対人恐怖症で悩んでいる人は自覚しているかどうかを問わず、頑固でプライドが高い傾向があります。

周りから「頑固なところがある」「プライドが高い」と言われた経験がある人は多いです。

まるで自分の考えが全てであるかのように、他人の話でも自分の都合の良いように捻じ曲げて解釈したり、自分の考えにそぐわないことは聞き流してしまう。

また、アドバイス等においては、自分が認めた相手からであれば素直に受け取りますが、認めていない相手からのアドバイスはまったく聞かないなどあからさまな態度を取ることも多いように感じます。

わかりやすく言うと「素直さがない」という感じですね。

元々、私自身がそうだったので感覚としてわからなくないのですが、結果として対人恐怖症に苦しみ、人との関係において常に不利な立場に立たされました。

頑固でプライドが高い性格は対人恐怖症であろうがなかろうが、人との関係で損をするのは間違いありません。

馬鹿にされないようにプライドで自分を守っている

プライドが高くなるのは一種の防衛反応と言えます。

他人からの評価がすべてになっている状態で低い評価をされるのは耐えられない。

何とかして良い評価をもらおうとしているから悪い評価に過剰反応するわけです。

人から馬鹿にされることに我慢ならないという感情は,他人から批判されることへの反発につながると考えられる。このような感情を強く持つ人達は,対人恐怖心性尺度では自己評価が低いという結果を得たにも関わらず,人から低い評価で自分を見られるには我慢ならない。つまり,プライドが高く,それを傷つけられることに対して非常に敏感なのである。

引用元:対人恐怖における優越コンプレックスについて、2008、関西学院大学 臨床教育心理学研究

自信はないのに見下されたくない、相手より上でありたいと思う状態になっています。

だから、人を上下で見る人がほとんど。

スクールカースト(ヒエラルキー)への意識が強く、自分より下だと思う相手だと安心してコミュニケーションが取れるのです。

自尊心がなく他人の評価に依存しているので、常に周りの目を気にしている。

彼らは,自尊心という自己を評価できるものさしを自分自身の中に持っていないために,常に他人を意識し,自分が他人の目にどう映っているかを気にすることで自己を保っているといえる。

引用元:対人恐怖における優越コンプレックスについて、2008、関西学院大学 臨床教育心理学研究

馬鹿にされないかどうかビクビクしているから、誰かと一緒にいても不安が消えることはありません。

考え方の視野が狭まることが対人恐怖症につながる

頑固でプライドが高いと人の話を素直に聞くことができません。

「はぁ?そんなことありえへんやろ?」

「あいつが言うことなんて全部間違ってるに決まってる」

「俺にそんなことできるわけないじゃん。お前だからできるんだろ?」

「これはあの人が言ってたことと違うから間違ってるに違いない」

直接相手に言わなかったとしても心の中ではこんなことばかり考えているからです。

物理的に相手の声は耳に入ってきていますが、自分の考えには入れないように完全シャットアウトしていますから、自分の考え方に固執する状態は一切変わりません。

本来、いろんな人とかかわる中で多種多様な価値観を取り入れることができますので、価値観が変化したり考え方の視野が広がっていきます。自分の中にある不要な固定観念を捨てることもできます。

しかし、人の話を素直に聞けていない状態では、いくら人と接しても自分の不要な固定観念を捨てることができず視野が狭いままになってしまうため、主観的な思考に悩まされる対人恐怖症になりやすいのです。

自分が考えることが正しくて、相手も同じことを思うはずという同一感も抱きやすいため、自分の価値観を押し付けがちになる傾向もあります。よくあるのが話を聞いてくれる家族に自分の理論を自慢げに話して満足するケースです。私自身もやってました。

頑固でプライドが高い性格は変えられるのか?

変えることはできますが、正直なかなか難しいです。

なぜなら、今まで守り続けてきた自分の頑固さ、プライドを崩していくことが必要になるからです。

頑固でプライドが高い状態というのは、非常に主観が強い状態でもありますので、変えるためには自分の感情や周りの変化をしっかりと観察して客観的に見る力を付けていくことが必要となります。

まずは「自分がどう思ったか、どう感じたか」を日々振り返りながらカウンセリングで話すことによって、自分の主観と距離を置いて客観的に見る力をつけていく。

自分は普段こんなことにムカついてるんだな、自分にはこういう特徴があるな、自分はこう考える傾向が強いな、自分はこれが嫌だと思っているんだな…

今まで漠然と見てきた「自分」を客観的に見ていく中で、物事や他人のことに関しても客観的に見やすくなります。

適切なタイミングでカウンセラーから普段と違った観点の質問や意見をもらえるとより効果的です。

自分を受け入れることができればプライドは崩れる

他の人と同じようにできない自分が許せない、受け入れられない。

できると思っているからこそ、できない自分が許せないのです。

もし、できないのが当然と思っているなら「やっぱりできないよな」と納得しますから。

できない自分が嫌だと思えば思うほどそうなりたくない。プレッシャーになる。

プライドが高い人はそういう自分を受け入れないことによって自分を守っています。

例えるなら生命維持装置のようなものですから、外せと言われて外せるものではありません。

だから、無理やり受け入れようとするのではなく、受け入れても大丈夫な状態を作ることが必要。

自分で自分を評価して価値を感じられる状態になることが必要なのです。

他人からの評価がすべてのプライドが高い状態から抜け出し、自分で自分を評価できる状態になれるようカウンセリングでサポートしております。

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