であり、対人恐怖症やパニック障害などに有効とされています。

不安をあるがままにしておいた状態で、本来の現実的な欲求や目的にそって行動して、少しずつ不安を受け入れて改善していくという流れですが、そもそも不安に対処しないまま我慢して行動できないので取り組むのが非常に難しいです。

森田療法によるカウンセラーとクライエントの会話が記載された本を読んでみて、行動をする前にしっかりとカウンセリングで対話することが準備となって行動できていたのかなという印象を受けました。

このカウンセリングでの対話という前提を抜きにあるがままだけを意識してやろうとするから、結局、あるがままにしようと思いつつもできないまま、できない自分を責めて悪化していくケースが増えているのではないかと思っています。

昔は入院させて何もできない状態にすることで人間の持つ本質的な欲求を呼び覚まして改善する入院治療が中心でしたが、近年は通院治療に変わってきており、日記をつけて指導する方法が一般的になっています。

催眠療法(ヒプノセラピー)

症状の原因が潜在意識にあるとして、催眠状態にして潜在意識を書き換えていく療法。

他の療法と比較すると料金が高いのも特徴の一つです。

ヒーリング系の音楽を流しながら催眠状態にしていくところもあれば、音楽を流さずにおこなうところもあります。

人によって催眠状態にならない人もいるため効果を感じないケースもあります。

また、一定以上の度合いの対人恐怖症は症状へのこだわりが強くなっているため、催眠療法ではなかなか効果が出ずにやめてしまうこともよくあるようです。

ちなみに、私自身も催眠療法を一度受けたことがありますが、効果はあまり感じませんでした。

来談者中心療法

来談者(クライエント)が自力で解決する力を持っていると信じて話を聴き続ける療法。

否定も肯定もせずただひたすらに話を聴くことで、クライエント自ら解決策に気付き動き出すのを待ちます。

傍から見れば単に話を聴いているだけのように見えますが、相手の話を否定も肯定もせずに聴き続けること、クライエント自らが解決する力を持っていると信じることは意外と難しく、来談者中心療法とうたっているところでも実はできていないことが多いです。

とくに大阪を中心とする関西圏では、おせっかいな性質を持つカウンセラーが多いため、本来クライエントを信じて待つべきところなのに、必要以上にアドバイスをして改善を妨げるケースが多いように感じます。

カウンセラーが自分の感情や価値観に左右されるとクライエントの話を否定したり、誘導したりしてしまうことも出てくるため、しっかりと教育分析を受けたカウンセラーでないと実践が難しいと言われています。

NLP(エヌエルピー)

「Neuro-Linguistic Programming」の略で、神経言語プログラミングと訳されます。

NLPとは、過去の心理学の最適化された所だけをコミュニケーション、ビジネス、セールス、教育などの現場に合わせて作られたものと言われています。

心理治療の現場で使用され、現在はビジネスや教育などの分野でも応用されています。

多くのNLPの研究家が独自のNLPを作り出しており、団体ごとで内容が異なっているため、NLPと言ってもまったく違う療法をおこなうところもあるようです。

このページの先頭へ