会話が続かないことに悩んでいる人は頭で考えて会話しようとしています。

「この話だったら続くかも」

「こんな話は面白くないからダメだな」

「こんなこと言ったら変に思われるだろうな」

こういう感じでいろいろ考えながら慎重に言葉を選んで出していくのです。

しかし、考えても考えても何かぎこちない感じはするし、会話が続かず沈黙の時間が流れて気まずくなったりと苦しみます。

そして、

「あの時こう言っとけばよかったかな」

「あの時こういう反応すればよかったかな」

「あの時は黙っていた方がよかったのかな」

とさらに悩んで考えますが、何度頑張って会話することを繰り返しても上手くいかないんですよね。

会話が続く原理とは?

話が続かない状態が当たり前になっている人は会話が続く感覚を失っています。

だから、感覚を取り戻すために会話が続く原理を知ることも必要となってくるのです。

会話はどんな原理で続いているのでしょうか?

一緒に参加した研修が終了したところで同僚が話しかけてくれたケースで見ていきましょう。

「研修しんどかったですね」と相手が話しかけてくる。

自分もしんどさを感じていたから「いやー、しんどかったですね」と反応。

「じっとしているのが苦手なんでほんと疲れます(笑)」じっとしているのが苦手という自分の情報とつながって続く。

相手が来月も研修があることを連想、「そういえば、来月もあるんでしたよね。仕事も忙しいのにさすがにきついですよ。」仕事の忙しさとつながる。

「最近何時くらいまで仕事してるんですか?」仕事が忙しいと聞いて残業が気になって質問したり。

ここからさらに展開していったりするのですが、キリがないのでこの辺りで一旦終わりにします。

会話が続くポイントは以下の通り。

  • 反応
  • イメージ、連想
  • 興味関心
  • 自己開示

焦って反応が起こる前に話す、イメージが湧いていない状態だから興味が持てない、自己開示をしない。

会話が続かないのは当然ですよね。

会話においてイメージが大事な理由

さっきのケースのように同じ体験をした直後とか、同じ体験をしているとき、同じものを見ているときはイメージは重要ではありません。

イメージしなくても感覚や情報を共有できますからね。

しかし、相手だけが経験したこと、例えば自分が行ったことのない場所へ旅行したとかの話であれば別です。

イメージをして相手との情報を共有する。

どんな景色だったのか、天気はどうだったのか、何を見に行ったのか、車で移動したのか、誰かと一緒に行ったのか、何か名物を食べたのか…

自分が知っている知識を元にイメージが膨らむ。と同時に気になることが出てきて質問していくという流れになるんですよね。

ただ、話を聞いてもすぐにイメージが湧かない人もいます。

そういう人の場合、話し始めではあまり興味が持てず、話を聞いていくうちにイメージが広がって興味を持つ。

一定の情報量が集まってイメージが膨らむまで時間が必要となるのです。

そもそもすぐにイメージが湧きづらいタイプなのか、緊張によってイメージが湧かなくなっているのか。

イメージが湧きづらいタイプであれば「自分には時間が必要なんだな」と思いながら少しでも多く情報を得る意識を持つといいでしょう。

まったくイメージが湧かない場合は発達障害が影響している可能性も考えられます。

自己開示と相手への興味関心は自分を知ることで生まれる

自分は何が好きで何が嫌いで、何に対してどう感じるか、何が大切なのか…

自分のことを知っていれば知っているほど自己開示しやすくなるのは当然です。

知っていても「アニメが好きなんて言ったら変に思われるかも」と隠してしまうところはあったりしますが。

さらに自分を知ることが相手への興味関心にもつながることはご存知でしょうか?

例えば自分は味噌ラーメンが好きだとわかっていれば、相手がラーメンを食べに行った話をしたとき「何ラーメンを食べたのか」が気になりやすい。

もし海外に行くならハワイがいいと思っていれば、相手が海外旅行に行ったと言えば「どこに行ったのか」が気になったりする。

「自分はこれが好きだけど相手は何が好きなんだろう」という発想になるわけです。

会話を続けやすくするためには自分を知ることも大切だと言えます。

後悔ではなく反省をすれば会話は続きやすくなる

「せっかく話しかけてくれたのにまた話が続かなかった…」

話が続かない経験をするたびに後悔して落ち込んでいる。

こんなことを繰り返していてはなかなか会話が続くようにはなりません。

落ち込んでいるだけでせっかくの経験が次に活かされないからです。

「あのときこう切り返したら相手はどういう反応をしたのかな?」

「その反応を受けて自分はどんな気持ちになったのかな?次にどんな言葉を発するのかな?」

後悔して落ち込むだけで終わりじゃなく、振り返ってシミュレーションをしてみる。

もし、リアルにシミュレーションができたなら実体験を積んだことと同じになります。

経験の積み重ねでパターンが身について話が続きやすくなるのです。

話が続かなかった経験は後悔ではなく反省によって活かしていきましょう。

会話は反応の連続である

イメージも興味関心も自己開示も大事ですが、会話のベースにあるのは反応です。

例えば「暑いですね」と言われたとき、暑いと感じているから「最近暑くなりましたよね」と返す。

「昨日、病院行ってきまして…」と言われたとき、心配になるから「どこか具合が悪いんですか?」と聞く。

人は相手の話を聞いて何かを感じるから反応して言葉を発するわけです。

それが対人恐怖症で悩んでいたりすると頭で考え過ぎて感じることができないから、気持ちのこもっていない「そうですね」「そうなんですね」の一言で終わってしまう。

人は興味関心がないことに対しても同じような反応をしますので、相手に興味関心がないのではと不安に感じる方も多いですが、興味関心がないというより気持ちが動きづらい状態になっているという感じかなと思っています。

そもそも「相手から自分がどう見られているか、どう思われているか」ばかり考えて相手に意識が向いていないから興味が持てないのもあるでしょう。

誰しもまったく考えずに話しているわけではありませんが、反応というベースがある上で話しているから上手くいくのです。

感覚的に反応できる状態になれば会話が続くようになる

会話が続かない一番の原因は頭で考え過ぎて感覚的に反応できなくなっていることです。

何かを感じ取って会話をしていれば意識せずとも勝手にしゃべっていたという現象が起こります。

だから、考えすぎずに何かを感じ取りながら話せるようにしていく必要があるのですが、「上手く話せるかどうか」「相手に面白くないと思われたらどうしよう」等と不安に苛まれている状態ではどうしても考えてしまう。

不安だから考えて話す、考えて話すから感じ取って自然に思いついたことが口から出なくなる、会話が続かないから焦って話すという悪循環。

考えることで安心感を得てしまっている面もあるから簡単にはやめられないんですよね。

解決するためにはカウンセリングを受けながらまず以下のようなことを少しずつやっていく必要があります。

  • 自分の本当の気持ちに気付けるようにしていく
  • 普段から相手ではなく自分の気持ちに焦点を当てて生活をする
  • 自分の感覚を刺激するような変化を与える

その上で実際に人と話して「考えずに話す感覚」を掴んでいく。

今まで緊張して失敗ばかりで嫌な気持ちにしかならなかった会話が楽しいと思える時間が増えてくる。

不安が解消され意識しなくても自然と会話が続く状態になれるのです。

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