ビリーフとは信念、わかりやすく言うと思い込みです。

自分自身の実体験、親や先生から教わったこと、友達から聞いたこと、文化的風習、宗教、メディアの情報等によって形成されます。

今までの人生で学習してきたことがビリーフになるわけです。

教訓みたいなものですね。

例えば、「失敗したら取り返しがつかない」というビリーフを持っている人は、失敗を過度に恐れて何とかして避けようとします。

逆に「人は失敗によってこそ成長する」というビリーフを持っている人は、失敗する可能性があることにでも果敢にチャレンジしていく。

どういうビリーフを持っているかによって、出来事に対する感情の動きや行動が変わるわけです。

ビリーフは理性脳と呼ばれる前頭前野に形成され、感情や欲求は動物脳と呼ばれる大脳辺縁系から生み出されます。

脳の仕組みで動物脳より新しい理性脳が優位に働くと言われていますので、ビリーフが優先されて感情や行動が支配されるんですよね。

実際にビリーフが形成された事例

以前サブウェイで食事をしたときの話です。

ローストチキンサンドのソースを「シーザードレッシングに変更してください」と言ったはずなのに、なぜかハニーマスタードソースがかかったローストチキンサンドが出てくるという出来事がありました。

なぜ間違いが起こったのでしょうか?

原因はローストチキンサンドのおすすめソースがハニーマスタードソースに設定されていることにあります。

基本的にソースにこだわる人は多くないので、ほとんどの方がおすすめのままにします。

少しリサーチしたところ10人中9人がおすすめソースを選択していました。

つまり、「ローストチキンサンドのソース=ハニーマスタードソース」が高確率で成り立つのです。

そうなると不思議なもので、お客さんからシーザードレッシングと聞いたにもかかわらず、ハニーマスタードソースをかけてしまいます。

これは完全に無意識で本人は間違いだとは気付きません。

トッピングをしている間にシーザードレッシングがハニーマスタードソースにすり替わってしまったのでしょう。

こういった間違いは誰にでも起こりうるものであり、原因は繰り返しの経験により出来上がったビリーフにあります。

今回の事例で形成されたビリーフは「ローストチキンサンドを注文する人はハニーマスタードソースをかける」です。

ソースを間違うくらいなら大したことではありませんが、ビリーフが多ければ多いほど間違いやトラブルの可能性が高まります。

とくに人間関係で「あの人は私を嫌っているに違いない」等といったネガティブなビリーフを持っていると、相手への接し方が変わって余計に関係をこじれさせうから注意してください。

ビリーフの一覧

ビリーフには以下のようなものがあります。

  • 人は見た目が100%
  • 人は中身が大事
  • イケメンは浮気をする
  • 男女で食事に行けば男性が奢るのが当然
  • 飲み会で料理を取り分けるのは女性の仕事
  • 家事や育児は女性がするものだ
  • 年上だからリードしないといけない
  • 空気を読めない人はダメだ
  • 猫好きに悪い人はいない
  • 逃げるのはダメなことだ
  • 甘えるのはダメなことだ
  • 人前で泣いてはいけない
  • 弱音を吐くのは格好悪い
  • 相談しても意味がない
  • 現状に満足してはいけない
  • 人を嫌いになってはいけない
  • ちゃんとしていないといけない
  • 聞き返すのは失礼に当たる
  • 困っている人がいたら助けないといけない
  • ネガティブな感情を抱いてはいけない
  • 完璧じゃないといけない
  • 仕事を家庭に持ち込んではいけない
  • 神社は神聖な場所だ
  • 食べ残しは絶対にしてはいけない
  • 就職したら3年は続けないといけない
  • 悪いことがあれば必ず良いことが起こる
  • 他人を信用すると痛い目にあう
  • どうせ自分の話なんて聞いてくれない
  • 自分のことを好きになってくれる人なんているはずがない
  • 誰も自分のことをわかってくれない
  • プロだからできて当然
  • 20歳を超えたからしっかりしないといけない
  • 年長者は敬うべきだ
  • 世間の目が一番大事
  • 店員より客である自分が偉い(お客様は神様)
  • 自分は説明が下手でわかりづらい話をしてしまう
  • 高齢者に席を譲らないといけない
  • 愚痴や悪口を言ってはいけない
  • 嘘をついてはいけない
  • 自分を犠牲にしてでも人のために尽くすことが素晴らしい
  • 自己中な人は嫌われる
  • マスクをすると体調が悪くなる
  • 人生は我慢するものだ
  • 上司は仕事ができる人でないといけない
  • 目を見て話さないといけない
  • 人に迷惑を掛けてはいけない
  • どれだけ頑張っても結果が出なければやっていないのと同じ
  • 努力は必ず報われる
  • 頑張ることは素晴らしいことだ
  • 40歳(不惑)を超えたら人はもう変われない
  • 人は何歳からでも変わることができる
  • 好きなことで食っていくのは難しい
  • クリスマスにはチキンを食べるものだ
  • 夢を見るな、現実を見ろ
  • 愛ゆえに人は苦しまねばならぬ、愛ゆえに人は悲しまねばならぬ

他にもいろいろ挙げられますがキリがないのでこれくらいにしておきます。

あなたはどんなビリーフを持っていますか?

自分が持っているビリーフは出来事に対する感情の動きを見ていただくとわかりやすいです。

年長者を敬っていない、失礼な態度をとる人に怒りを感じたら「年長者は敬うべきだ」というビリーフを持っている。

人に迷惑を掛けたときに強い罪悪感を抱いたら「人に迷惑を掛けてはいけない」というビリーフを持っているといった感じで。

「支配」と書きましたが別にビリーフは悪いものではありません。

自分を苦しめるビリーフを持っているなら変えてあげたほうが楽になりますよという話です。

ただ、学習によって形成されたビリーフを変えるのは難しいので、まずは自分が持っているビリーフを知るところからやっていきましょう。

ビリーフを知れば「自分にはこういうビリーフがあるからこういう感情になってしまうんだな」と自分を客観的に見やすくなります。

さらに、自分が納得できれば現状を受け入れることにもなりますので、感情に飲まれづらい状態になるのです。

自分の中にどういうビリーフがあるか。

一度考えてみてください。